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【『Schoo for Business』活用のヒント】○○を実施しないと研修の効果は8割も減ってしまう!?

こんにちは!

株式会社Schoo(スクー)カスタマーサクセスの田中です。

この記事では、研修を企画運営されている皆さまに、研修成果を高めるヒントとして、研修参加者の『参加に対する納得感と学んだ内容に対する腹落ち感』を醸成するポイントをお伝えします。

「研修受講に対して受け身だったり反発したり、不満をいう社員が見受けられる」
「レポートや終了後に評価者としてのコメントが散見される」
「研修の成果はどうやって測ればいいかわからない」
などの課題感をお持ちでしたら、ぜひお読みください。

■ 4:2:4の法則とは?

具体的な手立てに入る前に、『4:2:4の法則』をご紹介します(ご存じでしょうか?)。

この法則は、ロバート・ブリンカーホフ教授が、「効果の出ない研修プログラムの原因」を研究し、研修の成果に影響を与えるもののバランスをまとめた法則です。

<研修成果に影響を与えるものとその影響度>
 研修前の意識付け …4割
 研修プログラム  …2割
 研修後のフォロー …4割

研修そのものよりも、
 ●研修前に参加に対しての納得感を持せたり動機づけを行うこと
 ●研修後に業務・実務に転用させる働きかけを行うこと
が重要ということです。

それぞれについて、誰が、どのようなことができるのか?
できるだけご理解いただきやすいようにまとめてみました。

■ 研修前の意識づけ

●企画者が実施すること
・研修の目的や実施する意味を伝える
できるだけ高い役職の方に具体的に伝えてもらうとより効果的です。
組織ビジョンや経営目標とつなげて、研修の実施が必要であることや、対象者の皆さんの成長が必要であることを伝える。
機会損失よりも、成長することにより得られるであろうチャンスなどをポジティブに伝えましょう。

・メリットを案内する。
メリットと言うと、会社側のメリットを想像されることが多いようです。
しかし、会社側だけでなく、参加者本人にどのようなメリットがあるのか?を伝えると、意欲が高まります。

●職場の皆さまが実施すること
・上司からの励ましの言葉を伝えたり、学習を快く推奨する
ただ声掛けをするだけでなく、1on1を行い丁寧に伝えると、より効果を発揮します。
そして、否定的に伝えるのではなく、プラスに伝えましょう。

×「●●できないから学んできて」「●●が弱いから身につけてほしい」
○「○○が強化できると△△となるから研修で身につけよう」

・同僚からの応援がある
朝礼や会議の場面で、誰がいつからどのような研修に参加するのか?を「頑張ってね!って声掛けしてください」などと応援をしてもらうように周知すると効果的です。

●参加者本人が実施すること
・事前の課題学習や事前インプット
具体的には、次の取り組みができます。

・研修内容についての自分の理解や見解を書き出してもらう。
・研修内容について、事前に質問や相談がないか回答してもらう。
・事前のインプット(動画視聴や読書課題など)をしてもらう。

■ 研修後のフォロー

●企画者が実施すること
・その研修に意味があったか振り返りを行い、参加者にも周知する
アンケートを行い、満足度と結果に対する考察を周知をしましょう。

・参加者の実践内容の確認と、実践成果を追いかける
実施した研修の1か月半から2か月ほど後に実践アンケートを取ると、研修を行うことがゴールではなく、実践と実践による成果を追いかけていることが、明確に伝わります。

●職場の皆さまが実施すること
・学びを職務でどのように活用するかを上司にご報告いただく
以下の点に気をつけるとより実践につながります。

①学びや気づきになった内容には、その理由とともに報告していただく
②実践する行動、あるいは、変更する行動を必ず報告していただく

レポートや面談で以下の3点を特に注視すると研修効果の発揮が期待できます。

①評価になっていないか
「授業が面白かった」「講師の話が分かりづらかった」などの評価だけの記載です。研修は、行動変容を通じて個人や組織の成果につなげることがほとんどの目的です。これでは行動変容につながらないため、「評価者としての記載だけでなく、学びになったこと・気づきになったこと・行動を変えようと思ったことを書いてほしい」など、明確に改善をしてもらうようにお伝えください。

②具体的な行動に落とし込めているか
「○○が勉強になった」「○○を徹底する」は行動できません。
例えば、「ロジックツリーを作りながら考える」「部下に1日1回は声掛けする」など、小さくてもいいので行動を書いてもらうと効果的です。

