格ゲー勢向けにジョジョASBのキャラをざっくり紹介する 第4部編

はじめに

この記事は「ジョジョASBはスルーしたり攻略が確立する前にやめちゃったりしたけどASBRは触ってみたい!」という格ゲー勢向けに、ざっくりとキャラを紹介するものである。今回は第四部のキャラを紹介する。キャラが……キャラが多い!!

第四部 ダイヤモンドは砕けない

東方仗助

攻め寄りのちょっとトリッキーなハイスタンダードキャラ。
発生は少し遅めだが弾速の早い飛び道具
相手に触りやすい各種通常技、全身無敵ではないものの相手の浮き方が絶妙でコンボパーツになる昇竜、極めつけに相手の根性補正をガン無視できるGHAなど優秀な技が多く、あらゆる面でハイスペックにまとまっている。

地上戦においてはリーチの長い本体2Lや2M、空中においては下に強い本体jM、上方向に広く起き攻めでは詐欺重ねにも使いやすい本体jHなど、扱いやすく相手に触りに行きやすい通常技が揃っている
必殺技に目を向けてみると、三種類の弾を撃ち分け出来る『確実に狙えるぜ』、相手の飛び道具を一回防ぎ、それ自体にも攻撃判定のある岩のバリアを生成するうえにコンボパーツとしても有用な『治すスピードも早いとは』など、これまた個性的かつ強力。
どの距離でもやることがある立ち回りの幅の広さが最大の魅力だといえる。
加えてゲージを使った各種超必殺技も個性的で、HHAは演出中に追加入力を行うことで0.5ゲージを追加消費しダメージをアップさせることが出来る。
GHAは相手の体力を全回復させてからそれ以上の大ダメージを叩きこむというものなのだが、これはただの演出ではなく、実際に回復させてからダメージを叩きこんでいる。ASBにはゴゴゴモード/覚悟モードという低体力時の強化システムが存在するのだが、つまるところこの技はそれらの強化による防御力補正を無視できるのである。
これによって、「補正のせいで倒し切れなかった!」ということが起こりにくくなっているのも仗助の強みであると言える。
弱点らしい弱点もあまりないように思えるが、コンボの難易度が少し難しい点はネックかもしれない。

総じて手堅く纏まりつつその全てが高水準な器用万能型であると評することが出来るだろう。安定感のある攻めを楽しみたい方におすすめしたい。

虹村億泰

ガー不や暴れ潰しをちらつかせながら強引に択を捻じ込んでいくパワーファイター。スタンドを使ったガード不能攻撃を数多く持つが、それらは本命ではなく、その本領はガー不の圧力と対空暴れ潰しなんでもござれの打撃技『ホレッ』相手を黙らせてからの打撃・投げ択にある。

億泰の特徴の一つとして「何が通っても痛い」というものがある。打撃択が通れば起き攻めゲージがあればA連だけで300ダメージ前後、そして投げが通ってもかなり痛い。何をかくそう億泰の投げのダメージは全キャラ最高の140かつ状況もよいため、「投げを捨てる」という割り切りをさせにくいのである。このゲームの体力値は最高でも1050なので、たかが投げと侮れない数値であると言える。DIOなんて自動回復を加味しても投げ7回通されたらラウンド終わるんだぞ。
これだけなら打撃と投げで択るシンプルなキャラという感じなのだが、前述したホレの存在がその攻めの圧力を高めている。
この技は発生、判定共に非常に優秀な打撃技で、無敵こそないものの不用意な跳びを落とすことに長けている。その判定の強さは当然暴れ潰しでも役に立ち、痛いジャンケンを嫌がった相手の拒否行動をガンガン潰していける。攻撃後に相手を引き寄せられるほかフェイントも織り交ぜられるガー不技の存在も良いアクセントになっており、近距離での圧力の高さはかなりのもの。しかしこれらの強さは全て近距離戦で初めて発揮されるものであり、その一方でジャンプから触りに行く能力はさほど高いわけではないという弱点も抱えている。

