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東方不杯第2回でガチタンを使った理由

こんにちは、国の犬です。
2023/10/28に開催された東方不杯で運よく2位に入賞しました。


大会出場機体、EN防御力とQBクールダウン、スキャン性能を重視

上記の重タンク機体を使用し、重2スライサー機体に2回勝利、中2ミサイラーに勝利してAブロックを突破後、逆関W重ショ盾機体に勝利、遊生黄泉路さんの重2W重ショ盾機体に敗北し、最終成績は2位でした。

当記事はまずなぜ私が今環境においてガチタンクを起用し、マップがザイレムに指定された東杯において勝ちを重ねられたのか分析したいと思います。


先細りする軽タンクの未来=ガチタンの居場所


update 1.04実装直後の軽タンクの未来は華々しく思われていました。

最強と名高いバズーカ、MAJESTIC

軽タンクという脚部自体は各種防御性能が若干ナーフされたものの、バズーカ全般が巨大な当たり判定と弾速を与えられ、リロード速度が加速したのもあり、そんな強力な武装を380km/hという高速巡航で持ち運んで振り回せる軽タンクはアップデート直後の環境を席巻しました。

(バズ軽タンクの強みはそれだけではなかったのですが、今回は割愛)

これは東杯第0回の決勝ブロックの動画で、サムネイルの機体たちは当時のアップデート後最速の大会の状況を如実に表しています。
(右から2番目の3位入賞機体が私で、他2種の軽タンクは両方ともバズーカを搭載していました)

結局この大会ではZexさんの重2盾W重ショ機体が一位に輝くのですが、この大会後の環境はしばらくバズ軽タンクと重2重ショ機体が席巻することになりました。


ニドガンスライサーの登場

その後、環境に新しい風が舞い込みます。
それが下記の機体、ニドガンスライサー重2です。

水ドロ杯で優勝を収めたニドガンスライサー重2(Zexさんの機体は胸がVE-40A、足が大豊脚)

この機体が登場する以前までは、軽タンクは負荷の軽く強力なバズーカを搭載し、優秀なジェネレータで逃げ足を確保した上で盾を駆使して重2から逃げ回る環境が続いていました。

しかし地下アリーナという名前のDiscordサーバーのアドミンが主催するスイスドロー大会において、先述した東杯第0回優勝者のZexさんが上記のニドガンスライサー重2という新しいアーキタイプの機体を持ち込み、見事軽タンクを蹴散らして優勝を収めたことで、環境に変化が訪れました。

ニドガンスライサー重2の圧倒的な軽タンクへの優位性

近接武器適正の高い腕と圧倒的なシナジーを発揮する、スライサー


盾の上から衝撃値をゴリ押しで蓄積させられる、ニードルガン

ニドガンスライサー重2とは、ニドガンと蹴りでスタッガーを取り、圧倒的な火力を誇るスライサーを押し付け、敵機体に何かさせる前に殺すというコンセプトのコンボ機体です。

ニードルガンの盾への特効性(実弾連射武器であるため、盾に対して強い)とニードルガン自体の軽さ、スライサーの圧倒的な総ダメージによるニドガンの低火力を補うシナジーが、AB速度特化ブースターを積んだ重量2脚と相性が良い、という着目点により産まれた機体です。

この機体は軽タンクに対して、武装の軽さによる圧倒的なAB速度(ドム脚を積んでも520km/hが出る)、スライサーの火力、ニードルガンの盾メタ能力により圧倒的な優位を誇りました。

この機体の登場により、それまではバズーカのぶっ壊れ性能によりなんとか食い繋いでいた軽タンクも、ついにほぼ勝てない相手が環境に登場する、という状況に追い込まれました。

当然、私も軽タンク乗りであったので、この機体への対策を頭を捻って考えましたが、結論は「無理」でした。

それほどまでにこの機体は軽タンクにとっての天敵でした。


軽タンが消えることによる、重2メタとしての脚部たちの隆盛

500km/hを超えるAB速度で突っ込んで優秀な近接武装を押し付けてくるゴリラ共により駆逐され始めた軽タンク達でしたが、軽タンクが減り、重2が増えることが予想された環境により、居場所が増え始める脚部たちが居ました。

様々な脚部が現在大会の決勝ブロックに残り始めていますが、そのうちから私は重タンク脚部を使用して組まれたアセンブル、通称"ガチタン"を起用しました。


機動力を引き換えに、圧倒的なAPと積載量と防御値を誇る


大会出場機体

私がこのアセンを大会に持って行った理由を箇条書きすると

  • ニドガンでスタッガーを取られなければ、そもそもスライサーは刺さらない事

  • 垂直プラズマミサイルを2門搭載するだけで、遮蔽物の多いザイレムではほぼすべての相手を初動で”追う側”にさせることができる事

  • バズーカと蹴りを多用する近接戦闘技術に自信があった事

  • 遮蔽物を利用した戦闘に自信があった事

上記の理由が挙げられます。
これらの理由を、以下のセクションでは詳細に説明したいと思います。
駄文ですが、どこかのガチタンク使いの一助になることを願います。


姿勢安定性という最重要ステータス


先述したニドガンスライサーは、ニードルガンと重2の重さを活かした強力な蹴りによる衝撃値を与える力により、スライサーの火力を活かすというコンセプトの機体であった事を思い出してください。