③報告に対してネガティブワードを言わない
「簡単すぎじゃない?」「こんなことも知らなかったの?」などのネガティブワードを使わないように心がけましょう。せっかく考えた報告に、ネガティブな対応をしてしまうと、以後、素直な報告ができなくなってしまう方がいらっしゃるからです。

・上司から実践の追いかけを行う
報告の1〜2週間後に経過確認、1か月半〜2か月後に実践確認をオススメします。
経過確認で、実践していなかったとしても、詰問などは控えましょう。
新しい取り組みは、想定外のイレギュラーが起きたり、想像していたより実践が難しいこともあります。できない要因は何か?実践レベルを下げるべきか?など実践しやすいことに軌道修正することをオススメいたします。

・実践している内容について同僚からも応援がある
チームや部門の朝礼で、参加者に発表・共有してもらうと、応援を得やすくなります。

・上司も研修資料や動画をみて、実務への落とし込みのフォローをする
ほかに気づいてほしいことがないか?勘違いしていないか?など、さらに充実したフォロー・育成をしやすくなります。

●参加者本人が実施すること
・研修レポートを記入し、コピーを取って上司に報告、企画者に提出をする
中には、「何を報告したか?」を忘れてしまう参加者もいるため、コピーを取ってもらいましょう。
また、研修レポートでは必ず以下の2点を記入してもらいましょう。

①学び・気づきの理由を明確に書いていただく
②実践内容は具体的な行動を書いていただく

※スクーの研修設定にはレポート機能があります。
 レポートを記入させ、学びのアウトプット機会を提供してください。

いかがでしょうか?
すでに取り組まれていることもあると思います。
1つでも新たに取り組めることがあれば幸いです。

実際にこのように取り組みをした企業さまもいらっしゃいます。

■ 実践している企業さまの実例

コニカミノルタジャパン株式会社さま

・研修前に、組織の課題感を上司と話してもらう
・研修の事前課題としてSchooで知識習得を実施
・Schooで学んだことを職場で実践し、その中で感じた課題を解消するため
 にSchooをさらに利用
・参加者の上司には『変革支援者』として関わってもらう
・上司との合意を得た3か年計画を実行する際の課題解消にSchooを活用

研修参加者の『参加に対する納得感と学んだ内容に対する腹落ち感』を醸成するポイントをお伝えしてきました。

自社の研修でまだ取り組めそうなことがあれば、ぜひご活用ください。

Schoo for Businessカスタマーサクセスでは今後も研修効果を高める情報提供や、学習文化を組織に根付かせるための情報提供を随時発信していきます。

「自社に合う学びや社内促進方法について知りたい」といった場合には、お気軽にお問い合わせください。


■『Schoo for Business』について

「今学びたい学習コンテンツに出会える」をコアバリューとし、社会人向け学習動画を約7,500本提供。ビジネスマナーやスキル、営業・プログラミング・デザインの実務スキルについてオンライン動画にて持続的な学習環境を提供することで導入企業は累計2,800社を突破。学習動画を元にした研修カリキュラムの提供やレポート提出、利用者の学習時間・学習傾向から興味のある分野を分析可能。オンライン集合学習機能も搭載。自発型学習による社員一人ひとりの潜在した可能性との出逢い、成長の機会の提供に役立てられている。
▼オンライン学習サービス調査で4部門1位を獲得
https://corp.schoo.jp/posts/d4gv7i6zz
▼経済産業省後援「HRテクノロジー大賞」で「ラーニングサービス部門 優秀賞」を受賞
https://corp.schoo.jp/posts/m-fjpb05a

■株式会社Schooについて


「世の中から卒業をなくす」をミッションに、インターネットでの学びや教育を起点とした社会変革を進めている。大人たちがずっと学び続けるオンライン生放送学習コミュニティ『Schoo(スクー)』は2012年のサービス開始後、「未来に向けて、社会人が今学んでおくべきこと」をコンセプトとした生放送授業を毎日無料提供。過去の放送は録画授業として約7,300本公開中。法人向けには社員研修と自己啓発学習の両立を実現する『Schoo for Business』を提供し、学び続ける組織作りに貢献。登録会員数は約65万人、導入企業実績は2,100社を突破。
2014年から約20の大学・教育機関のDX化を支援。2021年9月には高等教育機関DXプラットフォーム『Schoo Swing 正式版』を提供開始。奄美大島と包括協定を行うなど、地方エリアへの遠隔教育普及によって実現する「未来の暮らし」の確立も進めている。
https://corp.schoo.jp/


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