見出し画像

ポーカープレイヤーに言いたい事

一部のポーカープレイヤーに向けた記事です。
ほとんどの方には釈迦に説法だと思います。
法律の話も少しするので、ポーカーをやらない方も何かの参考になるかもしれません。
キーワードとして、保護法益・納税・youtube・麻雀があります。

けつろん

ポーカーは面白いですけど、賭博は違法なので気を付けましょう。
私は賭博をやりません。


きっかけ

SNSでサイト内マネーの売り買いが今でも普通に行われているのを目にして。
さらにネットカジノを利用した闇カジノが摘発されたニュースを見て。

そもそも、6月頭に岸田首相の国会での発言もありました。

何を当たり前の事を、という内容です。
しかし、気を付けなさいね。というお上からの最終通告でもあります。
ネットカジノによる単純賭博罪での逮捕者は昨年3人居るそうですから、それが百倍にならないとも限らないわけです。


すこし刑法の話

ココを読めば、雰囲気は分かると思います。

wiki中にもある通り

この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律関連の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。

wiki

です。この記事に関してもあくまで考えるきっかけになればな、と思いまして筆を執りました。

刑法の意味

無責任に言います。

刑法の意味は、「誰かに迷惑が掛かる事をした者には罰則を科す」です。
迷惑行為を放置すると国の運営に支障をきたすので、罰を与えます。という話ですね。
(たとえば、詐欺や殺人を捕まえる組織が機能していない社会を想像してください。その世紀末のような社会に居る時に”ちゃんと納税しよう”と思えますか?明日の命を心配しているのに。
納税が無ければお上は成り立たないので刑法があります。極論、税金を守る事が目的ですね。)


賭博はなぜダメか

法律には大概目的のようなものが設定されていて、そこから逸脱しないように運用されています。
賭博関連の法律の目的(保護法益)はこれ。

判例・通説は、公序良俗、すなわち健全な経済活動及び勤労への影響と、副次的犯罪の防止であるとしている(最大判昭和25年11月22日刑集4巻11号2380頁)。具体的には「国民の射幸心を煽り、勤労の美風を損い、国民経済の影響を及ぼすから」と説明される。他人の財産を保護法益とする説もある。

wiki

これを信じてお話しします。
この法律で実施したい事は、「健全な経済活動及び勤労への影響と、副次的犯罪の防止」です。
つまり、ギャンブルが蔓延するとちゃんと働かない人が出てきたり多額の借金する人が出てきます。そういう人は勤労しないし、納税もしません。
そういう納税をしない人を増やさない事が目的です。


実際の行為を考える

当然賭博をしたらこの法律で捕まえることが出来ます。
しかし、全員を捕まえるわけでは無いですよね。

どんな行為がきっかけになるか考えてみましょう。


麻雀はなぜ許されているのか

当然「昔からやってる」というのも理由です。
「一時の娯楽に供する物を賭けた」範囲内であればそもそも法律違反ですらありません。
これは夕食程度の金額までは大丈夫らしいです。

加えて、少なくともコッソリやっています。
なんなら12時?以降は、風営法上、営業時間外のはずです。雀荘の中の様子が見えないようになっているのはそのためです。建前として、営業終了後にお客さんと遊んでいるだけという体を取っていたりします。

健全な経済活動・勤労へ悪影響を及ぼさず、副次的犯罪にも繋がらない範囲であれば、人の趣味を嫌味っぽく逮捕したりしないと言えます。
あんまり締め付けすぎても、健全な経済活動を妨げたりしますし、当然っちゃ当然ですね。

それでも被害届を基にした逮捕は稀によくあるみたいです。
風営法面での指導もしばしば入っているらしいです(これは賭博関連ではない)。
案外、許されていない。

さらにyoutubeなど不特定多数の日本人に向かって「私は賭博をしています。」、「私の雀荘では、賭博が出来ます。」と言ってる人は居ないですよね。
そういう人は逮捕されるからですね。

youtube

先ほどのギャンブルを推奨する行為に捉えられる行為は、ずばりyoutubeです(SNSも入ります)。
日本人向けてギャンブルの魅力を伝える行為は、まずいです。
厳密に言うと、国内でやっていると問題です。

再掲です。保護法益には「国民の射幸心を煽り、勤労の美風を損い、国民経済の影響を及ぼすから」とあります。
社会に対して「ギャンブル楽しいよ!捕まらないからやろうよ!」という事が射幸心を煽る行為になっていると私は感じました。
既に逮捕リスクのある行為なのが想像できます。
pokerもネットカジノも。


