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薄汚れた社会を生きる

真面目にやれば、出し抜かれる。正直でいると、責任を押し付けられる。社会なんてそんなもの。表向きに成功しているといっても、その裏や下請けには、費用や損失や負担を押し付けて成り立っている企業ばかりだ

1、契約書なんて意味がない

企業とのやりとりにおいて、契約書や注文書など紙でのやり取りが推奨されている。いざというときの証拠となるためだ。無論、法律的に口頭での契約も法的には成立はする。ただし、何か「形」に残っていなければ、それを証明するのは困難となる。

よって、「紙でのやり取り」とそれを記録すべく「郵送やメール」といった第三者の通信手段を通して、いつ、だれに、何を送ったかが記録される。

そうやって、証拠となるものを定めることで、いざという時に、役立つと考えるだろう。

けれど、こんなものは何も役立たない。何千万円にもなる売上なら、訴訟でも起こす価値はあるが、百万単位以下では、かかる時間と弁護士費用で、元は取れない。つまり、泣き寝入りしかない。

中小企業庁で、下請駆け込み寺なんてあるけど、こんなものも全く役に立たない。

「まずは相手と交渉して…」なんていう教科書どおりの答えが返ってくるだけ。あるいは弁護士を立てて、さもなければ法テラスか簡易訴訟で…。あれは単なるガス抜き窓口でしかない。所詮、まやかし。中小企業や下請け企業は、どうしたって自己防衛以外に自身をまもる術はないのです。

2、嘘をつけ、ズルをしろ

商売で儲けたかったら、まっとうなビジネスは持続できない。顧客に嘘を付いて、まるで価値があるかのようにして買ってもらうか、相手が全容がわからないようにして契約を結ばせるか。所詮そうでもしない限り、商売をして持続的に利益を出すなんてことはまずもって無理だ。

ZOZ●タウンだって、あんなに人気だけど、後払いで中高生の買い物に「借金ビジネス」しているようなものだし…
楽●だって、ポイントセールなんて代替的にやってるが、スーパーセールの期間になると、しれっとポイント分値上げしていることを気づいているだろうか。

儲かる企業はいかにしてバレないように騙すか、それだけを考えている。

3,仕事に正しさを求めてはいけない

新年度のスタートに、新たな気持で、そして、誠実に社会に参加し、仕事をしようとしている新人はたくさんいると思う。
でも、世の中は「嘘とズルと騙し合い」で溢れている。

  • 新卒で得た表彰ボーナスを上司がせしめて、給与明細の源泉で支給に気づく

  • 収益が出ている自身のプロジェクトに費用を紐づけされて、「あいつは無駄遣いしている」と噂を流される

  • 契約を締結しても(納品も業務も完了していても)納得がいかないから支払わないと代金が焦げ付く

  • 出資してほしいと頼まれ、半年後に会社整理でお金が消える

  • 「払う」といった経費を何ヶ月も払わない(書類が見つからないと平気で嘘を付く)

  • (社長が了承した費用)をいざ株主総会で反対をうけたら「こいつが勝手にやったんです」と言う

これはすべて、僕が受けてきた実話だ。人なんて信用ならん。それが、社会にでて得た結論。いままで仕事で、本当に信用できた人(もしかしたら幻想かもしれないが)それは一握り。それも、信用できない99%は中小企業。あるいは地方で名が知られた企業。

社会はそうやって、既得権益と自分たちの地位を守り、仲間を守り、安定を目指す。だから、新参者や若者、あるいは新規参入は自分たちの地位を脅かす存在として、常に彼らにとっては嫌な存在なのだ。

4、仕事は「芝居」だと思え

だから、こんな嘘、欺瞞に溢れた中で、誠実に生きるだけ、自分がアホをみるだけ。職場や仕事とは「演技」するものであり、そこに人として正直に、まっすぐ対面してはならない。するだけ、相手にスキを与えることになる。

人は、信用してはならない。頼ってはならない。近づいてはならない。

新たな新人の門出を祝いたいけれど、そんなことさえ祝えないほどズタボロに消費され、利用されてきたちょっとだけ先を行く人間として、同じだけの試練や苦悩は味わってほしくない。

私は、仕事人としては、失格で、無能である、ということだけは確かです。


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