相手に寄ることでプレッシャーをかけ続けたいプレイヤーにおすすめのキャラだといえるだろう。また、ホレという分かりやすく強い技があり、コンボも最初はA連だけやっていれば十分なため、初心者向けのキャラでもある。

広瀬康一

小さな体を活かして立ち回り、重力で相手の行動を制限しながら戦うキャラ。
見ての通り身長がかなり小さく、地上での当たり判定も見た目通り小さい、所謂チビキャラ。重力状態という独自のバッドステータスを相手に付与することが出来る。この状態は「一定時間しゃがみ状態のまま動けなくなり、移動、ジャンプ、直ガ、必殺技の使用が出来なくなる」という凶悪なもので、重力を付与してからの攻めがこのキャラの一番の特色。

重力状態はHHA、GHA、スタンドオン時の必殺技である『S.H.I.T』で付与することが出来る。この状態ではASBでも特に強力な防御行動である直ガ(スタイリッシュムーブ)を封じることが出来、効果時間こそ短いものの持続中は好きに攻めることが出来る
重力付与技の一つであるS.H.I.Tはなんとスタンドラッシュ可能な中段技。つまり中段と下段を重ねられる。この通り勢いに乗った時は独自の強みをガンガン押し付けていけるキャラなのだが、立ち回りはお世辞にも強いとは言い難く、コンボ火力も非常に低い事が悩みの種となっている。
前述のガー不連携にしても一回一回のダメージは雀の涙で、とにかくダメージレースで不利になりやすい事が足を引っ張りがち。また、チビキャラ共通の仕様である空中での当たり判定が異様に大きいという弱点を抱えている。

ワンチャンスからの一方的な攻めをやってみたいプレイヤーガー不連携という言葉に惹かれるプレイヤーにおすすめ……かもしれない。

岸辺露伴

じわじわと相手の行動を阻害していくデバフ特化キャラ。
本体モードの性能があまりにも特殊
で、なんと通常攻撃の全てがHHA、GHAを除く必殺技でキャンセルできない単発攻撃。さらに本体での通常攻撃を当てることで当てた攻撃に対応した相手の通常攻撃を一定時間封印する効果を持つ。
更にコマ投げでは必殺技を、HHAでは通常技以外の必殺技や超必を、GHAに至ってはスタンドのオンオフや騎乗を除いたあらゆる攻撃を封印する。

その特殊過ぎる通常技に反して本体モード時の必殺技の構成は波動、無敵昇竜、コマンド投げと意外にも素直。とはいえやはり通常技の性能やふわっとしたジャンプも相まって攻めるには向いていないので、基本的にはスタンドオンで攻め、ダウン追い打ちで本体モードの通常攻撃を当てる立ち回りをする場合が多い。
スタンドモードの露伴は全体的にリーチが短いが、2Lの性能が高い。その回転率もさることながら、ガードバックやヒットバックが異様に少ないため、ヒット確認が容易なのである。そして割り込みも出来ない。
おまけにガードさせてもゲージがどんどん溜まる魔法の小パンであり、露伴の立ち回りは如何に2Lを擦るかというところに集約されがち。
とはいえ、それは2Lくらいしか強い通常技を持っていないことの裏返しでもあり、また火力も控えめな為、立ち回りの面でも火力の面でも相手に上を行かれがちなのが難点となる。相手の行動を阻害し続けることで立ち回り面の不足を補う事が出来るかが重要になってくるキャラクターであると言えよう。

