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ヨーロッパ文化教養講座(2022年3月6日&8日 反田恭平+村治佳織+JNOコンサート)

2022/12/09
2022年のコンサート鑑賞記の最後は、コロナ渦の影響で全く同じプログラムを異なるホールで聴くことになった、演奏会である。

当初は、スペインからオーケストラが来日し、3月6日は、サントリーホールで、村治佳織のギター 3月8日は、反田恭平君のピアノ との共演の予定だった。(つまり、二人が顔を合わす予定ではなかったということ)

2月に予定されていた、ショパン国際ピアノコンクール入賞者記念コンサートのチケットも購入済だったのだが、こちらは、コロナ渦で中止となった。

3月のこのコンサートも中止になるかと半ば諦めていたところ、スペインのオーケストラの来日はキャンセルとなったものの、村治佳織と反田君は、反田君のJNO(ジャパン・ナショナル・オーケストラ)+α をバックに、同じプログラムを6日と8日に聴かせてくれることになった。非常に嬉しかった。

日時:2022年3月6日 開場13:00 開演14:00 
場所:サントリーホール

日時:2022年3月8日 開場18:00 開演19:00
場所:ミューザ川崎

ジャパン・ナショナル・オーケストラ特別編成
ガエタノ・デスピノーサ指揮

プログラム:
1.ロドリーゴ:アランフェス協奏曲 ギター:村治佳織
+村治佳織のアンコール
2.メンデルスゾーン:交響曲第4番 「イタリア」
休憩
3.ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ピアノ:反田恭平
+反田恭平のアンコール
+村治佳織、反田恭平、ガエタノ・デスピノーサの3重奏アンコール

感想:
1.サントリーホールは、S席の前のほうが取れたので、村治佳織や反田君の手の動き、表情がよく見えた。
ミューザ川崎は、オーケストラの正面右脇の席しか取れなかったが、反田君が協奏曲の演奏中、指揮者がいるにも関わらず、オーケストラに顔を向けて指示するのが見えて非常に楽しかった。

2.サントリーホールより、ミューザ川崎のほうが、音の響は良く感じた。

3.ファッションセンス(もちろん演奏も)が素晴らしい、村治佳織は、メモによると、
6日:朱色(マゼンタに近いかも)のブーツとそれに合う、
グラデーションのスカート。
8日:上品な深い青色のブーツとそれに合う、
グラデーションのスカート。

4.アランフェス協奏曲を生で聴くのは初めてだ(と思う)が、やはり、クラシックギターの音量が大ホールで、しかも、オーケストラと同時になると、ノーマイクでは厳しいと思った。
やはり、ソロや小編成に向いている繊細な楽器なのだろう。
エレキギターのアンプを通した轟音は、もしかして、その反動で発明されたのかも知れないと思った。

5.反田君の協奏曲は、ショパンコンクールの本番より、リラックスして、音色も遙かに充実しているように感じた。ショパンコンクールが如何に緊張の場か少しわかった気がする。

6.ジャパン・ナショナル・オーケストラの音も素晴らしく、メンデルスゾーン交響曲第4番が名曲であることを確信した。

7.アンコールもたっぷり聴かせて、3時間近いコンサートになった。
今回のように、2日間同じプログラムを異なるホールで聴く機会はあまりないかも知れないが、違いもわかって、非常に楽しかった。
本当にラッキーだったと思う。


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