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百英雄伝 感想

クリアしたセーブデータによると、42時間44分46秒らしい。

感想を一言でいうと、つまらなかった。ゲームとしては、クソゲー一歩手前である。

ゲームのコンセプトとして、ゲーム性を重視するのかストーリーを重視するのかに分かれると思うが、このゲームはどちらもクソである。開発した人のことを想像すればストーリーを見せたかったとは思うが、白ける展開のオンパレードでひたすら寒い。

クリア時間は約43時間であるが、その内20時間は仲間集めに費やした。そして、時限の仲間がいるらしく一生懸命探した挙句一人(一匹)を仲間にできなかった。無意味な時間であった…ちなみに、その20時間はネットで仲間の居場所をすべて知った上の時間である。これは何を意味するか?文字通り無駄な時間を費やすコンテンツがあり、それをクリアしないといけないからである。

以下、それぞれのコンテンツについて書いていく。

~操作性及びUI~

劣悪。
まず、コントローラーのアナログスティックの感度が異様に高く、勝手に暴走する。故に十字キーで操作することを強要されるが、レトロゲームと違い360度動きたいので十字キーだと動かしにくい。でも、暴走すると動かしにくいというジレンマ。
最後まで、キャラクターのステータスを個別に見る方法が身につかなかった。メニュー画面を開いてLRボタンで三枚くらいめくるのだが挙動が遅い上に、肝心の画面も内容が分かりにくい。キャラクターイラストと装備品とルーンの三つだけ表示されればいいのにごちゃごちゃ書かれていて目的のものが分からない。
また、ルーンの付け替えにしても右半分が六角形でルーンの石板になっており、それがデカいがゆえにそこを見て操作すると該当のルーンにカーソルが合わない点。実は左の文字列の方にカーソルが準じる仕様になっている。逆では?この仕様のせいでルーンの付け替えに毎回イラつく。

~戦闘~

全般的に挙動が重い。
六人パーティなのだが、全員「攻撃」を連打で選択しても20秒はかかると思う(計っていないので体感)。「おまかせ」というものがあるが、全員「攻撃」を選択するものかと思いきや、FF12のガンビットみたいな仕様で初期設定が単純攻撃になっていないため困る。SPという概念があるのだが、結局クリアまでどういう仕様か分からなかった。残しておけば次回の戦闘に持ち越せるかと思いきやできないし、かといって使い切ると次回の戦闘は0から始まったりよく分からない。
挙動が重いせいで、戦闘が億劫である。レトロゲームと比較すれば、エンカウント率は低いが挙動が重いせいで、時間的にはレトロゲームとあまり変わらない。
ボス戦については、ギミックというものが大抵あるが面倒くさいものと無視しても大勢に影響がないものの二タイプであり、面白くない。そして、特に序盤はボスのHPが無駄に高く、かといってジリ貧になるようなバランスでもないのでただ退屈である。

~一騎打ち~

このゲーム、最大の謎コンテンツ。ムービーでいいと思った。
「こうげき」と「かまえる」の二択を選ぶのだが、どちらを選べばいいか分からないうえ、選択した後でも見た目からは成功か失敗かさっぱりわからない。
ゲーム性は皆無で、イベントを見るという側面が大きく、正解は「こうげき」もしくは「かまえる」のどちらか一方を選択し続けるのが正解のようだ。その後、「しかける」を選ばされて味方と敵の応酬をただ眺めているだけ。
無駄に時間が長い。

