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【超英文法術】不定詞の名詞的用法(1/25)

不定詞の名詞的用法を解説します!

記事を読み終える頃には不定詞の名詞的用法が、
かなりクリアに理解できているはずです。

最重要ポイントは、

不定詞が使われている位置

です。
早速見ていきましょう!

不定詞の名詞的用法って何?

不定詞の名詞的用法の定義から理解しましょう。

不定詞が名詞句をつくり、名詞の役割として使われること。

和訳上は当然、「〜すること」となります。

ここであなたにクイズです。

Q:名詞(名詞句に限らない)が文章中で出現する場所は、
全部で5箇所あります。全て答えなさい。

これがすぐに出てこないと、
体系的に英語が学べているとは言えません。

名詞が現れる5つの場所

名詞が使われるのは次の5箇所のどれかです。
これはほぼ例外がありません。
(くだけた英語は別。正しい英文法の場合)

・主語(Subject)
・補語(Complement)
・目的語(Object)
・前置詞+名詞
・同格名詞

これが名詞が出現する5つの場所です。
そしてこの中で不定詞が名詞的用法として機能するのは、

主語(S)
補語(C)
目的語(O)

の3つです。
これから例文で詳しく解説します!

名詞句が主語(S)として使われる場合

名詞句はこの場合、
不定詞句(不定詞が作る句)のことです。
英語には単語・句・節の3つがあり、
これらを認識することも英文法を体系的に習得するポイントです。

話をもとに戻して、例文を見ていきましょう。

To play tennis is interesting.
テニスをすることは面白い。
To make new friends is not so easy.
新しい友達を作ることはそう簡単ではない。

上2つの例文はいずれも、
主語(S)の位置に不定詞句(=名詞句)が来ています。

It is important for you to make new friends.
新しい友達をつくることはあなたにとって大切なことです。
It is not easy for you to give your mother what you love.
母親にあなたの愛するものを与えることは簡単ではない。

この2文はいわゆる、
仮主語(形式主語)のitが用いられています。

「主語が句や節で長くなる場合、
文章がごちゃごちゃしてしまうので、
とりあえずitでシンプルに表しておこう!」

という英語の美学です。

名詞句が補語(C)として使われる場合

Our plan is to climb the mountain tomorrow.
私達の計画は、明日その山に登ることです。
My dream is to become an artist.
私の夢は歌手になることです。

名詞句の部分が主語の説明になっています。
(S = Cの関係になっています。)

Our plan  =  to climb the mountain tomorrow
My dream  =  to become an artist

これが不定詞句が補語として使われている場合の名詞的用法です。

名詞句が目的語(O)として使われる場合

I like to play tennis.
私はテニスをすることが好きです。

likeの目的語になっています。

My mother needs to see a dentist.
私の母は歯医者に見てもらうことが必要です。

needの目的語になっています。

I found it hard to climb the mountain in a day.
私はその山を一日で登ることは難しいと思った。

最後の例文は少し難しいですね。
まずfind O Cの構造に気づかないといけません。

find  O C  「OがCだと分かる」

そして今回Oの部分に不定詞句が来てしまうと、
とにかく読みにくい。

I found to climb the mountain in a day hard.

だから仮目的語のitで置き換えて文章をスッキリさせています。

it = to climb the mountain in a day

仮主語・仮目的語は慣れるまでは苦労することもあると思いますが、構文を把握する癖をつけることで読み解けるようになってきます!

覚えておきたい不定詞の名詞的用法の構文5選

構文の参考書に出てくるような例文を5つ用意しました。
この5つさえ覚えておけば、不定詞の名詞的用法はばっちりです。

It took her three years to write the novel.
彼女が小説を書くのに3年かかった。

【解説】
to write the novel(小説を書くこと)は主語として機能しています。
ただ文が見やすくなるように、仮主語itが使われています。

It will cost me over $1,000 to get a new bike.
新しいバイクを買うのに1,000ドル以上かかるだろう。

【解説】
これも主語として機能していますが、
仮主語itに置き換えられています。

To get a new bike will cost me over $1,000.
=新しいバイクを買うことは、私に1,000ドル以上支払わせるだろう。

I think it hard to run in the park every morning.
私は毎朝公園を走るのは大変だと思う。

【解説】
これは目的語として機能しています。
ただし名詞句が長いので仮目的語のitで置き換えられています。

It is easy for birds to fly in the sky.
鳥にとって空を飛ぶのは簡単だ。

【解説】
これは主語として機能しています。
ただし名詞句が長いので仮主語のitで置き換えられています。
To fly in the sky is easy for birds.

It is very kind of you to come here.
あなたがここに来てくれるとは親切ですね。

【解説】
主語として機能していますが、仮主語のitを使っています。

不定詞の名詞的用法まとめ

・不定詞の名詞的用法は文中で主語補語目的語となる。
・見分け方は名詞句がどこにあるかどうか、位置で判断する。
・仮主語・仮目的語は練習が必要。

最後までお読みいただきありがとうございました!

不定詞の形容詞的用法・不定詞の副詞的用法の記事もぜひ読んでいただき、体系的な英文法の学習に役立てていただけると嬉しいです!




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