2021年 生物多様性の基本文献
「フランスとコスタリカが主導しており、現在、50カ国以上が参加」「生物多様性の問題について、生物の種の絶滅だけでなく、水や空気、食料などを得るために必要不可欠な生態系も崩壊の危機にあると指摘」これはちょっと見ていきましょう。 #生物多様性 https://t.co/w6wHm2v0Yz
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) January 14, 2021
①「野心連合」のステートメントがありました。議長国は仏、コスタリカに加えて英国の名前がありますね。声明の基礎データへのリンクが貼られているのがありがたいです。 #生物多様性https://t.co/WpaN61IifF
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) January 14, 2021
②なお、ファクトシートによると、目標は海と陸地の30%を保護することですが、現在は陸地は15%、海の7%だそうです(Currently, an estimated 15% of the world’s land and 7% of the ocean are protected)。これは結構大変ですが、やらねば! #生物多様性 https://t.co/fCk3IIz24M
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) January 14, 2021
③ところで、この「高い野心連合」は2015年の気候変動COPでパリ協定を採択する前の流れに通じるものがありますね。あのときも島嶼国などが主導して、米国も参加。採択への機運を高めようとしたと記憶しています。 #生物多様性 #気候危機
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) January 14, 2021
参考) https://t.co/MOkwppeSi7
④当時の朝日新聞によると、
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) January 14, 2021
"連合への参加について日本政府代表団幹部は「考えていない。誘われたかどうかもわからない」としている”
今回はちゃんと入っていますね。その高い野心を国内にも向けて欲しいところです(画像はThe High Ambition Coalitionのプレスリリースから)。 #生物多様性 pic.twitter.com/uP4P5yQdPY
【関連】
「2025年までの生活向上と、生物多様性の喪失や気候変動への対策を後押しするとし、支援資金は農業・水・地域社会の発展・食糧安定・回復力のあるインフラ・土壌の回復・再生可能エネルギーなどの分野に充てられる」マネーは生物多様性と気候変動へ。 #SDGs https://t.co/DMd71QalOM
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) January 13, 2021
世銀の発表はこちらのようです。#SDGs #世銀 https://t.co/xKCyAEQjfG
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「調査は、保護地域の拡大と質の向上、「自然を活用した解決策」に対する投資の増額、自然資本を傷つける消費をなくす政策の創出、そして向上を求めている」生物多様性の保全に向けて大きな流れができ始めている。乗り遅れませんように。 #生物多様性 https://t.co/vlWHeUNFCc
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 19, 2021
報告書はこちら。#生物多様性 #経済https://t.co/RO5xLfvQVp
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) February 19, 2021
「日本では気候変動に比べて生物多様性や自然資本に関する分野への関心はさほど高くないが、欧州ではこの分野を気候変動と並び、互いに補完し合う重要なテーマだと位置づけている」ここまではっきり言われるともやりますが、もっと頑張らないと、とも思います。 #生物多様性 https://t.co/OIFtUUwYrM
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) April 5, 2021
さらに引用「生物多様性と気候変動を一体として対策を打ち、世界をリードすることで環境や社会の改善に投融資していく「サステナブル金融」を呼び込みたいという思惑もみえる」この辺も重要。 #生物多様性
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) April 5, 2021
「企業活動は自然に依存し影響を与えています。だが、これまで自然破壊のコストを負ってきたのは社会であり、企業はそのリスクやコストを負担してきませんでした。その矛盾を埋めていきたい」UNDP総裁のインタビュー。日本でも早く主流化されて欲しい考えですね。#生物多様性 https://t.co/ZZZH0ZwcQS
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) April 16, 2021
そしてこちら。 #生物多様性
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) April 16, 2021
「22年以降、TNFD提言が出ると、この価値観は一変するはずだ。今まで毀損させてきた自然資本の恩恵に多くの投資家、企業が気付かざるを得ない。経済活動を支える土台としての生態系サービスの価値に目をつぶることができないことになる」https://t.co/mfnpuHZKeM
この辺、気候変動と同じ動きを仕掛けられている感はある。当時「不確実性が…」とことあるごとに繰り返して足を引っ張った方々は本当に深く反省して欲しい。そして今、一気に排出ゼロ、再エネ爆増を言い出して、生物多様性への悪影響が懸念される状況。今生物多様性を壊せば次の波に乗れないと思う。
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) April 16, 2021
「ケニアの商業農業は「動物にとって、密猟よりもはるかに危険」になっていると言う。外国の消費者に対し、スーパーで手にする商品がどういうものか理解してほしいと述べた」象牙取引だけを禁止しても、ゾウを守ることは難しそうです。 #保全 https://t.co/Kirkjhue1A
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) April 18, 2021
「今の食料生産のやり方を続ければ、大半の野生動植物の生息地を破壊することになり、無数の種を絶滅させるだろう」農業のあり方や食生活については、最近いくつもの報告書でも変革の必要性が指摘されています。 #生物多様性 https://t.co/MZcZlzNNYG @afpbbcomより
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 24, 2021
おなじみDasgupta Review。例えば、"21.1.2 Our Demand: Shifting to a Sustainable Ecological Footprint"あたりなど。 #生物多様性 https://t.co/RO5xLfvQVp
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 24, 2021
他の方から教えてもらったチャタムハウスもシェア。#生物多様性https://t.co/v7En9lymKy
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 24, 2021
「生物多様性に関する質問は、22年は大まかなものだが、25年にかけて徐々に深掘りしていく」今後数年で、かなり生物多様性への取り組みの説明が求められそうですね。明らかに流れができはじめている。 #生物多様性 https://t.co/1hC0x8R7pK
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 12, 2021
