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ヨーロッパ文化教養講座(2023年6月22日 庄司紗矢香+N響 演奏会 鑑賞記)

2023/06/29
楽しみにしてた、庄司紗矢香のサントリーホールでの演奏会。
予習もバッチリして、演奏も素晴らしかった。(のだが。。。)
*上記は、終演後の自席からの写真。

NHK交響楽団 第1988回 定期公演 Bプログラム
日時:2023年6月22日(木)18時20分開場 19時開演
会場:サントリーホール

指揮:ジャナンドレア・ノセダ (1964年 ミラノ生まれ)
ヴァイオリン:庄司紗矢香 (1983年 国分寺市生まれ)
コンサートマスター:郷古 廉 (1993年 多賀城市生まれ)

プログラム:
1)バッハ(レスピーギ編)/3つのコラール
2)レスピーギ/グレゴリオ風協奏曲
ソリストアンコール
3)バルトーク/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BB124/Sz.117 ― 第3楽章 メロディア
休憩
4)ラフマニノフ/交響曲 第1番 ニ短調 作品13

コメントと感想:

1.発売とほぼ同時に1席だけぽつんと空いていた最前席を確保。
開場と同時に着席すると、音合わせをしていた、第2ヴァイオリン奏者の楽譜が見えるほど近い位置。これは良いぞと思った。

2.ほとんど満席の観客からの大きな拍手で、ノセダマエストロの登場。

1)は、レスピーギ編曲のバッハ。オケも大編成で音も重厚。特に、目の前にいた第2ヴァイオリン群、斜め後ろのお腹に響くようなコントラバス群の音がクリアに聞こえ、迫力が半端ない。

でも、大編成のため、オケは舞台のギリギリ前まで陣取り、マエストロは上半身しか見えない、絶望的な悪い予感。

2)何度もYOUTUBEで予習した、レスピーギのグレゴリオ風協奏曲。

ノセダマエストロと庄司紗矢香が登場。
しかし、第2ヴァイオリンとマエストロの裏に隠れて、庄司紗矢香は全く見えない。
演奏が始まり、今回はガット弦ではない、本当の「庄司紗矢香サウンド」が聞こえる。

揺るぎないテンポ、外れない音、そして弓と弦がお互いに響き合っているような、素晴らしい「庄司紗矢香サウンド」を最後まで、演奏シーンを見ないで味わった。

第3楽章のフィナーレまであっという間に終わり、満場の拍手。

マエストロに付き添われて、二度お辞儀した庄司紗矢香の満足したような表情でのお辞儀2回だけ本日見ることができた彼女の姿だった。

3)ソリストアンコールは、前日がバッハだったらしいのだが、当日は聞いたことのない、もやもやするような、ゆったりとした現代曲。

NHKのWEBで、バルトークの曲だということを知ったが、これは初見(初聞?)では良さが解らなかった。

4) 休憩のあと、ラフマニノフの1番。

1回だけ予習のため、アマゾンミュージックで聞いていた。
主題の旋律というか1フレーズを転調しながら執拗に使い続けるという印象の曲。

今回は、見える見えないのストレスもなく、集中して鑑賞できた。

汗を飛ばしながら、懸命に大きな指揮をするノセダとそれに答えて、奮闘するN響の皆さんの迫力満点の音。

いつも、狭い部屋でスピーカーを大音量で鳴らしている自分には、オケに近いほうが、多少全体のバランスは悪いかもしれないが、合っていると思った。

3.庄司紗矢香の弾いている姿が見えなかったのは残念だったが、それはそれで記憶に残るし、今年はあと2回彼女の演奏を聴けるので、この日の演奏会は、これで満足すべきだと思った。



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