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ヨーロッパ文化教養講座(フィガロの結婚 シナリオ読破プロジェクト17 第16曲 フィナーレの2)

2023/01/13
*伯爵と伯爵夫人が、化粧室から出てきたスザンナを見て、驚く。

第2幕 第7景
伯爵と伯爵夫人:
(con maraviglia) * maraviglia (トスカーナ方言)-> meraviglia
Susanna!
(驚いて)
スザンナ!

スザンナ:
(Esce dal gabinetto)
Signore,
Cos'e' quel stupore?
(化粧室から出てきて)
旦那様
なにを、そんなに驚いてらっしゃる?

(con ironica)
Il brando prendete,
Il paggio uccidete,
Quel paggio malnato,
Vedetelo qua.
(皮肉をこめて)
剣を取って下さい、
あの使用人を殺して下さい。
あの行儀の悪い使用人を
ここで見つけて下さい。

伯爵:
(da se')
<Che scola! la testa *scola -> scuola
Girando mi va.>
(ひとりごと)
何という(ことを教える)学校だ! 頭が
グラグラする。

伯爵夫人:
(da se')
<Che storia e' mai questa;
Susanna v'e' la'> -> Scusanna c'e' la'
(ひとりごと)
これは、何というとんでもないお話だ;
スザンナが、居るとは。

スザンナ:
(da se')
<Confusa han la testa
Non san come va.>  *san -> sanno
(ひとりごと)
彼ら(伯爵と伯爵夫人)は、混乱した頭を持っている。
どうなるか、おわかりでない。

伯爵:
Sei sola?
(おまえ 1人?)

スザンナ:
Guardate:
Qui ascoso sara'. 
見て下さい:
ここに、(彼が=ケルビーノが)隠れているかも。

伯爵:
Guardiamo, guradiamo,
Qui ascoso sara'.
(Entra nel gabinetto)
見よう、見よう、
ここに、(彼が=ケルビーノ)が隠れているかも
(化粧室へ入る)

感想:
すました顔をした、スザンナが皮肉を込めて、主人である伯爵に、
ケルビーノを見つけて殺すように進言する
ところが滑稽。このセリフは音楽も急にテンポが落ち着く。


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