見出し画像

木星探査機・ジュノー

アメリカ航空宇宙局NASAが打ち上げた、「ジュノー」という探査機をご存知でしょうか?
ジュノーとは、木星の探査のために2011年8月5日に打ち上げられました。
そして、打ち上げからおよそ5年の歳月をかけて木星に向かい、2016年7月5日に木星の軌道に乗ることに成功しました。
今日は、木星探査機・ジュノーについて、ご紹介します!

「ジュノー」の名前の由来は?

ジュノーというネーミングは、ローマ神話の女神の名前に由来します。
女神ジュノーは、ローマ神話の主神ジュピターの妻で、ジュピターのことは何でもお見通しだったそうです。
木星は、英語でジュピターと呼ばれていて、「ジュピター」の探査機に「ジュノー」はピッタリの名前ですね。

LEGO搭載!

探査機ジュノーには、ローマ神話のジュピターとジュノー夫妻、そして木星の衛星を発見したことで知られるイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイのLEGOでできた人形が搭載されて、探査機ジュノーの活躍を間近で見守っているようです。

探査機ジュノー撮影・圧巻の木星写真

この写真は探査機ジュノーが、木星から約4400マイル離れたところから取った木星の画像です。
4400マイルとはおよそ7000km、地球の半径より少し大きいぐらいです。
だいぶ離れているじゃないか!と思われるかもしれませんが、地球から木星までの距離は、7億5000万km、地球約7万個分です。
地球と木星の距離を思うと、だいぶ近くまで近づいているのです。

ジュノーでの研究は?

探査機ジュノーは、木星がどんな物質でできているかや、木星の磁石のような力の分布・磁場などを観測しています。
この観測から、木星がどのようにできたのか、木星の中心に地球のような岩石でできた核が存在するのか、木星の内側がどうなっているのか、といったことが、明らかにできるよう、研究が進められています。
今後のジュノーが観測したデータを使った研究成果の発表に期待が高まっています。

ジュノーの最期

この探査機ジュノーは、2021年7月30日に観測を終了する予定です。
観測の任務を終えたジュノーは、木星の大気圏に突入し、木星の大気との摩擦で燃え尽きることになっています。
ジュノーには、地球の微生物が付着しているかもしれません。
生命が存在する可能性がある木星の衛星・エウロパに任務を終えたジュノーがぶつかってしまった場合、エウロパの環境を変えてしまう可能性があります。
エウロパなど、地球以外の星に生命がいた場合のことまで考えて、ジュノーは運用されているのですね。

宇宙探査の可能性

地球人の宇宙探査が、宇宙にどんな影響を及ぼすかは、まだまだわからないことが多いです。
宇宙探査は、地球以外の星の環境にも配慮が必要ですが、地球人が今まで見たことのない世界が見られるチャンスです。

これからの宇宙探査で、どんな新しい世界が見られるか、楽しみですね!

※木星やジュノーなどの写真はNASA提供


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?