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ヨーロッパ文化教養講座(「DOCあすへのカルテ」S1 E11鑑賞記)

2023/01/19
NHK海外ドラマシリーズ 「DOCあすへのカルテ」エピソード11は、
たいへん中身が濃く、再視聴が必要だと思った。

1.患者が内科病棟に運ばれ最初は原因不明だが、最終的に原因が判明するパターンについて
今回は、2つのパターン

1)裁判官試験を受けているシングルマザーが、最終口頭試験の途中で
記憶がとび、病院受診。記憶障害の原因は不明だが血小板不足で入院。
この女性は、アンドレア・ファンティの記憶障害のことをニュースで知っており、ファンティと心の絆ができる。
 白血病の疑いもあったが、ファンティがこの女性の元夫の手首の異変(カポジ肉腫による斑点)を見つけ、元夫が離婚前に他人(女性or男性)から感染し、彼女にうつした、エイズが原因だと、突き止める。
 女性は、何とか回復し、ファンティから、エイズの診断書をもらう。これで、裁判官の再試験を受けることができるので、改めて、ファンティに感謝する。

2)若い男性ドラマーがニューヨークのコンサートへ行く直前に両手が効かなくなり入院。
 思い通りにいかない苛立ちをアルバにぶつける。
 リッカルドは、ドラマーの気持ちがわかるため、本人をよく観察し、原因が、内科的でなく、精神的なものと発見、神経精神科部長のエンリコ・サンドリを連れてくる。
 ドラマーは、リッカルドに感謝する。

2.アンドレア・ファンティに少しずつ記憶が戻ってきて、元妻アニェーゼと喪失前の恋人ジュリアの三角関係が変化してくることについて

1)ジュリアが、アンドレア・ファンティに記憶喪失前に恋人関係にあったことを打ち明けようとした。でも、ファンティは、既に気がついていた。
 ジュリアが10年前からアンドレアに憧れていたことを聞いて、評判の悪い自分のこの12年間にジュリアが何故そんな自分を好きになったか、確かめようとする。

2)アニェーゼは、いよいよ養子を迎える最終段階に入る。そのことを知ったファンティは、アニェーゼのことを諦める気持ちになったきた。
 そこで、ジュリアと関係があった(らしい)ことをアニェーゼに打ち明ける。アニェーゼは、苦しむ。

3.その他
1)エリーゼとガブリエルの関係は、ガブリエルの故郷の人が来伊。
 エチオピアから婚約者の写真を持参し、ガブリエルに働いてもらいたい、診療所の開設資金が集まりそうだと伝える。
 ガブリエルは、エリーゼにもう付き合えないと話、エリーゼも「友達に戻りましょう」とは、言うがまだまだ一波乱ありそうだ。

2)アルバは、1.2)のドラマーの患者に軽くみられ、マルコに(カルテをファンティのロッカーから盗み出すために利用されて)叱られて、苛立ち、落ち込み、リッカルドとミュージシャンの患者を辱める。
 リッカルドは、それでも、アルバのことが気になって仕方がないようだ。

3)ロレンツォは、前回妹が自立していることを知り、ジュリアにもはっきりと拒絶され、急に寂しくなって病院を2日欠勤し、15年前に別れた元カノの家に行き、関係を持つ。そこで、元カノから危険ドラッグ?を入手し服用を始める。
-> ロレンツォが、今まで、チャラ男をしていたのは、決まった人ができると妹が悲しむからだという話をしていたが、ちょっと自己弁護が過ぎると思った。

4) 新内科医長マルコの妻、アイリーンがファンティの薬に何かを混入させているかもしれない件について

 前回、ファンティが見つけたカルテを、マルコに突きつけて、誰が最終的にミスをしたのかは、覚えていないが、医長だったファンティ、担当医だったマルコは、責任を取るべきだと主張。
 マルコは、研修医のためにも、短絡的な行動は避けるべきだと、ファンティを何とか説得し時間を稼ぐ。 妻のアイリーンにそそのかされて、ファンティのロッカーからカルテを盗み出し焼却。
 ファンティは、カルテが無くなったことに気がついて、思いあまって、医療事故の被害者ジョヴァンニ・パヴェージの家に行く。そこで、自分に発砲したジョヴァンニの父親に対し、ジョヴァンニ・パヴェージという同名の患者に投与する薬を誤って、被害者に投与してしまったと、謝罪する。
 パヴェージに訴えられた病院評議会は、ファンティを呼び出す。マルコはカルテが無いことを利用して責任を免れようとするが、ファンティが念のため、写真に撮っていたため、逃げられなくなった。
 評議会は、ファンティとマルコに全責任を負わせて法人を守ろうとするが、
医院長のアニェーゼは、病院の責任であり2人を守るべき、さもなければ、評議会の内容を公表すると発言。(といっても、本心はファンティを守りたい)

コメントと感想:
1.今回も、2人の新規患者が入院し、そのうち1人は、アンドレア・ファンティ以外の医師(今回は、ガブリエル)が病因を発見する。

2.今まで単なるチャラ男に描かれていたロレンツォが、理由があってチャラ男になったということを、本人が主張しているのが、滑稽だ。

3.アルバとリッカルドの関係修復(すると思うが)に、どんな外的要因が起こるのかが楽しみ

4.エリーゼと友達に戻ったガブリエルは、結局故郷に帰ってしまい、エリーゼが新しい恋人を病院内で見つけるという展開も考えられる。

5.ジュリアとファンティの関係は、次回以降、記憶喪失前の程度まで戻るかもしれない。
それに対し、アニェーゼが養子を迎えるという段階でどういう行動を、ファンティに対して取るかが興味深い。

5.マルコの罪がそろそろ暴かれるきっかけが次回あたりに、出てきそう。

ますます、話が面白くなって来てた。シーズン1は、エピソード16で終わる予定だが、その後、直ぐにNHKでシーズン2を放送するのだろうか?
ダウントン・アビーように、半年~1年待たされて、我慢できなくなり、有料衛星放送と契約することになるような気が今からしている。


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