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ヨーロッパ文化教養講座(クラシック音楽館 N響第1995回定期演奏会 ハンガリーの音楽)

2024/04/25
アリス・紗良・オットさんのリストの1番を聴いた次の日に、阪田和樹さんのリストのハンガリー幻想曲を聴いた。

プログラム:
1)バルトーク:ハンガリーの風景
2)リスト:ハンガリー幻想曲 ピアノ 阪田知樹
ソリストアンコール
3)バルトーク:3つのチーク県の民謡 BB45b/Sz.35a
4)コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
指揮:ゲルゲイ・マダラシュ
管弦楽:NHK交響楽団

コメントと感想:
1.普段聴かない楽曲ばかりだったので、新鮮だった。
演奏もよかったが、阪田知樹さんとマダラシュさんの解説がより興味深かった。

阪田知樹さんは、2)ハンガリー幻想曲を弾いてみて、いつも違和感がある箇所があったそうだ。それは、リズムがハンガリー的でないこと。
そのことは、ハンガリー出身のマダラシュ・マエストロも指摘したので、納得したとのこと。

阪田知樹さんは、2021年のエリーザベト王妃国際音楽コンクールでは、務川君に次いで4位だったことは知っていたが、その前に、2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクールでアジア人として初めて優勝したことは知らなかった。
ハンガリーのリズムが体に身についているから、このことが解ったのだろうとおもった。

2.マダラシュさんによると、リストはハンガリー生まれではあったものの、ドイツ系の両親に育てられ、ハンガリー語は喋れなかったそうだ。
そのため、リストの音楽はハンガリー人である自分から見ると、「なまっている」ように聞こえるそうだ。

3.4)コダーイの組曲「ハーリ・ヤーノシュ」は、以前エンター・ザ・ミュージックでも取り上げられた。
ハンガリーの民族楽器「ツィンバロン」が使われている。
「ツィンバロン」は、2本のばち(マレット?)で弦を直接叩く楽器だが、奏法が現代ピアノの製作に影響を与えたとのこと。




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