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ヨーロッパ文化教養講座(「DOCあすへのカルテ」S1 E2 再視聴)

2022/11/23
前回見たエピソード6に、片足を切断された10年前のリカルドが登場する。
このリカルドが、研修医のリッカルド・ボンヴェーニャ(演 ピエルパオロ・スポッロン)なら、義足のシーンがどこかあったのか? と思って、エピソード2を再視聴した。(E1 は消却してしまった)

1.患者が内科病棟に運ばれ最初は原因不明だが、最終的に原因が判明するパターンについて

1)1本の大事なエピソード

 恋人モニカの出産費用を稼ごうと、危険な映像を投稿して広告収入を得ていた、YOUTUBERのヤコポが、原因不明の意識消失で緊急入院する。
同じ病室に、記憶喪失の電気治療中のファンティがいた。ファンティが頭を撃たれた医者だとしって、ヤコポは、ファンティを「DOC」と呼ぶ。
#これが、ドラマの題名の由来か?

 ファンティは、電気治療がうまくいかずに記憶が戻らず、辞職を決意し、退院するが、自宅の高級マンションで一人ワインを飲み干し、もらった向精神薬を多量に飲んで自殺しようとする。その寸前、リハビリの一環でファンティが貰ったタブレットに、ヤコポが同じ病院で出産したモニカとの自撮り写真のヤコポの顔をみて、病名が、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)(指定難病64)であることに気づく。

#モニカが、広瀬アリスによく似ていて、広瀬アリスはイタリア人の血を引いているんじゃないかと余計なことを考えた。

 自信を取り戻した、ファンティは、辞職を撤回し、病棟アシスタントとして、働くこととなった。

2.アンドレア・ファンティに少しずつ記憶が戻ってきて、元妻アニェーゼと喪失前の恋人ジュリアの三角関係が変化してくることについて

 エピソード2では、ファンティの12年間の記憶喪失の回復は難しいということになった。
 ファンティは、息子のマッティアを小学校へ迎えに行くが見つからないという夢でうなされる。12年間の情報を本人にどうやって伝えるかという点で、アニェーゼ、娘のカロリーナ・ファンティ(演   ベアトリス・グランノ)、エンリコ・サンドリ(精神科医)で話し合ったが、良いアイデアはでなかった。
 カロリーナは、父のファンティだけでなく、母のアニェーゼとも何らかのわだかまりを抱えているようだ。
 ジュリア・ジョルダーノ(演  マティルデ・ジョリ)は、患者のヤコポに対して、「Io medico. Tu patiente. Io dico. Tu fa' qello che dico. (「私 医者。あなた 患者。私がしゃべり、貴方は言われたことをする。」)とファンティの前で言っていたが、これは、記憶喪失前のファンティの口癖であろう。ジュリアは、恋人同士だった、記憶喪失のファンティに一日も早く戻って欲しいという気持ちがいくつかのシーンに現れていた。
 アニェーゼは、ファンティが息子の死の前の人柄の良いファンティに戻ったのではないかと心が揺れる。

3.その他
1)新内科医長マルコ・サルドーニが妻アイリーンに、電話でファンティの記憶が戻ったら大変なことになると訴えるシーンがあった。

2)研修医アルバと外科医長ファブリツィア・マルテッリが病院内で話しているシーンがあった。アルバが、「ママ」と言うと、ファブリツィアが、「ここでは、マルテッリ先生と呼びなさい」と言ったあと、「貴方と話していると罪悪感を感じる」というセリフでエピソード6の和解のシーンが良く理解できた。

3)冒頭のリッカルド・ボンヴェーニャ(演 ピエルパオロ・スポッロン)の義足の件は、直接的には確認できなかったが、押し寄せた患者をうまくさばいて、アルバを助けて褒められたとき、「ボーイスカウトにいたから」と言いながら、義足のある右足を摩るところが印象的だった。
シーズン6で10年前にファンティに助けられたので、「患者の気持ちが良くわかるから」というのが、正解だろう。
#ということは、リッカルドは、記憶喪失前のファンティに憧れて、医局に入ったことになる。


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