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ピンクの軽自動車のおじいさん
ある日、また駐車場からペテ子の声が聞こえて来た。
反射的に動いてしまう私は、最早病気かもしれない。
カーテンの隙間から覗くと、そこにはペテ子とピンク色の軽自動車に乗ったじいさんがいた。
ほぉ~。今度はあのじいさんがターゲットかぁ。
優しそうだがとてもお金を持っているようには見えないじいさん。
ペテ子はこの人を一体どのようにして料理していくのだろう。
そんなことを思いながら、初対面のじいさんを部屋に招き入れるペテ子にまたもや気持ち悪さを覚えた。
そしてしばらくして二人は出かけて行ったのだが、サソリの予想では、完全に一回で終わるな。と思っていた。
申し訳ない偏見で物を言うが、どう見てもお金は持ってなさそうな色の禿げた古い軽自動車。
身なりも普通のおじいさん。って感じ。
明らかにペテ子が不快感を覚えそうな人だ。
こう見えて(どう見えて)ペテ子は綺麗好きで、先日も朝6時半から掃除機をかけるような女だ。
不潔そうなヤツが好きなわけがない。
案の定、ピンクのじいさんはその一回きりで、その後来ることはなかった。
それならばどうしてマッチングしたんだろうか?
プロフィールでだいたいわからないのだろうか?
手あたり次第なのかもしれないが、
選んでもらえなそうな人をあえて選べば、選んでもらいやすくなるのでは?と言われ、妙に納得してしまった。
たぶん、そうやってターゲットを絞って選んでいるのだろう。
こうちゃんや、黒のワンボックスなどは相手から申し込んできたんだろうか?
だとしたら、よっぽど加工された写真が美人か普通の女性に見えたのだろう。
生活保護、障害年金の詐欺だけじゃなく、写真まで詐欺るとは、
ペテ子は本物のペテン師だと言わざるを得ない。
騙すのがうますぎる。
でも全く羨ましくない。
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