FP&A (経営企画スキル検定)

先日、日本CFO協会のホームページを見ていたら、バナーにFP&Aに関する検定のことが表示されていることに気がつきました。

FP&Aとは「Financial Planning & Analysis」のことで、簡単に言うと「業務管理と財務分析のプロ」として経営の意思決定をサポートする人といった感じでしょうか。

以前からこのFP&Aという役割について、とても気になっていました。

海外企業ではFP&Aは一般的で、事業部とは独立した存在であり、CEOやCFOのラインに入り事業部と協力して事業を推進していくような立場のようです。

昨年の12月に転職したのも、こういった経営や事業の意思決定に貢献したいという気持ちがあったからです。

経理部の仕事はいろいろありますが、今後ますますその役割は重要になってくるのだろうと思います。

仕事は、生まれては消えていく運命にある。

約20年前、新卒で最初に入った会社で行っていた経理の仕事といえば、複写式の仕訳伝票に勘定科目のゴム印を押して、金額を手書きで記入して、承認印が押された複写式の伝票を借方貸方に分けて、勘定科目ごとに仕分けして、電卓叩いて計算して試算表を作る、といったことをしていました。

少ししたら電算化され、このゴム印と金額を記入する仕事はなくなりましたが、今ではこのような仕事をやっている経理の人はほとんどいないのではないでしょうか。

今、通常行なっている経理の仕事もいずれ自動化され、その役割もどんどん進化していくと思います。

そう考えると、今後、経理の仕事はFP&Aという役割にシフトしていくのでしょう。

なので、このFP&Aに大変興味を持っていました。

日本CFO協会のホームページによる検定の出題範囲や概要は以下の通りとなっています。

【検定の出題範囲】

第1章 FP&Aとは何か、組織としてのFP&AとプロフェッションとしてのFP&A
第2章 戦略、組織及び業界
第3章 予算管理(計画と統制)
第4章 財務モデリングのプロセス
第5章 財務予測の作成
第6章 投資決定のプロセス

【検定試験概要】

試験実施期間
第1期 2021年1月12日から2月28日
※第2期以降は年2回の二期制受験を予定

問題数
出題範囲から合計で100問(四肢択一)

試験時間
90分

試験結果
合否ではなく総合点(満点:800点)から5段階のレベルでスキル評価

受験料
一般 10,000円
会員 8,000円

日本CFO協会のFASSは何回か受験し、テキストや問題集が出版されていたので勉強できましたが、このFP&Aにはテキストなどあるのかな?と思ったら、

オンラインで学習できる「CFO School」の中にeラーニング・プログラム

が公開されるようです。

また、LEC会計大学院でも、Eラーニング「FP&A実践講座」が開講しているみたいです。

皆さん、ご興味があればぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?