Scrub Chef

私は20年以上の経験を持つアラフィフ麻酔科医です。大好きな料理と麻酔の意外な共通点に気…

Scrub Chef

私は20年以上の経験を持つアラフィフ麻酔科医です。大好きな料理と麻酔の意外な共通点に気づき、このユニークな視点を共有したくなりました。 こだわりの男料理を作って食べるのが一番の趣味で、特に日本酒などのお酒とのマリアージュが最大の幸福です。独自の視点で医療と料理を斬り込みます。

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第4皿:ソミュール液と輸液 - 浸透圧の科学と料理の技術

こんにちは、ScrubChefです。今日は「ソミュール液と輸液」というテーマを掘り下げ、特に浸透圧の概念に焦点を当ててみましょう。 ソミュール液は、一般的に2%の塩分濃度で作られるスパイス入りの塩水で、砂糖を加えることもあります。水に塩や砂糖、お好みのスパイスを混ぜ、塩や砂糖が溶けるまで沸騰させてから、冷まします。ベーコンをつけるときなどは塩分濃度は10%以上にします。この濃度は、肉や卵をしっかりと味付けすると同時に、浸透圧によってジューシーさを保持するのに最適です。 ち

    • 第3皿:トンカツと麻酔 - 時間と技術の重要性

      こんにちは、ScrubChefです。今日のテーマは「トンカツと麻酔」。この二つには、時間管理と技術の精度が重要であるという共通点があります。 トンカツを揚げる際、温度と時間の正確なコントロールは非常に重要です。揚げ油の温度が高すぎると外側が焦げ、低すぎると油っぽくなります。揚げる時間も同様に重要で、長すぎると肉が硬く、短すぎると中が生焼けに。完璧なトンカツを揚げるためには、温度と時間の絶妙なバランスが必要です。 ここで興味深いのは、麻酔科医の仕事も、時間の管理が非常に重要

      • 第2皿:スパイスと麻酔薬 - 微妙な量の大切さ

        こんにちは、ScrubChefです。今日は「スパイスと麻酔薬」という、一見異なる二つの世界が共有する興味深いテーマについてお話しします。このテーマの核心は「微妙な量」の重要性です。料理におけるスパイスの使い方と、麻酔薬の投与量には、驚くべき類似点があります。 まず、スパイスの話から。料理におけるスパイスは、文字通り「味の魔法使い」です。ほんの少しの量の違いが、料理の味わいを大きく左右します。例えば、カルダモンのわずかな過剰は、カレーの繊細なバランスを崩すかもしれません。一方

        • 第1皿:自己紹介とブログコンセプト

          はじめまして。ScrubChef(スクラブシェフ、と読みます)です。手術室のスクラブを着たまま(まあ、実際にはそうではありませんが)、今日はキッチンではなく、こちらのブログのページに立っています。 さて、医者であり、料理愛好家でもある私が、なぜブログを始めたのかと言いますと、医療と料理、この二つには意外と共通点が多いんです。それを皆さんにお伝えするのが、このブログの目的。医療の世界で培った繊細な手技と、料理での創造的な挑戦を織り交ぜながら、新しい発見をしていきたいと思います

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        第4皿:ソミュール液と輸液 - 浸透圧の科学と料理の技術