~戦争~

こちらも一騎打ち同様ゲーム性皆無に近い謎のコンテンツ。一応、スキルはあるが飾りレベル…一ターンが異様に長くただ眺めているだけである。一回の戦闘に30分くらいかかる。憶測であるがそして外れていないと思うが、何でこんな仕様になっているかというと、右側のチャット欄みたいなところに戦死者のコメントが流れる。で、この戦死者が訳の分からない名前であることから、おそらくクラウドファンディングの出資者だと思われる。この人たちの名前を出さないといけないがためにこんな仕様になったと想像できる。つまり、出資者のためのゲームとも言える。
また、終盤では、イベントが繰り返し起こり眺めているだけである。勝率は三分ですとか言っておきながら、伏兵や怪物などが出てきて相手の策略を容易に潰すところで主題歌みたいなやつが流れるという一連の流れを見て寒く感じるのは僕だけだろうか?
ストーリーのツッコミでもあるが、敵の総大将が戦争に出張っているのに、なぜか戦争終了後は拠点の奥地にいる。なぜ、捕縛しない?実は影武者でしたとかならギリギリ理解するがそんなことはない笑。

~~ミニゲーム編~~

仲間を集めるために必須のものだけ

~ベーゴマバトル~

見た目とか設定を見ると、戦略があるように思えるが、蓋を開ければ強いベーゴマ出してボタン連打するだけ。強いベーゴマは、とある仲間にする過程でいくマップでしか手に入らない。それがないと、多分勝てないため、理不尽だと思う。
後は、世界各地のベーゴマプレイヤーを15人見つけて倒さないといけないため、探すのが大変。仕様も理解していなかったのもあるが、一試合も長くこれだけで三時間は使ったと思う。

~料理対決~

良い料理を作るのでなく、四人の審査員の好きな料理で決まる。で、審査員の好みなんて覚えていられないし、バラバラなので意味がない。味噌汁に卵焼きにオムレツを出しておけばいつか勝てる。ただの運ゲー。ただし、一戦が五分以上かかるので負けるとイラつくし、やりなおし。そして、次の対戦相手が来るまでに10分かかる。これを16回(だったっけ?)繰り返す。もちろん、違うイベントやりながら進行するのだが、時間が来るたびにその場所に移動するため想像以上に面倒である。
料理作るときにボタン連打があるが、意味があるのか不明。
後、キャラが全員一切動かない棒立ちで、このゲームの製作者が手を抜いているかが分かりやすい場面である。実際、全編を通して一騎打ちのあるキャラクター以外は単純な動きしかしない。主人公のノアはそれなりにパターンがあるが、他は結構手抜きである。

~カードゲーム~

これは別に悪くない。そこまで面白くはないけど、一つのゲームとしては成り立っていると思う。
個人的にアプリとして、自分の試金石としてコピーしてみたいと思うくらいには単純。

他にもあるかもしれないが、今思いついたのは以上である。
仲間全員集めるために二週目やろうかと思ったが、クリア後についてバグがあるらしくもしかしたら、時限だと思っていた仲間も修正されるかもしれないと考えたらやるのが馬鹿らしく思えてきた。そもそも、そんな価値はない。

戦争の項にも書いたが、クラウドファンディングで作った弊害で出資者の名前が至る所に出ており、それが、戦争の冗長さと異様に長いエンディングに繋がっている(エンディングを見ないとクリアデータ作成できない)ところからファン主体のゲームとみることもでき、それに出資していない人は蚊帳の外に置かれているように感じた。こんなゲームに約9,000円も出したことにバカバカしく思った。

また、PVを見る限り知らない世界を巡る冒険を期待していたのだが、蓋を開けてみれば一地方の狭い世界の出来事でありスケールが小さい。冒険感は全く得られなかった。続編というかシリーズものにしようとしているのが透けて見えるが、僕は今後このゲームに触れたくない。というのも、ブラッドステインド(同じような経緯で作られたゲーム)の時にも感じたが、所詮はインディーであり大企業が作った製品とではレベルが違う。料理の項にも書いたようにキャラに動きがないし、故意かどうかはさておきとにかく品質が低い。
コナミを抜けて自分の好きなゲームを届けるという大義名分を掲げているが、実際のところは能力がなくて仕事を与えられなかった末路だと思う。普通なら大企業はたくさんのお金が動かせるし抜ける意味なんてないのだから。

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