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龍が如く6 感想

クリア時間は15時間57分13秒であった。感想は、一応楽しかった。

龍が如くは、シナリオ重視のゲームだと思うが、そのシナリオは適当すぎる。かといって、ゲーム性も微妙であった。特にいいところは見当たらなかった。広島の尾道は、不気味な感じなのでいっそのこと、妖怪退治とかそういうことをすれば面白そうだと思った。それは龍が如くではないが、あの舞台はそういうことが適切だと感じた。

話が逸れた。

龍が如くは、現実世界を舞台にしており、なんやかんやでトラブルに巻き込まれて暴力で解決する様は操作していて痛快ではある。特に、6は多人数を相手にするのをバトルコンセプトにしている(と思われる)ようで敵を薙ぎ倒す様は爽快である。

のだが、主人公の桐生さんの攻撃方法がとぼしく、先手で適当な敵を掴んで振り回して、また敵を掴んで振り回して、敵が少なくなったら普通に戦うの繰り返しで単調であった。でも、それが現代を舞台にしているからか楽しい。けど、やはり単調である。ロストジャッジメントのキムタクと比べると桐生さんの弱さが際立つ。キムタクの方が多人数を相手取る体術を身につけており明らかに強い笑。後は、これもまたリアルであるが、多人数に殴られたらどうしようもないよねというところも再現されており、伝説の極道はどこに行ったのかというくらい一般人レベルの戦闘力に落ち着いている…笑えないのが、ヒートゲージを使ってスーパーサイヤ人の如く雄叫びを上げながらオーラを纏うのだが、その雄叫びの最中も殴られ(当然、ダメージを受ける)、オーラを纏っている最中はスーパーアーマーかと思いきや、格下の雑魚敵の攻撃でさえ怯む始末。キムタクはスーパーアーマー且つダメージはヒートゲージで吸収するところからもキムタクより弱いことがわかる。こんな桐生さんは見たくなかった…おそらく、8を待たずして、既に大病を患っていたのだろう…とすれば合点がいく。

シナリオに関しては、序盤に色んなキャラが出てきて色々絡んでくるだろうなと思わされるのだが、そいつらは即フェードアウトして中盤はほとんどとある組の話に終始する。で、終盤に思い出したかのように出てきて殺されたりトドメを刺されて続編に禍根が残らない形で死んでいく笑。そもそも、東城会の新メンバーが出てくるがフリーザ(の声の人)と小栗旬だけで、他のメンツは一切出てこない。跡目がどーのこーのと言うのなら、他の候補がいたりすると思うのだが、この二人しかいないのですごく不自然に感じる。中国マフィアのエドというキャラは、主要人物の秋山に恐れられるほどの実力者として出てくるのに、中盤で本拠地が焼けて避難した後一切出てこない…ラスボスのサラリーマンは、人質をとってなぶり殺しにする場面で刺青を見せるという今までにないヘタレな極道。先ほど書いたフリーザ(の声の人)は、戦わず自決する。小栗旬は、終盤忘れた頃に出てきて、桐生に避難警告した後、すぐボスとして出てくる。その扱いは、ストーリー的に消しておきたかったと言わんばかりの雑な展開。

まとめると、バトルは爽快と書いたが単調にすぎて、シナリオは竜頭蛇尾である。

そういえば、遥の話を書くの忘れていた。一言で言えば、龍が如くに必要だったか?と思った。特に5はいない方がいいと思ったし、6は強引にストーリーの主軸になっているが遥にしなくてもよくねって思った。そもそも、養護施設に迷惑がかかると言って行方を暗ますのだが、それでやっていたことは恋愛というか行きずりの男と子供を作るというとんでもない行為をする。桐生さんも、極道の過去を清算するために刑務所に入るけど、出た側から当たり前のように暴力行為を行なっており、自分の言っていることとやっていることの乖離が激しい。この二人の行動はギャグというかただ話を破綻させているだけである。故に、桐生さんは主人公なので大目に見る(それもおかしいけど)が遙はいらんやろって思った。

最後に、個人的には、フリーザ(の声の人)はいい声なのだから、戦うキャラにして欲しかった。後、中尾隆聖は、人間キャラを演じるべきではないと思った。どうしてもフリーザの影がちらつく笑。目を閉じて聞くと…セリフも相まってフリーザが出てきたと思いません?演じたキャラが小物すぎて、勿体無いと思った。

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