今年もエアーで運んでみた2022
おいしいものが、食べたいなぁ…そう思った時、あなたはどうしますか?とりあえず近くで食べられるお店を探したりするのが大半でしょう。もちろん、スーパーや百貨店でお買い物してお家で食べることもあるでしょう。旅行の計画に、食べることを目的にすることもあるでしょう。産地のものはやっぱりおいしいですものね!でも、「産地からもってくる」っていう選択肢だってあっていいはずです(いや、そんなのイネーだろ!、という声はさておき…)
さあ、今年もやってきました。エアー(飛行機)を使って産地から直(チョク)接持ってきてしまう”エアチョク”のシーズンが!(え?恒例になってない?!)
まあ、落ち着いてくださいよ。仕事柄、飛行機に年何回も乗る私。全国も43都道府県を周り、あちらこちらのおいしいものを食べ尽くしてきたとも言える人生でして、もはや「目的地喪失」の状況にさえ陥っているのです。
でもね、世の中にはまだまだ、おいしいものを食べたことない人や、そんな鮮度のいいものが、どれほどおいしいかを知らない人も多いのです。だったら、地方から直接もってきて、おいしさを体感してもらおう!という私的な企画が、このエアチョクなわけです
(どこかの産直サービスに名称は似ていますが、なんとなく名称が似通っているだけです…たぶんww)
1、今年は何を運ぼうか
昨年は、北海道仁木町より、プルーンを東京まで持ってきました。いままで加工された、特徴も目立ったおいしさも感じられないプルーンという印象が多いことでしょう。でも、樹上完熟させたプルーンは、一度食べたらやめられない味、酸味と甘味このバランスの良さは、食べたことのある人しかわからぬ味なわけです。
そろそろというシーズンに入ってから、以前より熱烈コールを受けていたあの人の商品は、鮮度こそ命。だったら今年はこれにしましょうと決めたわけです。
夏のシーズンと言えば、ホタテ。ホタテですよ。毎年工夫しながらいかに大きく、そして食感もよく、甘みも感じられるか。養殖の手間と時間を何年もかけてようやく食べられる貝柱になるホタテ。
通常、クール便であれば、発送日の翌々日に届きます。
1日目:道東から発送▶旭川ベース
2日目:旭川ベース▶関東の各ベース店
3日目:ベース店▶センター店▶配達へ
もちろん、この日数でも温度管理され、そして梱包も乾燥を防ぐように袋や紙、保冷剤の細やかな工夫をした上で十分おいしいホタテが、東京でも食べることができるのです。
でもね、これを一気に1日にギュッと個別配送すると
午前6時半 出発▶午前8時半 女満別空港着
09:30MMB▶11:25HND
11:30▶車移動▶12:00 虎ノ門着
ということで、わずか6時間足らずで商品を持ち込めるわけです。
2、さて、あれこれ準備をしましょう
あとから気がついたんですよ。これ、お盆と重なってない?って…(航空券がバカ高い。今回往復で宿泊いれて66,000円…+レンタカー代)
まあ、この時期に虎ノ門横丁で、RESQの関口シェフが米消費応援のポップアップレストランで、#リオレに夢中 を出店してたし、皆さんに食べたもらうにはこの機会がちょうどいいだろうと思って、シェフに直接DMし、交渉。食材を使っていただけることになったわけです。
(せっかくと、米消費ポップアップにいろいろぶっこんで食べチョクのみなさんもうしわけありませんm(_ _)m)
申し訳ないので、ここで(勝手に)宣伝しておきましょう。米消費を応援するために、リオレという洋スイーツに仕立てたメニューをポップアップで食べてもらい、米農家を応援しようとしう素晴らしい機会をやられているわけです。
でもね、このプレスやツイート見てた時思ったんですよ。「リオレ専門店じゃね?」っていうイメージ持ってて、あの人気のボロネーゼや日替わりでディナーに特別メニューがあったりはまったく伝わってなかったんじゃない?って…だからシェフに分かりづらくないですか?っていってしまったのです。その結果がこれ↓
リオレに関心があった人も。特になかった人もどっちもきてくれたらいいと思っていて、むしろまだ認知が浅いリオレ俺オレオレ!いうよりは、もっと広く、浅い関心から巻き込みながら、リオレにたどり着いたらいいなとおもっていたわけです。
一方で、いざ、オープン近づいたりで、リオレがツイートされる中で、東京に来られないけどリオレ食べたいぞー!なんていう生産者さんも現れてきたわけで、もともとホタテのエアチョクだけの予定が、那須高原の農家も巻き込んでもはや物々交換的なブッコミをはじめてしまったわけです…(食べチョクの方、本当申し訳ない…)
まあ、朝どれのとうもろこしのおいしさをシェアできたのは本当に良かった。そして、那須高原のこたろうファームにも、シェフのリオレをお届けできてよかった。おいしいもので生産地と消費地をつなぐ。人と人のおいしさを分かち合う。なんとも素晴らしいことだと思うわけです。
本当にやろうと思うと腰が重いだろうことを、思い立ったらすぐやる。そのフットワークの軽さも、出会いや盛り上がりに大事な要素だと、常々思っているわけです。だから、さっとお願いして、さっと走って、さっと持って帰ってきた。これぞ「チョク」の強みなわけです。
3、さて、道東に行きましょう
今年のメインテーマは「ホタテ」。もちろん漁業ですから朝が早い。前日から入り、早朝から出発するという形を取り、その日のディナーに間に合うように届けることとしました。
