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Dunkin’ Bagel

「ダンキン・ベーグル Dunkin’ Bagel」はスリム・ゲイラードSlim Gaillardが1946年に書いたジャイヴ/ジャズ・ナンバー。

「ベーグルをコーヒーにダンクしろ!」という曲なんだけど、ユダヤ料理の「マッツォ・ボール」や「ゲフィルテ・フィッシュ」も登場する少し不思議な曲。スリム・ゲイラードの父がドイツ系ユダヤ人であったことから、もしかしたら彼にとっては馴染みのある料理だったのかもしれない。が、これについてはあまりよくわからない。いずれにせよベーグルをコーヒーにつけたらベーグルが柔らかくなって食べやすいことは間違いない。

録音

Slim Gaillard Quartet (NYC 1946)
Slim Gaillard (Piano, Vocals, Guitar); Thomas "Bam" Brown (Bass, Vocals); Dodo Marmarosa (Piano); Zutty Singleton (Drums; Guitar);
スリム&スラムのコンビ解消後の録音。ダークな怪しさ満点の録音。途中でTwilight in Turkeyのフレーズが引用されていて、それがまた怪しいジャイヴ感が出てきてかっこいい。

The Jews Brothers Band (Auckland 2004)
Hershal (accordion, piano, vocals); Linn Lorkin (lead vocals, melodica); Nigel Gavin (mandolin, vocals, glissentar); Peter Scott (double bass); Neill Duncan (saxophones, percussion, toys, vocals)
ジューズ・ブラザーズ・バンド。まさにユダヤ系のバンド。90年代後半からクレズマーを取り入れたバンドが増える印象があるんだけどその筆頭をいくようなバンドの一つ。

The Swing Ninja (Briton 2011)
Bruce Stevens (Vocals, Tuba); Will Hood (Tenor Saxophone); Jarvis Daniel (Vocals, Maccaferri guitar); Simon C. Russell (Vocals, Double Bass)
ブライトンで活動しているスウィング・ニンジャズのデビュー盤から。こうしたジャンゴ・スタイル/マヌーシュ・ジャズを部分的に取り入れた音は2010年代から結構トレンドであるように思う。こうした音にチューバが入っているというのがおもしろい。

The Underscore Orkestra (Brussels, Belgium 2014)
Jorge Kachmari (Violin); Thomas Hodson(Vocals); Ben Fox (Bass); David Symons (Accordion); Linda Joy (Vocals); Mike Kingston (Air Guitar)
クレズマー/ジャイヴ/ジャズの独特な音楽を表現しているアイルランドのアンダースコア・オーケストラの録音。ベルギー・ワッフルというタイトルで歌っているがこれはベルギーで録音されたことによる。

松ノ葉楽団 (Kyoto 2023)
松葉ケガニ (Vocals, Guitar, Kazoo); 加藤喬彦 (Bass, Vocals); かんじょうえみ (Pianica, Vocals); パックワン (Guitar); 冨田峻亮 (Drums)
日本が誇るジャイヴ・バンドの松ノ葉楽団の録音。京都の宝どころか日本の宝。ライブでの演奏もとても素敵。みんなに観てほしいバンド。


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