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ラスベガス現地でre:Inventに参加したから得られていたもの

こんにちは、早川です。

本ブログは、日本の APN Ambassador が集まって作り上げる Japan APN Ambassador Advent Calendar 2020 の 16 日目のエントリです。
Japan APN Ambassadorについては、AWS相澤さんの記事「APN Ambassador ってなんだ?」を読んでみてください。

この Advent Calendar の期間中、毎年ラスベガスで開催されているAWSの年次カンファレンス「re:Invent」がオンラインで開催されています。今年、初めて参加された方は、オンラインで満足してしまっていませんか?

オンラインでは体験できない re:Invent とは 

私は、今まで2回、ラスベガス現地で re:Invent に参加したことがあります。今年、オンラインカンファレンスに参加していて「あぁ、これがラスベガス現地だったら良かったのに…」と思うことが何回かありました。本ブログでは、現地で参加したからこそ、得られていたものは何だったのかについて振り返っていきたいと思います。来年以降、みなさんが、ラスベガス出張を上司に承認してもらうための説得材料にしてください(笑)

なお、本投稿内容は私個人の意見であり、所属する企業の見解を代表するものではありません。

エンジニア達の熱量を肌で感じられる

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毎年、Keynoteを中心に、多数の新サービスが発表されます。AWSには190以上もサービスがあるので、自分が詳しくない分野のサービスは紹介だけ聞いても理解できないことがあります。このとき、同じKeynote会場にいるエンジニア達の反応がとても参考になります。拍手だけなのか?歓声があがるのか?歓声の大きさはどれくらいか?これを良く観察して、注目のサービスかどうかを知るわけです。その他にも、セッション会場の行列具合でも、そのサービスがどれくらい注目を浴びているサービスかを推し量ることができます。新サービスに対するエンジニア達の反応・熱量を肌で感じられるのは、現地参加のメリットの一つです。

仕事の枠を超えて意見交換ができる

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写真は、現地で開催された金融とFinTechに関するAWSユーザ会(Fin-JAWS)にて撮影したものです。ラスベガス現地では、ユーザー企業もITベンダーも「AWSを利用している」という点を共有している参加者同士です。そのため、ユーザー企業の目線からAWSの発表がどう見えているのか、という会話を耳にする機会が自然と増えます。その上、AWSを知り尽くしたエンジニアの方から、新サービスの発表に彼らなりの"解釈"を加えた丁寧な解説を聞くこともできます。関係者が同じ空間に集まっていたからこそ、自然と会話が始まり、発表後すぐに有益な情報収集ができていたんだなと改めて感じています。

AWSのプロフェッショナルたちと知り合う

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現地には最先端の情報を入手しようとしている人達が集まっているので、当然、AWSの技術レベルの高い人達と多く知り合うことができます。そのような環境に身を置いているだけで、自分ももっと勉強しなければ、というモチベーションが湧いてきます。平気な顔でAWS認定資格を12冠達成している人が居たりして、資格を1つ取得することは始まりに過ぎないことを思い知らされました。こういった有識者の方々とのネットワークを持てると、日本に帰ってからも鮮度の高い情報を入手しやすくなります。規模の大きい会社に所属していると、業務では関わってこなかった社内の有識者ともラスベガス現地で知り合ったりもするので不思議です。日本人参加者の間ではおなじみの、re:Inventメイン会場である Venetian ホテル内にある中華レストラン「ヌードルアジア」に行けば、肉料理に疲れてきた日本人と高確率で遭遇できます。

役員の視点を学ぶ

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役員の方がカンファレンスに参加することもあります。通常業務ではなかなか関わることができませんが、現地に行くと食事など一緒に行動する時間が生まれます。役員の視点から、新サービス発表がどう見えているかを聞くことができるのは貴重な機会でした。一方で、こちらも意見を求められたり、速報の資料をまとめるよう期待されていたりもするので、適度な緊張感が保たれます。現地でも、強制的にアウトプットすることで自身のAWSに対する理解も深めることができました。

AWSの世界に浸れる

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オンライン開催でも調整すればセッションの視聴はできるのですが、チャットからメンションが飛んできたり、定例があったり、メールが気になってしまったり…そこまで集中できる環境ではないのが現実でした。その点、ラスベガスに行くと出張(+時差)により物理的に業務から離れることができるので、カンファレンスに集中しやすかったと思います。スケジュールも朝から夜中までAWS漬けで、朝は8時にKeynoteが始まるので会場に入るために1時間前を目標に移動し、Keynoteから引き続き日中は英語のセッションを聴講、そのまま夜は勉強会に参加して、その日発表されたサービスや各々が参加したセッションについての情報交換とネットワーキング…そして気づいたら24時を過ぎている、という充実した1週間になります。

でもオンラインの re:Invent も楽しめるよ! 

今年、Ambassador として認定いただいたので「Ambassador としてre:Inventに参加するぞ!」とウキウキしていたのですが、その願い叶わず…。ラスベガスでの体験が恋しすぎて、オンラインの良さを語っていませんでしたが、例えば、KeynoteはTwitter上で周囲のリアクションを確認することもできますし、期間中のJAWSの勉強会に参加するなど、オンラインなりに re:Invent を楽しむ方法はあります。時差と戦う必要がないし、なんと言っても無料で誰でも参加できますので、これはこれで楽しんでいきましょう!

毎年、この季節は re:Invent の reCap イベントが本家AWS、JAWSの各支部等、さまざまな場所で開催されます。re:Invent の単なる短縮版ではなく、それぞれの主催者ごとに特色のある切り口で re:Invent を振り返っています。
私が運営している Fin-JAWS でも 12/22(火) に reCap を開催する予定なので、ぜひ、見に来てください!

また、現地のヌードルアジアで、AWSのアーキテクチャについて深夜まで語り合える日が来るのを楽しみにしています。

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