予想はしていた

明確な原因は不明だけど、切迫流産で1ヶ月仕事を休むことになった。
妊婦だけを特別扱いしろ、とは思わないし、
働く人全員がみんな心身の健康を第一に考えてもらえる会社であってほしいと思っているけど、現実はなかなかそうもいかないみたい。
フルタイムで働くだけで、私の体力ではとてもしんどかったし、「残業きついです」という話をしても、無理せず帰っていいよ、と言われるものの、
じゃあ、残った仕事は誰がするのか、誰もできないから翌日に回して良い
のか、翌日では間に合わないから結局今日やらなければならないんじゃないか、という感じで、
結局、お腹が張ったり痛くなりながらも残業して働いてたら、結局この有様。
私は所詮、雇用されている身なので、会社を経営する難しさは分からないけど、人が体を壊してまで仕事を取ってくるものでもないし、費用をカットするものでもないだろう、と思っちゃう。
こういうふうに働けなくなって初めて「あー、この労働環境まずかったんだな」と改善するんじゃ遅すぎる。
私がいなくなった会社は仕事が減るわけでもなく、人が早急に増えるわけでもなく(人は1年前から散々増やして増やして、と言ってるが一向に増えないし、一時的に増えたと思ったら、すぐ他のところに回されてしまうし)
私の第二号のように、体を壊してしまう人がまた出てきてしまうんじゃないか、と心配。
会社(組織)は誰かが欠けても回るのが当たり前で、私が抜けた後も、きっと残った人達は不満なんかを抱えながらも、ひとまず会社として回っているみたい。
お腹の中の赤ちゃんは私しか守れないので、このまま産休に入るまで、自分の心身ファーストで過ごしていく。
(余談だけど、会社いかなくなったそばから、腹痛もお腹の張りも嘘のように消えた。多分、精神的なストレスが一番大きかったみたい。)

そんなわけで、自宅安静になってしまったために、プライベートな予定も色々断念せざるを得なかった。とても楽しみにしていたのに。
一番は自己管理のできない私が悪いのかもしれないが、こればかりは会社を恨んだ。(早く帰りたいです、って訴えながら、目の前にある仕事放り出せなくて、結局残業して帰る毎日、もはやギャグじゃん、って)
友達からは、テレビ電話でお話しようねー、と言われていて、話半分で皆の顔見られたらなー、くらいに思っていたのだけど、案の定、テレビ電話は来なくて。
でも、自分が反対の立場だったら、そんな余裕は無いし、社交辞令だよな、と思ってたから、やっぱりか、と思って、
わざわざ入れたカラコンを外し(三十路を過ぎても、女ってやっぱり女なのかな、と思うよね)だらだらしていたら、急に電話が来て。
電話をくれると言っていた友達ではなく、サツマカワくん(ほんと骨格の雰囲気だけ似てるから、愛をこめてニックネームとして)だった。
あと15分早ければ、カラコンまだしてたのにー、と思いながらテレビ電話出たら、皆と繋いでくれてお話して。
その通話の中で友達が「急にサツマカワが電話したんだよー!」って言ってて、嬉しくて、そうなんだー、って。
立場が立場だから、2人で連絡を取り合うことなんて全く無いし、会う約束だって2人で企てることなんて一切ないから、皆の飲み会に今日は居るのかなー、って受身に待つだけで。
勇気だして、通話終わった後のありがとうラインだけ送っておしまい、ただそれだけ。
こうやって、このまま時間が経って、子供が産まれて、ますます人付き合いが限定されていって。
その間に、私の中でただきれいな思い出、素敵な思い出、で終わっていくんだと思う。
そりゃそうだろ、ってね。思い出で終わらなきゃ困るよ、って。

ただ年をとっても、付き合い続けられる仲間でいられれば、それでいいの、それで。


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