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"合成細胞"を使って膜の対称性破壊を観測する。#科学ニュース

毎日科学ニュースの簡単な要約をXで投稿しているので、試しにnoteでもシェアしてみます。

"合成細胞"を使って膜の対称性破壊を観測する。
Science Advances
#科学ニュース


細胞は膜で仕切られた構造で、当然物質が入ったり出たりする。
でも、細胞の中身が無くて「ただ単に膜で仕切られているだけ」の場合は内側と外側は対称になっている。

言われてみれば確かに…という感じ🤔

細胞が外から何かを取り込むという事は、何かしらの要素が膜の内側と外側を区別している、つまり対称性を破壊しているという事になる。

この要素を見つける為に、必要最小限の細胞の構造を模倣する合成細胞を作り、物質が細胞外から細胞内に取り込まれるプロセスを観察したという論文。
そもそも細胞を合成しようと思うのがスゴすぎる🙄

細かいやり方は、リン脂質、精製タンパク質、塩、ATPで作られた二重膜構造を作り、FKBPとFRBと呼ばれる分子スイッチとして機能する2つのタンパク質を合成細胞内に入れる。

細胞の外にラパマイシンを導入したとき、FKBPはFRBと結合するために膜に移動し、アクチン重合が起こって合成細胞の骨格の再編成を引き起こす。

要するに、化学反応によって細胞膜が内側に曲がった事で細胞の外と内が区別される過程を観察したという事らしい。
だいぶざっくりだけど、かなり面白い内容!


‘Synthetic’ Cell Shown to Follow Chemical Directions and Change Shape, A Vital Biological Function

元論文
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adk9731

記事
https://www.hopkinsmedicine.org/news/newsroom/news-releases/2024/06/synthetic-cell-shown-to-follow-chemical-directions-and-change-shape-a-vital-biological-function

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