「スキー」はみんな一緒。

スキーというスポーツを、
「家族旅行」、「友達との旅行」から一歩踏み込み、「趣味のスポーツ」という位置付けで楽しんでいる方、沢山いると思います。

このコロナ禍では、「趣味のスポーツ」は不要不急ではないと私は思っています。。。

と、そんな話は良いのですが、
その「趣味のスポーツ」としてのスキーのお話です。

日本には、日本にしか存在しない「基礎スキー」というカテゴリーがあります。。。ご存知ですか?

スキー場のゲレンデ内にて、スキースクールのレッスンを受講したりして上達を目指している人たちのことを「基礎スキーヤー」と呼んだりもします。

私もスキーを教える立場の人間ですが、
この「基礎スキー」という言葉、
無くてもいいのにな、と思います。

何故なら、「スキー」とは、今挙げた「基礎スキー」も、「競技スキー」もバックカントリーを含む「山スキー(ツアースキー)」も、
全部「スキー」です。

何故、それぞれの世界を作りたくなるのでしょうか。。。

スキースポーツ文化先進国のヨーロッパでは(←私はそう思っています)、
そもそも「基礎スキー」という分野はありませんね。。。(普通のスキーヤーが目指す「検定」も存在しません)

いつもゲレンデでスキーを楽しんでいる人が、「山スキーツアー」にも出かけますし、「競技スキー」にも興味を持ってテレビなどで観戦もします。


で、何が言いたいか、というと、
ゲレンデを飛び出して、雪山でスキーを楽しんでいる(特に中級レベル)のスキーヤーの皆さん、
私はもうちょっと、技術を身につけてみたらいいんじゃないかな、、、思ったりします。

上手な方も沢山いると思うのですが、毎回必死について行く、という人も多いと思います。

雪山の中は自然の中です。
ゲレンデのように圧雪車でコントロールされていない、雪が降ったままの斜面で、地形の起伏がそのまま現れていす。
天気によって雪の状態は変化しますので、難しい条件になることもあります。

そんな中で怪我をすることなく、難しいにしてもある程度滑って降りてこられる技術、というものを、是非身につけて楽しんでもらいたい!

最近は幅広のスキー板も出てきて、それ程技術がなくてもパウダーを滑ることができるようになりましたが、それだけでは対応できない条件の場合もあります。

スキーは家族旅行の延長の「遊び」であれば、楽しけりゃ良いんだ、で良いと思いますが、「趣味のスポーツ」であれば、やっぱり上達した方が楽しいですよね。

「私は基礎スキーヤーだから」とか、「あの人は競技スキーヤーだから」「バックカントリースキーヤーだから」と、それぞれの殻に閉じこもってしまうのは、
「スキー」というスポーツの楽しみを半減どころかもっと損しているかもしれません。

日本のスキースクールの多くが、「検定」ということをテーマにレッスンを行なっていることも、カテゴリー分けの原因につながってしまっているのかもしれませんが、検定を目的にしないスキースクール も、最近はあります(私たちもその類ですが)。

検定とかは目指してないけど、ただ単にうまくなりたい!

という要望に応えてくれるスキースクール もありますので、是非、ネットで検索してみてくださいね〜〜〜

日本の、スキー大好きなみなさんが、いろんな場面でスキーを楽しんでもらえるようになってほしい。
それが、日本で「スキーが文化」になる第一歩かもしれません。

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