相手に不便を強いつつ露伴の如く我儘を通したい人向けのキャラクターである。

音石明

電力ゲージを管理しつつ強力無比な電力消費技による立ち回りの強さと火力で相手を封殺するキャラクター。
電力ゲージ
という、特定行動でチャージできる独自のゲージを持っており、電力を1本溜めた後でさらに充電を続けることで「電力MAX状態」という必殺技が超強化される状態になることが出来る。反面、電力ゲージが空っぽになってしまうとスタンドを出す事すら出来なくなり、必殺技も使用不可能になる。
MAX時の必殺技は強力無比であり、この電力MAX状態を如何に維持できるかがポイントとなる。MAX時には投げの威力も跳ね上がり、その攻撃力はなんと億泰をも上回る150ダメージ。

電力MAX状態まで溜めきった音石はとんでもなく強い。例を挙げると、本体モード時に出せる必殺技『スピットファイヤー』は発生保証のある飛び道具である。これだけでも充分すぎるくらい強いのだが、MAX時のスピットはここに膝崩れダウンが追加されるため、空中で当たれば相討ちでも受身可能ながらダウンが取れ、地上ヒットならフルコンというあまりに恐ろしすぎる技と化す。
他にも、相手の位置をサーチしてスタンドが奇襲する『ハイレベルのモグラ叩き』や威力が高くコンボパーツとなり、派生技をガードさせることでガードゲージをごっそり削る『ジェットエンジンのようなパワー』など、強力な必殺技を数多く持つ。また、HHAは無敵時間こそ短いが発動時に電力ゲージを1本溜めるという効果を持っており、埒が明かなくなった時の保険や開幕のゲージ確保で役に立つ。
一方で電力ゲージは必殺技の使用で一定量減少し、時間経過でも少しずつ減っていくため、基本的に起き攻めを捨てなければならないという側面も持つ。とはいえ、電力維持さえできればそもそも起き攻めをする必要が無いレベルで立ち回りの性能がずば抜けているため、これを弱点に含めていいかは微妙な所である。これらの強さはすべて電力ゲージに依存しているため、なかなか電力を溜められない状況に陥った時は苦しくなりがちという明確な弱点こそあるものの、非常に強力なキャラであるのは間違いない。

ゲージ管理要素があるキャラが好きなプレイヤー立ち回りとコンボを軸に勝ちたいプレイヤーにおすすめ。

矢安宮重清

弾数制限のある強力な飛び道具のリソースを管理しながら機動力で懐に潜りこむチビキャラ。何を血迷ったか筆者の使用率第二位キャラである。分類上はスタンドキャラだがスタンドオンオフの概念が存在せず、代わりに『ハーヴェストの群れ』という独自システムを持つ。群れは3群までストック可能で、必殺技を撃つことで群れが減少する。強力なものほど群れの消費数が大きく、消費した群れはSボタンで補充する。群れの消費という制限こそあるものの強力な飛び道具を数多く持つのが強みであるといえる。
また、素早いダッシュとバックダッシュを持ち、相手のジャンプを潜る事が得意。

群れには「シフト」という概念があり、攻めに秀でた攻撃シフト防御特化の防御シフトを持つ。シフトの変更はコマンドで行うが、通常技からキャンセルが可能かつ非常に硬直が短い。このシフキャンと呼ばれるテクニックは重ちー独自のものであり、用途はコンボ、固め直し、当て投げなど幅広い。
高いゲージ回収力によって火力も高く、とりわけ防御シフトを絡めたコンボはゲージを一気に回収しつつ相手の体力を奪い去る事が出来る。
その反面、立ち回りの性能はかなり低い。イギーにも共通することであるが、とにかくリーチが短く、ジャンプ攻撃の性能も劣悪であるという致命的にも程がある弱点を抱えている。キャラ相性によってはそもそも触る事すらできないことも多い。おまけに空中の当たり判定も大きすぎる。ダメ押しに群れが無い状態だとできることが無い。
正直なことを言ってしまえばギリギリ最弱ではないくらいには弱いが、そのダッシュ速度を活かした潜り・着地硬直への差し込みシフキャンによる独特の固め火力の高さなど光る部分はかなりある。

