魚鱗癬のオッサンが普段やっているスキンケア- 魚鱗癬は治るのかblog
前回は魚鱗癬を持つ私が生まれてからこれまで病気をかかえながら、人生で経験してきた事についてお伝えしました。
今回は「私が普段やっているスキンケア」について、お伝えしたいと思います。
このnoteの記事が、現在魚鱗癬で悩んでいる方、或いはご家族や知り合いに魚鱗癬で悩んでおられる方の何かの参考になればと思います。
■魚鱗癬の肌に乾燥は大敵だけど
私達、魚鱗癬を持っている人の肌は基本的にいつも乾燥しています。ですから当たり前ですが、冬の時期、空気が乾燥している季節には、皮膚の症状が悪化します。冬の時期は魚鱗癬の知識が無い方にも、遠目からでも正常な肌でない事が明確に分かります。一方、湿度が高い夏の時期には、症状は比較的軽く、あまり目立たなくなるので、近くで良く見ないと分からない状態になります。
この為冬の時期は、医師からのアドバイスや多くの資料にもあるように、肌が乾燥しないよう、加湿器などで室内の空気が乾燥しないような工夫が必要です。これは、私の経験上でも恐らく確かであり、私も冬の時期は加湿器を使って肌の乾燥対策をしています。
しかし、これは部分的に私なりの意見があります、それは湿度というのは「相対湿度」と「絶対湿度」があるという点です。
理科の授業でも習ったように、空気中の水蒸気量を左右するのは「気温」です。気温が高ければ空気は多くの水蒸気を含む事が出来ますし、気温が低ければ、少ない水蒸気しか含む事が出来ません。
なので、湿度も勿論大切ですが、同時に室温も同様に大切だと考えています。また、単純に室温が低ければ、腕や足の血行は悪くなりますから、こうした観点からも体を冷やさない温度管理が重要だと考えています。
■魚鱗癬のスキンケアは結局お風呂が一番大事
一般的には、入浴は低めの温度でゆっくり、というのが最近の傾向です。38度くらいでじっくり湯船に浸かれば、体を芯から温められて、リラックス効果も高いとされています。
また、42度を超える湯船に浸かる事は、ヒートショックなどのリスクがあり、危険とされ。熱い風呂に浸かる人は昔に比べて少なくなって来たのではないでしょうか?
しかし、私の様に魚鱗癬の肌を持つ人の場合は、低めの温度でゆっくりお湯に浸かる事は実はあまり良い事ではありません。何故なら魚鱗癬の肌は脂質の産生、輸送、代謝の機能が低く、長く湯に浸かる事で、一層肌の乾燥が進んでしまうからです。医師も「入浴は短時間で」とアドバイスするケースが多いそうです。
これはあくまで個人的な経験上の話ですが、熱めの湯、これが明確に何度だったかは測った事はありませんが、目安でいうと、湯上りに肌が真っ赤になる程の湯温の方が、魚鱗癬の肌にとっては実は調子が良いのです。これに関しては、もちろん心疾患などがある方は別ですが、ヒートショックプロテインという考え方もあり、週1~2回程度で熱めの風呂に入る事を推奨している医師もいます。「熱いお湯はちょっと苦手」という方はサウナも良いでしょう。
それから暑い夏場でも、なるべく湯船に浸かる習慣を持ってください。私の最初のnoteでもお伝えした通り、魚鱗癬のスキンケアは積み重ねが大切です。冬の寒い時期になって慌ててスキンケアしても、あまり効果がありません。実はどんな時期でもそうですが、「シャワーだけで済ます」というのが、魚鱗癬の肌にとって最悪なのです。これはシャワーだけだと皮膚の脂だけ落ちてしまう為です。暑いとなかなか億劫ですが、私もなるべく湯船に浸かるように意識しています。
■魚鱗癬で他にも気を付けている事
それから魚鱗癬を持つ私が肌の健康をより保つためにしている事が2つだけあります。極めて基本的な事ですが、それは「垢すり」と「クリーム」です。
まず垢すりですが、基本的に週1回しています。垢すりは物理的に肌のターンオーバーを促すだけでなく、皮膚の血行も良くなるのでオススメです。ただし、無理にゴシゴシと擦ったとしても、全ての鱗屑 (りんせつ)を落とせるわけでは無いので、ムキにならず適度にやっています。やはり我々魚鱗癬の肌は皮膚のバリア機能が通常の人と比べてとても弱いので、垢すりのやりすぎは禁物です。
垢すりにはミトンのようなタイプとタオル状のものがありますが、私の場合はミトンのタイプだと刺激が強く、ゴシゴシこすると痛みがあるのでタオル状のタイプで優しくケアしています。
次にクリームでのスキンケアですが、前回のnoteでもお伝えした通り、魚鱗癬のスキンケアで大切なのは質より量です。たとえ高品質のクリームで、とても高い効果があったとしても、価格が高くタップリ使用できないのであれば、魚鱗癬のスキンケアにはあまり役に立ちません。なので、なるべく安価でタップリ塗れるものを選ぶようにしています。それから魚鱗癬のスキンケアは毎日の積み重ねが重要ですから、塗りやすさも結構大切です。クリーム自体が固いと塗りにくいので、柔らかいクリームが良いでしょう。そういう意味で最近は「お風呂で塗れるタイプのクリーム」を使用しています。
私達の肌は風呂上がりに急激に乾燥していきます。この為、浴室を出てから早急にスキンケアの為クリームを塗る必要がありますが「お風呂で塗れるタイプのクリーム」ならこうした問題が回避できます。
それと、スキンケアには尿素配合のタイプもありますが、個人的には「匂い」や「ベタつき感」があり苦手です。尿素配合のタイプは価格的にも高い傾向にあるので、魚鱗癬のスキンケアにはあまり向いていないのではないかと個人的には思います。
それから、これはスキンケアではありませんが、着る物にも比較的気を使っています。やはり化繊の衣類を身に着けていると、どうしても肌が乾燥しますし、かゆみが出てきます。一般的に、自然素材の繊維の方が吸湿性、保湿性が高く、乾燥やかゆみが出にくい傾向にあります。昔と違って最近は、化繊と自然素材のハイブリッドの衣類が多いので、化学繊維の比率がどの程度ならかゆみが生じないかをある程度把握しておくと良いと思います。
==魚鱗癬のオッサンがお勧めするスキンケアグッズ==
①普段使いはこれ1本でOK、お風呂上り時の乾燥が防げます。
ま、たまに塗り忘れるけれど。。。
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■あとがき
今回は魚鱗癬のオッサンが「普段やっているスキンケア」についてお伝えしました。次回は「魚鱗癬のオッサンの足にラップを巻いてみた」をお伝えしたいと思います。(はたして効果はあるのか???)
今回の記事は以上です。
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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このnoteでは、ずっと魚鱗癬だった私の経験を元に考察をしています。
もしかしたら一般的でない事柄もあるかも知れません。
しかし、魚鱗癬のスキンケアや普段の過ごし方など、情報を共有していく事で、少しでも魚鱗癬で悩んでいる方のお役に立てばと思います。
(あくまで個人的体験を綴っています、実践される方は医師にご相談の上でお願いします。)
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