見出し画像

ヨーロッパ文化教養講座(「エンター・ザ・ミュージック 下野竜也マエストロ初登場 録画鑑賞記)

2023/06/19
地元鹿児島市出身の下野竜也マエストロが、エンター・ザ・ミュージックに初登場だそうだ。

下野マエストロは、鹿児島大学の教育学部音楽科の出身で教師を目指していたが、途中で指揮者になろうと思い、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で勉強し、若手指揮者の登竜門、ブザンソン国際音楽祭で優勝したという、異色の経歴を持つ。

現在は、広島交響楽団の音楽監督を務めており、いつの間にか、広島カープファンになったそうだ。

今回の放送では、ハンガリーの作曲家、コダーイ・ゾルターンの組曲「ハーリ・ヤーノシュ」を抜粋演奏。
コダーイ・ゾルターンは、1882年生まれというから、シマノフスキやストラヴィンスキーと同じ年の生まれ。マジャール人なので、性+名と表記されているようだ。

「ハーリ・ヤーノシュ」はオペラ作品で、ハーリ・ヤーノシュは初老の農民の名前。
巷に良くいる酔っ払いのオヤジで、「ナポレオンとの戦争で一目置かれた」などの荒唐無稽な冒険談を周りの人に話して空威張りするドンキホーテのような人。
このオヤジのこの冒険談を音楽にしたのが、この作品だということだ。

抜粋ではあったが、ツィンバロムというガット弦をたたいて演奏する民族楽器がユニークなサウンドを醸しだし、一度は聴いてみたいと思われる組曲。

今回は、下野マエストロは、初登場だったので少し緊張していたが、司会の藤岡幸夫マエストロによれば、「本当に面白い」人だとのことで、再登場に期待したい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?