「私たちの生活は、こんなにも海洋からの恩恵をこうむっているのだから当たり前だと思っている。日本は島国なのにそうではない(海洋経済に注目が集まっていない)ことのほうが驚きだ」しゃれっ気のある見出しで、面白く読みました。生物多様性に投資を! #生物多様性 https://t.co/1EetjfKHGE
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 21, 2021
文字数の関係で触れられていないのかもしれませんが、陸上の吸収源だけでなく、ブルーカーボンにも期待が集まっているという、mitigationの観点でも投資先として注目されているように感じます。 #生物多様性 #ESG投資
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 21, 2021
「報告書によれば、人やモノに加え、きれいな水や豊かな森、海など、生物多様性の恵みをきちんと会計に組み入れることが、これからの経済活動には欠かせない」これまで少し紹介してきたDasgupta Reviewに関するコラムを書きました。少し追記します。 #国際生物多様性の日 https://t.co/6A12QLD2bD
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 22, 2021
まず、過去の投稿をいくつか。https://t.co/7E2YDQTMc6https://t.co/wX6dcRBPwzhttps://t.co/7YcTXHA7A3
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 22, 2021
報告書を読んだ(といっても、Fullじゃなくて、Abridgedを通読して、Fullは拾い読み)感想としては、目からウロコポロポロというよりは、本当にReviewだな、という感想ですが、とりあえずまずは巻頭言がDavid Attenborough卿なのが胸熱展開です。
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 22, 2021
いくつか印象に残った点があります。
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 22, 2021
まず、自然を大事に使っていくというよりは、自然を傷めない範囲に生活を合わせていういうような考え方に転換していくというコンセプトです。今すぐには無理でも、今後環境負荷が実質ゼロであることの価値は今よりずっと大きくなるかもしれません。日本の水産c 続
それから、private investorに対し、citizen investorを目指すような呼びかけも興味深かったです。個人としては「もっと儲けたい」「安い商品を買いたい」という動機があっても、市民としては「空気や水はきれいでいて欲しい」「健全な森や海は大事」と思うような感覚というイメージで捉えました。 続
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 22, 2021
企業や投資、政治といったトップへのアプローチに加えて、こうしたボトムアップのアプローチの工夫は面白いですね。「考えを変えよう」というより、「元々あなたにはこういう考えもあるはずだ」と呼びかけるような形で行動転換を促すのが、上手だと思います。 続
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 22, 2021
で、最後に、コラムでも書きましたが、気候変動と生物多様性は「両輪」だと思います。内容もさることながら、やはりCBD COP15をにらみつつ、年末には英国で気候変動COP26があること、そういう中でこの報告書が出て来たことは小さくないな、と思います。 了
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 22, 2021
菅総理がこういう誓約をしたからには、難しい舵取りではあるものの、生物多様性と両立する、【持続可能な】再生可能エネルギーのあり方も問われることになります。はげ山ソーラーを増やしている場合ではありません。 #生物多様性
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 31, 2021
https://t.co/vlNOgRv3XQ
一応ソースも。この辺も英国のしたたかさというか、主導権をとろうという本気度が感じられます。#生物多様性https://t.co/Z35IQzuIT8
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) May 31, 2021
米国の格付け会社Moody’sが、報告書。上場大手5300社の調査から、2000社以上(38%)が生息地の破壊に関わる施設を保有と分析。生物多様性に関する情報開示圧力が高まりそうです。 #生物多様性 https://t.co/nltmkiLJQI
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 3, 2021
報告書はこちら(pdf直リンク)。生息地の破壊に関わる施設とは、農地や倉庫などなど、とりあえず土地を改変するようなものをピックアップしているようです。検索が使えないレポートで読みにくい… #生物多様性 #ESG https://t.co/DOcaaaMpHP
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 3, 2021
「気候変動と生物多様性に関する損失を意思決定に組み込むことで初のコミット」G7財務相会合のコミュニケでしょうか。議長国が英国であることや、ダスグプタ・レビューからの経緯もあって、ぜひ入れたかったんだろうなとは推測しますが、大きな流れを感じます。 #生物多様性
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 6, 2021
https://t.co/KlM8usctfU
日経に全文あり。https://t.co/zozwymP6Pa
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 6, 2021
いくつか抜き出すと… #生物多様性
共同声明の3
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 6, 2021
「我々は、経済・金融の意思決定に際し、気候変動と生物多様性の損失に関する考慮を、マクロ経済に対する影響への対処や、炭素の価格付けのための様々な政策手段の最適な活用を含め、適切に取り入れることにコミットする。」 #生物多様性
同5
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 6, 2021
「企業が気候や環境に与えるインパクトについて、より多くの情報への需要が高まりつつあることを認識」「多くの法域及び団体が、ネットゼロとの整合性やより広範なサステナビリティ指標を含むがこれらに限定されない、インパクト報告に関するイニシアチブを既に策定しつつあることを認識」
同6
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 6, 2021
「自然関連財務情報開示タスクフォースの設立及びその提言に期待する。我々は、生物多様性の経済学に関するダスグプタ・レビュー及び関連するOECD生物多様性に関する政策ガイドを歓迎する」 続
「より広範に、我々は、ネットゼロのためのグラスゴー金融連合への積極的な参加等を通じた、世界中の金融機関による気候変動に対する取り組みへの継続的なコミットメントを歓迎」
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 6, 2021
同9
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 6, 2021
「環境犯罪は、地球上の生物多様性に重大な影響を与え、何十億ドルもの不正資金を生み出し、腐敗と国境を越えた組織犯罪を許すこととなる。我々は、実質的所有者の登録機関が不正資金に対処するための効果的な手段であることに同意」
くらいが特出しでしょうか。#生物多様性
— 小坪 遊 Yu Kotsubo(米を持ち歩く人) (@SciKotz) June 6, 2021
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