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狂乱のマリオネット

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両手にナイフをもった操り人形が繰り広げる物語。骨董屋のショーウィンドウに閉じ込められてしまった彼はどのように生き、どのように自滅するのか。順序は上から章立てしております。
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#中編

時計の回想録

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マリオネットの回想録 〜骨董屋で

月はすっかり西の山々の尾根に重なって空はひどく暗くなった。と同時に、数多くの1等星、2等…

マリオネットの冒険 〜自我の目覚め

黄色のまばゆいばかりの照明が顔を照らし、操り人形の性(さが)というべき本能を呼び起こした。…