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龍が如く7 感想

クリア時間は40時間43分であった。RPGになったこともありテンポが悪いと感じた。というか、イライラする場面が多数あった。攻撃の度に敵に接近するのだが、何故か敵と距離を取るアルゴリズムで毎回走るのでテンポが悪いというシステム的にはやはり問題というか未完成な部分は感じた。後は、ストーリーに出てくる敵が全体的に強く、サブストーリーであるはずの会社経営はほぼクリア必須であるし、大阪の闘技場もクリア必須である。まあ、どちらもそれほどストレスの溜まる仕様ではないのが救い…かな?会社経営は七時間くらいかかったけど。中盤で選挙に出るのだが、現実と同じく出馬に供託金が必要でその額300万円を稼いで来いというのはちょっとひどいと思った。

ストーリー自体はあり得ないことの連続でいい意味で面白かった。主人公は、見知らぬ街でホームレスとなり同じくホームレスの人と二人で職安に仕事を探しに行く。で、その仕事が用心棒というまっとうな仕事でないのが面白い。翌日、警官をクビになった人も加わって紹介された仕事が風俗嬢の調査というもの。で、その過程で暴力団事務所にカチコミに行くのだが、やはりその仕事の出先が公共機関であるハローワークで且つ所長からの仕事という点であり得なさ過ぎて笑える。そんな仕事でも、40過ぎのおっさんと言っても差し支えない三人がある意味正義感をもって仕事をやる姿は、現実の景気の厳しさとの対比で明るい気持ちにさせてくれる。後は、端折るが最終的に何も持たない42歳の主人公はその性格から新しい街で友達というか仲間を作り一緒に暮らしていくという形で幕を閉じる。現実のハローワークのポスターで情熱は年を取らないというのを見た記憶があるがそれを体現するかのようなストーリーでエンターテイメントとして最高だと思った。

龍が如くは、一年どころか半年で大幅な値下げがされるものであるが今回は定価で買ってもいいと思うくらいには明るい気持ちにさせられた。

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