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ヨーロッパ文化教養講座(2022年6月29日 アレクサンダー・ガジェヴ)

2022/11/30
ショパンコンクールで反田恭平君と一緒に2位となった、ガジェブ君のリサイタルを聴いた。

公演日:2022/6/29(水)
開演時刻:19:00
会場名:東京オペラシティ コンサートホール

1.ショパン 前奏曲 嬰ハ短調Op.45
2.ショパン ポロネーズ第五番 嬰ヘ短調Op.44
3.ショパン ピアノ・ソナタ第二番 変ロ長調Op.35
4.シューマン 幻想曲 ハ長調Op.17
アンコール:
5.ショパン 24の前奏曲 Op.24 第4番

先ず、驚いたのは、観客に若い女性が多かったこと。
ガジェブ君は、浜松国際ピアノコンクールの優勝者でもあり、その実力とルックスで女性ファンが多いとは思っていたが、想像以上だった。

開演時間になると、ホールの明かりがすべて消灯し、アナウンスが流れる。
「これから始まるリサイタルに思いを馳せ、静粛をお願いします。」という内容だったと思う。
ホールが静まりかえると、暗闇の中、ガジェブ君がピアノに歩み寄り、そのまま、1.の前奏曲を弾き始める。

ガジェブ君の演奏は、「題名のない音楽会」に反田君と出演したのを見たぐらいだったので、始めてと言ってもいい。

1音、1音思いを込めて丁寧に奏でる、とても好感の持てる演奏スタイルだ。また、音も澄んだ綺麗な音だったのが、印象的だった。

4.のシューマンもこの日のために、アルフレッド・ブレンデルのCDを聴いて準備したが、名曲だと思う。また、新しい名曲を知ったという喜びがあった。

4.が終わると、最前列から数列を占めていたほとんど女性の観客がすっと立って、スタンディングオベーション。一部のファンの間ではアイドル化しているのだろうと思った。このまま、数十年ファンを続けていってほしいと思った。

アンコールは、7月1日に小林愛美も弾いた、ショパンの24の前奏曲の第4番。ガジェブ君の第4番も優しく哀しく心に響いた。

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