お盆だってことすっかり失念してました。空港は家族連れで大賑わい。カートを持って北へ向かう人なんてレア中のレアでしょう。
神に選ばれし者、晴れ男。雲も行路を避けていきます…
新千歳経由で女満別空港へようやく到着。そういえば、ここって網走刑務所があったり、冬は流氷砕氷船とか、冬季五輪だとカーリングとかが人気な土地でしたね。それらしいポスターやアニメキャラや、選手のポスターなりいたるところにありましたわ。
空港でレンタカーを借り、いざオホーツクで前泊待機。翌朝に備えて早々に寝ておきました。
途中見た夕陽はとても綺麗でしたけれどね。
4,朝焼けがきれいな紋別・湧別
さて、いよいよ本番。せっかく海から太陽が出てくるのですから、朝焼けを見に港にいってみました。
いや、普段薄汚れた都会ぐらしにとって、こんなきれいな朝焼けは心も透き通った気分になりましたわ。
途中、通った牧草地では、朝霧が一面見えたり…
まあ、これが試される大地なのだなと改めて思った次第です。
で、事前に梱包まで準備をお願いしておいたホタテを取りに行くと、もう人仕事終えて、海に向かって嘆きをしているあいば嫁さんがいらっしゃいました。
っていうのはさておき、陰キャではなく、照れ屋なため、露出はNGです。御本人とお会いし、荷物を受け取り、いよいよ東京に向けて運びます。
梱包できなかったあまりのホタテを試食用にいただきましたが、クール便で冷えすぎたりしていない分、身のやわらかさは格別。もちろん、生臭さや磯臭さは一切なし。ドリップもなく、身の締りもよく、甘みもあるし、こんなホタテをもっと多くの人が食べられたらいいのに…と思うわけです。
でもね、残念なことに、今年はもうシーズンが終わり。売り切れです(ここまで盛り上げておいて本当にごめんなさい)
だんだんね、産直サイトも事前予約とかセット商品増えてきてると思うんですよ。それって早めに抑えておくと、買う側は売り切れや買い忘れを防げるし、生産者にとっても、その発送のゴールに向かって仕上げの微調整に迎えるので、双方にとってメリットが大きい。
産直サイトでいいものにめぐり逢いたかったら、事前予約、これオススメです。
5、東京へ向かってレッツゴー
さて、ピックアップしたホタテを安全に東京まで運ばねばなりません。車は安全運転で、空港までたどり着き、無事、預け入れが完了。
(通常国内線は20kgまで預け入れ可能で、ステータス会員で+20kgまで無料で預けられるメリットを今回活かしました)
重さは全部で23kg。バッチリ収まりました!
そんなわけで、これからは東京に向かって一直線です。
羽田へは定刻より10分ほど早く到着。
空港手荷物の回転台で損傷等ないか確認し、無事受け取り。
ということで、急いで虎ノ門へ車でGo!
そして、虎ノ門横丁へ無事届けられました。ちょうどランチタイムだったので、接客と調理の一人回し+アシスタントなので、多忙な中お邪魔するのは恐縮でしたので、写真は取らずに退散。
今晩(8月11日)のディナーで(既に満席)振る舞われるはずです。
ということで、合計6時間でサロマ湖のあいば漁業のホタテは、無事、東京虎ノ門まで届けられました。
自宅用に持ち帰った分を開けてみたら、中のホタテは元気でバッチリ!
輸送品質もキープできたということで、ミッション・コンプリートです。
6、おいしさで世界平和を目指す
僕がなぜ、こんなことをやるのか、といえば、それは「おいしさで世界平和を実現する」ためです。
なんのコッチャという話ですけれど、だって、人間にとって食事は不可欠なもの。そして、お金を稼いだり、富裕層だって、普段の多くの人のお祝いやご褒美だって、食で「おいしいものを食べたい」ってみんな世界共通して言えること。
かつての戦争だって、資源やエネルギーが不足したことから争いが起きているんですから、おいしいものを食べ、精神的に満たされれば、きっと争いなんて起きようがない、と本気で思っているのです。
「あいつの国の、あの料理がおいしいから、攻撃やめようかな」
国のリーダーがそれほど虜になるような食があれば、世界のいざこざだってなくしていけるはず。シュプレヒコールや反対署名をやるよりはるかに効果的で実現可能な世界平和の”やり方”ではないかと思っているのです。
「おいしい!」を感じる人を一人でも多く増やす。
「おいしい!」を感じられる場面や商品を一つでも増やす。
そうした先に見える景色には、幸せと、楽しさと、そして平和がアルような気がしているのです。
遊びのような、ホントの話。遊びだからこそ、人は本気になれる。世界を変えていくために、この「余力」としての「あそび」こそ、とても大事になってきていると思います。AIにもロボットにもできない人間しかできないこと。それが「遊ぶこと」だと思うのです。
また、来年やりたいところですが、残念ながら今年は飛行機の登場回数が少なくなり、ステータスが下がってしまいそうです。とは言え、会員カードのほうで優先手荷物枠はあるので、チャレンジできる範囲でやってみてもいいのかな、と思っています。
それでは、みなさん、おいしい時間をお楽しみいただきありがとうございました。Twitterで追跡、リプ、いいね等、追いかけてくださった共犯者の皆様にも、感謝申し上げます。ありがとうございました。
そして、最後に食材を託した、関口シェフ、調理というバトンは託します。よろしく!
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