リスクの高い行為を考える

さて、ここからも妄想です。

youtube

やはり、一番ヤバそうなのはyoutubeです。
プレイしている動画を継続的にアップロードしたり、生配信している行為はヤバいです。pokerで勝っているなんて言っていると、略式起訴のお手紙が届く日も近そうです。
なぜなら、国内でプレイした証拠になるからです。出入国履歴と照らし合わせて国内でプレイした事を確定できますよね。有罪です。
さらに、勝っている場合、所得が発生している可能性があります。

この場合、最悪は情報開示請求が来て取り調べとかを経て逮捕になりそうです。

利確

所得が発生している場合、その申告と納税をしなければなりません。
しなくても良いけど、捕まったらめっちゃお金取られます。
この所得はギャンブルで得たお金でも同様です。

ネットカジノやポーカーのサイトは、日本の警察へユーザーの個人情報をホイホイ教えたりしません。
しかし、お上は円の管理はしています。
国税庁は脱税が無いか目を光らせています。
さらに、金融庁はマネー・ロンダリングやテロ資金供与が無いか目を光らせています。
個人間の円のやり取りであっても必ず把握されています。

電子マネーであっても疑わしい取引は当局へ届け出る事が明記されています。どのサービスでも書いてあると思います。

ここで問題になるのが、個人間での取引です。目立たないはずがありません。仲介みたいな事をやっている人の取引履歴は一発で分かるはずです。
その人と高額取引をしているアカウントは容疑者になりえますね。

そういった個人間の取引は、外から見た時贈与になります。
贈与税は110万円/年までは非課税です。
しかし、ネットカジノでのサイト内マネーの現金化であると分かれば、一時所得となります。
サラリーマンであれば20万円/年以上は課税対象となります。
そういう事なら、と揉み手で税務署がやってきた時に違法賭博が明るみに…なんてパターンも今後ありそうです。

なんなら、まともなpokerプレイヤーが外国でネットカジノをプレイして得た利益を所得として申告した場合を考えてみましょう。
国内でプレイしなければ、賭博罪にはなりませんね。
外国へ出稼ぎに行っているpokerプレイヤーは胸を張って納税しています。

SNS経由で取引した相手が偶々そういうプレイヤーだった場合、サイト内マネーをどの銀行口座と取引をしたかが明るみになります。
その口座の名義人は高確率でネットカジノを利用しているでしょう。
その時点では、外国でプレイしているかもしれないので問題ありません。
しかし、出入国履歴を調べることも出来ますね。

この話は妄想です。税務署と警察が連携しなければ出来ない話だと思いますし、そのための根拠と出来る法律や条例が無ければ連携できません。
そういう話は調べていません。
やる気になれば出来るけど、やる気になるかは分からないです。
岸田首相の発言は、そういう意味にも取れる牽制なのかな、と思います。

少し考えれば現金化は足が付くのは分かると思います。
なのに、冒頭の首相の発言後でも普通に取引している方が居てびっくりしました。その履歴は残っちゃうんですよ……。


じゃあどうしろと

賭博をしなければ良い。
これ以外に言えることはありません。

万が一、あなたがプレイヤーだった場合。
youtubeやSNSで自身の活動を発信する事はリスクを増やします。
例え儲かっていても現金化はリスクを増やします。
国内在住で頻繁に海外渡航していない場合、言い逃れは不可能です。

なので、今後はそういう活動を辞めて、しばらくは静かに過ごすしかないでしょう。
警察もめちゃくちゃ利確している方には捜査をせざるを得ないでしょうから、万ドル報告とか嬉々としてやっている方は要注意です。
社会に対して影響の大きい方から捜査が入る可能性が高いです。
とは言え、負けていても税金がかかる可能性もあります。

競馬界隈では昔から言われている話ですね。
同時に購入した馬券を経費として計上できない話です。

pokerに話を戻すと、
サイト内マネーの一時的な増加に対しても課税される場合、セッションや日付区切りで得た金額が所得になる可能性もゼロではなさそうです。
そうなったら、ギャンブルの繰り返し性でとんでもない事になりそうなので現実的ではないですが。

お上は、世論次第で方針を修正します。
許しちゃダメでしょ、という声が大きくなれば一斉逮捕です。
今はまだそこまでは行っていないように見えます。

まとめ

賭博は違法です。
それによって得た財産にも税金がかかります。
その気になれば捕まえられる人間が凄くたくさん居るはずです。
お上の優しさで保留されています。

poker自体の楽しさを否定するつもりはありません。
すごく楽しいと思います。

なので、アミューズメントや自宅で楽しみましょう。

さいごに

アプリ開発者の方、天鳳みたいなノーレートpokerサイトを作ってくれませんかね?
お願いします。

そういう健全なpokerプレイが楽しめる時代になるといいですね。

こんな記事でも、最後まで読んで頂きありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?