その特異なシステムに触れてみたい、独自仕様の塊のようなキャラが好きなプレイヤーにおすすめ。

吉良吉影

短いリーチを高いコンボ火力とループ性のある起き攻めで補うキャラ。
スタンドオンオフ共にリーチが非常に短く、本体モードでは火力も低め
だが、スタンドモードではコンボ火力が高く、本体モードではめくりが強いほか縦の軌道で飛ぶガード不能飛び道具を重ねる起き攻めを展開できる。

キャラクターコンセプトとしてはジョナサンに近いが、こちらはヒットした相手をしばらく任意に起爆できる状態にする『第一の爆弾(以下一爆と表記)』、しばらく残り続けるコインを放物線を描くように投げる『なんであろーと爆弾に変えるといった相手の行動を制限しやすい技を多く持ち、チャンスを掴んだ後は執念深くまとわりつく立ち回りを得意とする印象。
一爆起動時の爆発はガードこそ可能だがそれでも本来強行動の筈のジャンプがリスクになるプレッシャーはかなりのもの。
また、スタンドオン時の火力はかなり高く、1ゲージで440前後のダメージを容易に叩き出す。その一方でリーチは非常に短く、ターンを握るには多大な苦労を求められることが多い。
また、原作通り爆弾を出せるのは一度にひとつのみというルールが存在しており、相手を爆弾にしつつコインを置いておくコインを沢山ばらまくといったことはできない。
コインを置いて退路を塞ぐ
か、相手を爆弾にしたまま起き攻めを仕掛けるか、それとも起爆させてフルコンを入れるかは常に悩みどころだが、そういった判断も吉良の楽しさだと言えるだろう。

立ち回りよりも退路を塞ぎながらのワンチャン火力で勝ちたい!という人向けのキャラ。

川尻浩作

表情の表現がとても素晴らしいGHA

ガード不能攻撃を用いたセットプレイで敵を圧殺するキャラクター。
スタンドや一部モーションこそ設定上同一人物である吉良と似ているが、そのコンセプトは全くの別物。弾速が遅くガード不能な横の軌道の飛び道具を数多く持ち、それらを用いた起き攻めとセットプレイを得意とする。
また、発生が早く威力が非常に高いロック当身のHHAや相手の攻撃を一度受け止める空気弾のクッションなど、防御寄りの技を持っているのも吉良との相違点である。

自由なタイミングで着火できる『着弾点火弾』と相手に触れると爆発し、スタンドラッシュが可能な『接触弾』の二つのガード不能飛び道具を持っている。とりわけ接触弾はガー不攻撃と一緒に本体が動けるという、この系統の飛び道具としては極めて珍しくかつ強力な特性を持っており、川尻の攻めの要となる技である。また、その場に任意に起爆できる爆弾を設置する『小石を爆弾に変えた』もまた爆風がガード不能となっている
爆風は川尻自身にもヒットするようになっており、また吉良同様出せる爆弾は一個のみの為扱いが難しいが、直前ガードという対抗手段もあるとはいえこれらを絡めたステージ端でのセットプレイは脅威の一言。
しかしながら、通常技こそそれなりに扱いやすいものが多いもののあらゆる面で癖が強く、また、HHAやGHAがコンボパーツにならないこともあって画面中央での火力は全キャラ中でも最低クラス。加えて強みがステージ外周での重ねに集中しているということは中央での決め手がないことと同義でもあり、大きなリターンを得るためには条件をそろえなければ始まらない不安定さに繋がってしまっている。
コンボの構成も独特で難易度が高いため、なかなかに知識と練習が必要なキャラであるといえるだろう。

癖が強く局所的な強みを持ったキャラを使ってみたい!という人や起き攻めのネタで勝負したい!という人におすすめのキャラである

おわりに

第四部勢は個性的な性能してるキャラが多いですね。あとこれはごく個人的な感想なんですけど8年も経ったんだしそろそろしげちーはミニシミの禊が終わっても良い頃だと思うんです!!!!Rに期待!!!
次回は第五部編です。

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