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スピーキングのための連動文

【文法 ☆☆】by SCセンセ

 「友だちを迎えに、駅に行きます」

これを中国語にするとき、頭の中で「友だちを迎えるために」と変換するのでしょう、目的を表す“为(了)”「…のために」を使う人がいます。

为了接朋友,我去车站。
Wèile jiē péngyou, wǒ qù chēzhàn.

“为(了)”は、頭の中で整理しやすく、フレーズの後に小休止も置けるので、使い勝手のよい単語です。しかし、使い方に注意しないと不自然に聞こえます。

上文は間違いではありませんが、わざわざ時間をさいて、よほど大切な友人を迎えに行くようで、やや不自然です。ちょっと友だちを迎えに行くぐらいでこんな大層な言い方はないかなーと思います。

我去车站接朋友。

普通はこうです。初級文法で連動文というのを習います。動詞が連なるから連動文です。“去”の後に“接”が連なっていますね。

この連動文の一つの用法で、後ろの動詞句が前の動作の目的を表すというのが、今回のポイントです。つまり後の“接朋友”が前の“去”の目的を表しているのです。なので、特に目的を強調するのでなければ、あえて“为(了)”で目的を前置する必要はありません。

文法は苦手だから連動文なんて分からない、もしくはもう忘れてしまったという人も、このような文は知っていただろうし、自然に言えていたかもしれません。が、目的というポイントを意識して使いこなせていたでしょうか。

会話中に、目的内容に応じて、“为(了)”か連動文かを瞬時に使い分けてください。

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