中小企業診断士2次試験の勉強は腱鞘炎との戦いでもある
中小企業診断士2次試験の勉強を続けていて気づいたことがある。
右手首が、すごく疲れる。
2次試験は筆記である。文章題の3科目はいずれも、各設問の解答を足すと500-600字ほど。計算がメインの1科目も、計算式を書いたり文章で答える問題があったりするから、字数的にはあまり変わらないだろう。とすると、全部で解答に2000-2400字。解答を準備するときに作るメモや計算過程を入れれば4科目合わせて3000字とか4000字を書くことになるだろう。
もちろん、事前の勉強では1日で全科目の過去問を解いたりしないから、日々これだけの字を書くことはない。しかし1日に1科目解くとすると、それだけで1000字ぐらいは書くはずだ。
長らく、字を手でちゃんと書くのは年賀状(色々と付き合いがあってゼロにはできない)のひと言あいさつぐらいという身にとって、日々これだけの筆記をするのは負担がかかる。あっという間に右手首が腱鞘炎になってしまった。
自分で勉強するときはパソコンやスマホで文字打ちすればいい、というやり方もあるだろう。しかし私は、机が使える時はできるだけ手書きにしている。それが本番の環境に最も近いからだ。
パソコンやスマホだと、文章のどの位置であっても内容の修正や挿入を簡単に行える。これは大きな利点だが、本番は手書きだから、冒頭近くを直すときはほぼ全体を消しゴムで消して書き直すことになる。解答をあまり直さないつもりで書く意識を高め、修正の手間・時間を把握しておくには、練習時点から手書きに慣れておいた方がよい。それに、手書きだと使いたい漢字がその場で思い浮かばないなんてことも可能性として十分あり得る。記憶力の低下を自覚しているだけに、なおさらだ。この対策としても、事前勉強から手書きにしておくことは意味があると思う。
でも、手首は、疲れる。
仮に2次試験の勉強として合計60問解くとする(繰り返し解くものも含む)と、1問あたり下書きメモと解答で1000文字書くならば、1000x60=60000字。原稿用紙150枚分だ。
小説家の登竜門である芥川賞は、短めの作品が対象で、原稿用紙100-200枚程度の作品が候補になることが多いそうだ(ウィキペディア情報)。あくまで文字数にかぎって言うならば、2次試験の勉強を手書きで進めると、2ヶ月ほどで芥川賞候補作の完成原稿並みの文字数を筆記することになる。
最近、少しでも手首の負担を軽くするために、ドクター・グリップのシャープペンを使い始めた。なかなかいい感じだ。
これだけの学びを、今年結実させることができるのか。それはなんともわからない。でも、腱鞘炎が慢性化する前に良い方向で決着をつけられるといいなと願っている。