中年ファイターという漢
夜はまだ冬の様相があり、上着が必要なくらい寒かった。街は人でごった返し、ほろ酔いのサラリーマン。おめかしをして、小さなカバンを持ち誰かを待っている可愛い女性。デートだろうか。浮かれた人々を避けながら、ひよこさんと待ち合わせ場所へと向かう。
僕もあんな子とデートがしたいな。これから、あの子みたいな子にも声をかけるのかな。そんなことを思っていた。
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