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サブアカで批判する人

ネット社会である以上、自分の分身となる「アカウント」に自分の役割を付して、ツイートやリプをするわけですが、匿名のアカウントを作って、ライバルや気になる人を除きにいったり、直接言えない悪口や批判をしたりする人がいるわけです。隠れたところからしか言えない、臆病モノのガラスのようなハートだからこそ、こそこそやるしかないのです。

1、SNSで批判・誹謗中傷されたら…

いつも平和なSNSに突然、批判的なコメントや、いわれのない誹謗中傷をされたら、多くの人はびっくりすることでしょう。自分はもちろん「なぜそんなことを言われるのか」という気持ちになるでしょうし、フォロワーの方々も「なにか問題や揉め事があったのか」と疑問や疑心暗鬼になる人もでてくるかもしれません。

言う方は、匿名アカウントで、誰かはよくわからない。こうした事態では「言ったもん勝ち」になりがちです。まともに返しても、相手が誰かがわからなければ、壁や空気に向かって呼びかけるようなもの。かといって、何もしなければ、それに乗じて、さらにコメントやリツイートの応酬をしてくるかもしれません。

こうした事態に大切なことは、まずは「無視」をすること。相手にする事態が思うつぼです。そして、ミュートして遮断すること。それでもしつこく絡まれるようなことがあればブロックすること。こちらが反応するのではなく、接する接点を小さく制限し、やがて遮断する。この方法しかありません。

2、なぜ、匿名で言うのか

では、なぜ、そのアカウントは「身分を見えないようにして」言うのでしょうか。それは、「悪口や批判を言う」ことが、「その人自身の評判や立場を危うくするから」です。

「その人自身がそれなりに社会に認知、公開されている立場」であることや、もしバレた時に「相手に勝てないとわかっている」のどちらかです。だから、「身バレ」することは、相手にとって一番やってほしくないこと。

と言っても、アカウントの情報や、発言の口調や特徴、更には関心や言葉、キーワードなど、あらゆる情報から「推察」することは可能です。(もちろん、誹謗中傷が個人の名誉や威力業務妨害にあたるようなときは、個人情報の開示請求など、法的手続きというやり方もありますが)

人は、どんなにアカウントを作ったとしても、性格や発言、その人となりのパーソナリティやイメージまで転換して、人格を演じることのできるひとは、ごく限られています。それこそ、特別の心理学的な訓練をしたり、あるいはスパイや特殊作戦を行う立場において、習熟することもありますが、ほとんどの人には「性格の兆し」は明らかになってしまうものです。

そして、発言を続けるほどに、その匿名のアカウントの足跡や特徴はより明らかになっていくため、せいぜいその「匿名」アカウントは短期的な運用をするほかなくなります。(だからこそ、ミュートやブロックが一番有効なわけです)

背景には、寂しさや、不安、妬み、羨ましいと言った気持ちが高まり、そのはけ口として身近な誰かを選び出し、それが行動となって現ることでしょう。結局の所「その人の心の不安定さ」がもたらすのが「匿名アカウント」と言えるでしょう。

3、「裏垢」がバレたあと

さて、そんなアカウントも、感のいい人や、数々の痕跡、あるいはログ等を複合的にあるいは直感的にバレる瞬間がやってきます。このときは最悪です。匿名だと思って隠れていたのが、実は「頭隠して尻隠さず」になっているのですから。

隠れて学校で、早弁をしていて、成功したと思ったら背中に担任が立っていたようなもの。

校舎ウラで、いかがわしい本をこそこそ見ていたら、女子にばっちり見られていたようなもの。

人として恥ずかしく、世の中にいる存在することから待避したくなることでしょう。そうすると、必然的に、裏垢どころか、表のアカウントまで消し、ネットの世界から離脱をはじめます。だから、裏垢バレのあとに、本アカウントも削除されることで、ますます「裏アカウントの当事者」が確定的になってしまうのです。なんとも、人生の汚点ですね。

大抵こうなると、そのSNSからは全てのアカウントを停止させ、削除し、逃亡します。ただ、少なからず気持ちのはけ口を欲しがるでしょうから、安全地帯を求めて、この恥ずかしい気持ちの強さの分、匿名アカウントと異なるSNSで開設して、そこで掃き溜めのように、この顛末の憤りと自分への失敗の気持ちをつぶやくことでしょう。

新しいアカウントはもうウォッチされていますよ。

新しいネットワークへの接続は、もうウォッチされていますよ。

異性を装っても、バレてますよ。

ネットで知り合った人と、リアルで会うのは恥ずかしいですね。

ほとぼりが冷めるまで、仕事に集中しようにも、仕事にもSNSは欠かせませんね。

ネットは、いまやリアルと不可分の存在になっているのです。だから、逃げたくても逃げられない。避けたくても避けられない。いい加減、心を正し、謝罪をして、堂々と表アカウントだけの運営にしたほうがいいと思いますよ。

プライベートも仕事も追い込まれ、こそこそと生きることが、我慢出来る人はそうそういません。だって、「匿名」で自分の欲求を「満たそうとした」欲望は、そんなに簡単にコントロール出来ないと思いますよ。

表と裏のない生き方をしましょう。それが心の安定と幸せに一番効果的です。もしそれが嫌なら、国を変えて海外で暮らすか、名前も住む場所も変えて、アングラな働き方や、匿名でいい日雇いで日々を暮らすしかなくなってしまいます。何から逃げているのでしょう。逃げ続ける強さは、人間にはないと思いますよ。

匿名さーん。どこにいっちゃったのー?ww

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