見出し画像

ヨーロッパ文化教養講座(「DOCあすへのカルテ」S1 E13 鑑賞記)

2023/02/09
シーズン1の終わりが近づき、主要登場人物の中であまりプライバシーが明かされていなかった、看護師長テレーザと研修医エリーザの関係者が患者として登場した。

1.患者が内科病棟に運ばれ最初は原因不明だが、最終的に原因が判明するパターンについて
今回は患者は、2人。

1)妊娠している有名な女優Aが救急搬送。Aは、エリーザの15歳年上の姉セレーナであった。しかし、エリーザは姉に対し明らかに他人行儀(というより悪感情を露わにした態度)で接する。
 Aセリーナは、前に妊娠したことがあり、そのことを隠していたため、このまま退院していたら、お腹の子が危険な状態になる可能性が高かった。
 エリーザは、母(実は祖母)より、Aセリーナは14歳でエリーザを妊娠したため、やむおえず、エリーザを妹として育てたことを打ち明けられていて、その実の母のAセレーナが自分を捨てたことを恨んでいた。
 ガブリエルは、そのことを知り、母を愛せる愛せないかではなく、医師としてAセレーナに対するべきだとアドバイス。
 エリーザは、Aセリーナが前に妊娠したことを、担当医アルバ、リッカルド+スーパーバイザーのジュリアに明かしたため、お腹の子は、助けられることになった。
 エリーザは、この事でAセリーナに本音をぶつけるが、セリーナの自己中心的保身を感じて、やはり愛することはできないと、リッカルドに話す。
 リッカルドとエリーザは、この件でお互いに対する愛情を、再自覚したのであった。

2)看護師長テレーザの娘フランチェスカは、テレーザの元夫、Bコラードと同居しているが、Bが体調不良で検査を受けたいと言って来院する、テレーザは拒否するものも、テレーザが帰宅後に、ガブリエルとロレンツォが検査して、お腹の発疹に気づき、腫瘍を疑って、再検査のため、入院させる。
 次の日の朝、テレーザがBの病室へ入ると、娘が買ってきた、グルテンを含むオートミールを発見した。テレーザは、Bは、グルテンアレルギーなので、発疹の原因を直ぐに特定した。テレーザは娘に、Bは、自分のことが何もできないだらしない男だが、甘やかしてそんな男にしたのは、自分に責任がある。娘は、Bを過保護せず、自分の人生を歩みなさいという。

2.アンドレア・ファンティに少しずつ記憶が戻ってきて、元妻アニェーゼと喪失前の恋人ジュリアの三角関係が変化してくることについて

アンドレア・ファンティとジュリアの関係が記憶喪失前に戻りつつあることをアニェーゼは嫉妬し、その嫉妬したアニェーゼに対してアンドレアは素直に嬉しいという。
 また、アンドレアが医療ミス事件を調査するために、病院長アニェーゼの許可を得て、病院のB1倉庫から裁判資料を持ち出すときに、ジュリアが嫉妬したことに対しても、アンドレアは素直に、ジュリアに嬉しいというのだった。

3.その他
1)ロレンツォの危険ドラッグについては、マルコが看護師長テレーザへゴミ箱にロレンツォが破棄した薬の分析を命じたため、マルコに知られることとなった。
ロレンツォは、二度と使わないとマルコに誓い、マルコは2日に1回ドラッグ検査をすることを条件に許した。
ロレンツォは、危険ドラッグの入手元である元カノ、キアラから、本件で1万ユーロゆすられたが、拒否した。

2)リッカルドは、患者Aセリーナが有名女優であることから取材に来院していたジャーナリストであるリッカルドの初体験の相手マリアからデートに誘われる。
リッカルドは、マリアにAセリーナとエリーザのことについて話すが、マリアはそのことを、ジャーナリストの立場でしか関心を持たない。その態度に加え、マリアがリッカルドの足を見て立ち去って以来、10年間コンタクトもしてこなかった事等、自己中心的な思いやりのない性格を見ぬいて別れを告げる。

3)アルバは、リッカルドの足の件で本人を深く傷つけたことから立ち直れていないが、アンドレアはアルバに愛する人には、ちゃんと話したほうが良いとアドバイスする。
アルバは、リッカルドに話そうとするタイミングで、マリアが現れそのことを話せない。

コメント感想:

1)今回の患者、特に、妊娠している有名女優に関する医療的な分析(Rhプラス、マイナス、溶血等)は、小生の知識がなさ過ぎてほとんど理解できなかった。

2)マルコは、ロレンツォが、危険ドラッグを使用していたことに対しては、温情な態度を示した。
小心者で自己中心的ではあるが、根っからの悪党ではないと思った。
->
一方、ロレンツォの元カノが、危険ドラッグを医師であるロレンツォが使用していることを明るみにだして、病院がまた火消しに追われるというリスクもあるなと思った。

3)エリーザとガブリエルが恋人関係に戻ったので、ガブリエルと故郷エチオピアの彼を婚約者を始めとする住民達との関係にどう影響するかが、次回からの、みどころだと思った。

4)リッカルドが、マリアと別れたことで、アルバとの仲が進展するのが、楽しみだ。
->
一方、マリアが有名女優セリーナが14歳のときにエリーザを産んでいたというスクープを発表しスキャンダルになるのかなとも思った。

5)アンドレアが、アニェーゼやジュリアに対するときの態度が、違和感を感じるくらい素直すぎると思った。国民性もあるのだろうか?

6)今回は、ロレンツォの元カノ、エリーザの姉セリーナ、リッカルドの初体験の相手マリアなど、自己中心的、保身的な思いやりのない登場人物が中心だったので、タイトルが、Egoismi(エゴイズモ の複数形)になったのだと思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?