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ヨーロッパ文化教養講座(クラシック音楽館 N響1988回定期公演 ノセダ+庄司紗矢香 録画鑑賞記)

2023/09/19
サントリーホールまで行って、最前席で観たのに、ソリストの庄司紗矢香さんが全く見えなかった、N響のコンサートが放送された。
但し、放送されたのは、小生が鑑賞した6月22日の前日、6月21日の演奏会だった。

気がついた理由は、
1.小生が座った辺りが少しだけ映ったが、自分を見つけることができなかった。
2.スタンディング・オヴェーションをしていた、中央の女性が映っていなかった。
3.決定的なことは、ソリストアンコールの曲が違った。
6月22日は、バルトーク
放送された、6月21日は、バッハ

でも、何より、庄司紗矢香さんの演奏姿が観られたことと、生演奏と録画の音の違いがわかって、本当に嬉しかった。

プログラム:
1)バッハ(レスピーギ編)/3つのコラール
2)レスピーギ/グレゴリオ風協奏曲
ソリストアンコール
3)バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調
 第3曲 サラバンド BWV1004
4)ラフマニノフ/交響曲 第1番 ニ短調 作品13

生演奏とTV放送の音の違いについて:

1.生演奏(今回は、最善列右手)は、目の前がヴィオラ、その奥がコントラバスだったので、曲の最初から最後まで、唸るような重低音が体に響いた。
メロディの音は相対的に小さくなったが、サントリーホールの響きがそれを補って問題なく楽しめた。

2.TV放送の音は、全体的にバランス良くまとめられていて、特にヴァイオリン協奏曲では、フォルテッシモになっても、ヴァイオリンの音は良く聞こえた。「庄司紗矢香サウンド」については、生演奏は、直接耳にできなかったので、TV放送の音の方が良く解った。

3.アルフレッド・ブレンデルのインタビュー記事で、ブレンデルが良く聴くレコードとして、師のエトヴィン・フィッシャー、アルフレッド・コルトー、ヴィルヘルム・ケンプだという話をしたところ、インタビュアーが、「音質が悪いんじゃ無いですか?」と聞いた。
それに対して、ブレンデルは、「実際の演奏を聴いているから、音質は悪くても生の音のイメージができる」という返答だった。

なるほど、生演奏を聴いて、さらに録音を聴くというのは、生演奏で得た、自分のイメージを確認することなのだと理解した。


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