頭のごちゃごちゃがスッキリ!思考の整理を助ける「シンキングツール」
5月の大型連休も終わり、いよいよ学校での学習も本格化。学びを進める中で、さまざまな情報を吟味して「自分の考えをつくり出し、深める」という力は、全ての学びの根底となるものといえるかもしれません。
「これまで学習してきた知識をもとに考えをまとめたい」「より自分の考えを深めてほしい」。。。今回は、そんな授業づくりのヒントとなる、思考を整理することで学びを助ける「シンキングツール」について、それぞれのツールの特長やその効果を交えた実践をお伝えします。
シンキングツールとは?
ツールを自由に編集しながら、個々の考えをより深めていくことができる
共同閲覧・編集機能を用いて、仲間の考えと比較したり、一緒に考えを整理したりできる
課題に応じた思考プロセスや有効なツールを、学習者自身が判断し活用できるようになる
今回は、思考を可視化できるシンキングツールをスクールタクトのさまざまな機能とあわせて活用する方法をご紹介していきます!
シンキングツールで考えを整理してみよう!
スクールタクトの課題テンプレートから、学習の目的に合ったシンキングツールを選び、課題を作成して児童生徒に配布することができます。
テンプレートの一覧は、メニュー「課題テンプレート」>キーワードを入力(例:シンキングツール)で確認できます。
スクールタクトに登録されているテンプレートを授業の課題として使用する場合は、「学年」=全学年/「科目」=全科目/「課題テンプレートの公開範囲」=全てを選択したうえで、「シンキングツール」で検索して、課題テンプレ―トを選択します。
◆活用場面とシンキングツールの例
小学校算数 「公倍数」の学習
ベン図の使い方を練習して、算数の公倍数などの学習につなげることで子供たちの理解をサポートできます。
中学地理 「世界各地の生活と環境」の学習
世界各地の気候の特色をYチャートとくま手チャートを使って整理することで、各トピックを複数の視点でとらえ表現することができます。
探究学習
クラゲチャートのクラゲの頭の部分に、主張や意見となる表現や対象となる出来事や問題を記載し、クラゲの足に、根拠や理由、出来事の原因や要因を記載します。トピックに対して理由を付けて主張をする際に役立ちます。
教員はシンキングツールの特徴を活かしながら 、思考を書き込めるようにサポートします。児童生徒は自身の考えをシンキングツールに書き込みます。
お互いの書き込みを見合い 、いいねやコメントをつけます。
シンキングツール×協働学習
他の児童生徒の課題を見られる共同閲覧モードや、児童生徒同士でお互いの課題を閲覧・書き込みができる共同編集モードとシンキングツールを併用することで、一つのシンキングツールにみんなで考えを書き込むことができたり、他の児童生徒がシンキングツールにまとめた考えを手元の端末で閲覧し、コメントやいいね評価などのリアクションを送りあったりすることができます。
これにより、児童生徒がシンキングツールでそれぞれまとめた考えについて、友達同士で共有し、深め合う協働学習を実現できます。
さらに、ワードクラウドの機能により、シンキングツールの課題で使われているキーワードを一覧で表示することが可能です。使われている回数が多いほど、そのキーワードが大きく表示されるため、クラス全体の考えを一目で確認することができます。
シンキングツールを活用してみよう!
シンキングツールの概要、効果、実践など導入を進める際に活用いただける資料をまとめています。それぞれのツールの特長のほかに、単元やその日の授業のねらいに合わせてツールを活用した実践もご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
スクールタクトを使ってみよう! ~シンキングツール~
小学3年生国語「すがたをかえる大豆」の単元で、5種類のシンキングツールを使いながら子供たちの考えを整理してまとめていく過程を紹介しています。子供たちの理解を高めるために事前にシンキングツール内に記載した方がよいヒントなど、学習を進める中で得られた活用のポイントについても紹介されています。シンキングツール 課題テンプレート
シンプルなテンプレ―トの他に、学習単元にあわせたシンキングツールの使い方をご紹介しています。シンキングツール レシピ
シンキングツールの概要、効果などを活用レシピと題してまとめています。授業内でシンキングツールの導入を検討する際の概要資料としてもご活用いただけます。【ニュースリリース】子どもの考え方を可視化し、思考力の育成をサポート!『schoolTakt(スクールタクト)』でシンキングツールを提供開始
頭の中でバラバラになっているアイデアを比較、分類、関連づけることで「自分の考えをつくり出す」ことをサポートしてくれるシンキングツール。視覚的に整理されることで、自分だけでなく他者に考えを共有する際にも役立ちそうですよね。
4月より毎月1テーマで、はじめてスクールタクトを使う方も導入しやすい活用法やさまざまな実践での子供たちの変化についてご紹介しています。他の記事もぜひあわせてご覧ください!
それではまた。
学びとマナビが、ひびき合う。
スクールタクトでした。
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