大会に出したガチタンの耐久ステータス

環境の軽タンクの姿勢安定性能が精々1800程度であったのに対し、ガチタンクは低くても2600程度の姿勢安定を容易に確保することができます。

この軽タンクの2倍以上の姿勢安定性は、ニドガンスライサーのコンセプトを根本的に崩す事ができるという点で、絶対的な価値があります。

オーソドックスな重ショ型の相手でも、この姿勢安定性はチャージで発射されたレーザードローンをスタッガ―中に食らわないための保険になります。

「ニドガンスライサーが流行るなら、これでメタれるなぁ・・」

そう考えてこのガチタンを出し、スライサー機体には全勝できました。


垂直プラズマミサイルの絶対性



通称"垂プラ"、ほぼすべてのマップにおいて有用

私は大会機体の両肩に、垂プラを2門積んでいきました。
これには重2以外のすべての相手をメタるという明確な目的があります


垂直プラズマミサイルのメタ読み

東杯第2回の指定マップ、洋上都市ザイレム

垂直プラズマミサイルは様々な機体で採用価値が存在するほどに強力な武装です。
その理由はいくつか存在しますが、簡潔に言うと屋根の存在しない遮蔽を無視でき、遮蔽越しにダメージ/衝撃値を稼げるためです。

今回の大会指定マップだったザイレムは特に遮蔽物が多く、垂直プラズマミサイルの価値が高い環境でした。
従って、垂直プラズマミサイルを採用している機体が多い事が予想されました。
こういったマップでは特に、機動力に秀でていない/近接戦闘が不得手である機体は垂直プラズマミサイルを採用しないと、同タイプの垂直プラズマミサイルを採用している機体と同じ土俵に立てません。

例えば、巡航速度が同じ機体のうち片方が垂プラを持っており、片方が持っていない場合、垂プラを持っている機体はただ垂プラを垂れ流しながら遮蔽物をグルグルしているだけで勝てます

このように、ザイレムではAB凸機体(重2)でもなければ、垂プラを持つ機体とそうでない機体の間で絶対的な差が存在します。

なぜ垂プラを2門積まなければならなかったのか

上記の理由で、ザイレムでは重2以外の機体の多くが垂プラを最低1門は搭載している事が予想されました。
(実際、大会出場機体の多くが垂プラを1門搭載していました)


そんな絶対的武装の垂プラを積まなければならないガチタンク目線、両肩のうち片方を適当な重火力砲にして、両手のバズーカによるスタッガーの火力を担保して重2相手への勝率を高めたいと思うところでしょう。

しかし、私はその思考を読んで
垂プラを2個積むだけで、1個しか垂プラを積んでいない相手を常に追う側にすることができるのではないか?」と思いました。

それについては次のセクションで説明します。


"追う側"の遮蔽戦における不利を押し付ける


あなたの両腕にはバズーカがあり、あなたは重タンク脚です。
遮蔽を挟んだ相手も同じアセンブルですが、相手のAPは自分よりもわずかに少なく、かつ残り時間切れが刻一刻と迫ってきています。

このAC6というゲームのこういった状況下において、両者とも同じ程度の腕前なら、追う側は常に不利な戦いを強いられます

その理由として

  • 遮蔽越しのスキャンで確認できるのはお互いの体の動きのみであること

  • 追う側は常に先に顔を出す必要があり、そこに攻撃を置かれやすいため

  • バズーカは着弾までにラグがあること、当たり判定が非常に大きい事

の3つが挙げられます。
今作は特にHP割合で勝敗が決まるのもあり、ガチタンクは垂プラなり初動のトレードなりで相手を追う側に追い込むことが遮蔽戦において特に重要です。
(AB重2はそういった駆け引きをガン無視してABで突入できるのも強みだったりします)

Aブロック決勝戦において、私が運よくミサイラーに勝てたのも、このW垂直プラズマミサイルの絶対性を味方につけた事が要因の一つにあります。


バズーカと蹴りを利用した近接戦闘テクニック


このセクションの内容は書こうか迷いましたが、知る事と実行することは全くの別物だと思うので公開しようと思います。

この動画の4:47あたりで使用しているテクニックをまずは解説します。

脚部高速回転蹴り

重タンク脚部で特に有用なテクニックです。
やり方は非常に簡単かつ単純で、脚部の前方が敵のいる方向とは違う方向を向いている場合に、一瞬だけ上昇した直後にキックを繰り出すだけです。

ホバタン以外の脚部は敵をハードロックしている際に上昇すると前方が敵の方向を向くため、その仕様を利用して蹴る直前の遅延を消すというテクです。

どのような状況で有用なのか

上記動画の5:48辺りで、相手がABしてきているタイミングでできる限り引き付けて100mよりやや離れた場所でバズを2連速射(速射については後程解説します)、後方を向いている脚部を上昇で一瞬で前に戻して蹴りを繰り出しています。

バズ2発、蹴りがヒットすればある程度肉抜きしている重2は基本的にスタッガーします、その間に距離を離しましょう。

このような状況で特に、蹴りの高速化は有用です。

また、私の機体はW垂プラなのもあり、距離を離すことがそのままアドバンテージに繋がるため、こういった引き撃ちからの蹴りのコンボが入れやすいという利点に繋がっています


バズ速射

1本目のバズーカを撃った直後にQBを入れて即座に2本目のバズを撃つだけです。

盾を利用したノーアラートバズ等はグリッチに近い挙動なのと、大会では私は自重して使用していないのでここでは割愛します。

(フロムには再現性の高いバグとして他の種々のグリッチと一緒に報告済みです)

以上のテクニックを身に着けて、大会に出場する猛者傭兵の方々に食い下がれる自信があった事が、私のガチタンでの大会出場の後押しになっていたと思います。


遮蔽物を利用した戦いに自信があった事


これについてもこの記事に記載しようと思っていたのですが、あまりにも文字数が膨らみそうなので自重します・・
今後ガチタンについてのnoteをまた別で書こうと思うので、そこで遮蔽戦についても追記できればいいなと思っています。


以上、駄文になりましたが、どなたかの一助になれば幸いです。

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