見出し画像

May I help you?

土曜の朝から珍しく早起きしたのでリアルタイムで「サワコの朝」を見た。
この番組はパナソニックの1社提供なので、CMは全てパナソニックだ。

その中のCM「街のでんきやさん」に、「最初は数人だったお客さんが今では○百人です」というセリフがあった。
そのお店でエアコンを買ってもらったお客さんには、毎年エアコンを使用する前にエアコンフィルターの掃除をしたり、管の点検をしたりしているそうだ。しかも無償。確かにこのサービス、短期間での売り上げには繋がらないだろうが、長い目で見れば固定客を捕まえることになるんだろう。毎年同じ人がエアコンの掃除に来てくれるから顔馴染みにもなるし、エアコンの掃除に来たついでに暖房器具や吸い込みが悪くなった掃除機など家電の相談もできるから、お店もお客もwinwinだ。その時は売れなくても世間話的にニーズが聞けたり、口コミで他のお客さんを紹介してもらえるから長い目で見ると得なんだろうなと思う。

個人のお店ではそんなサービスをしてくれているところが多い。私は靴を買う時、甲高幅広足だから既製品だと痛くなるので、その場で調整してくれる馴染みの靴屋さんで買う。1週間くらい履いてみて具合が悪くなったらまた調整してもらえるし、そこで買った靴だとかかとの張り替えもほぼ材料費のみの格安だ。友人に紹介してもらったそのお店にはかれこれ25年くらい通っている。
眼鏡もそう。大体半年くらいで鼻パットが破れてしまうけど、無料で交換してくれてメガネのグラつきも調整してくれる。そのお店で3本ほど買った。その店は旦那が見つけてきた店で10年以上夫婦揃ってお世話になっている。

この話は個人のお店に限った話ではない。
例えばお店を開業する際、何処かから仕入れする必要があるが、候補が絞られ、どちらから購入してもいいなって思った時の最後の決め手は、営業の「何かお手伝いできることはありませんか?」という一言だったという話を美容室の店長に聞いた。
一方の営業は通り一辺倒の話しかしなかったが、もう一方の営業は普通の見積もりの後に上記のセリフを言ったそうだ。多分そのお手伝いは無償ではないだろうが、一言聞いてもらえるだけでとても嬉しかったとのこと。

プラスαの気遣い、案外出来そうで出来ないものなんですよね。

#エッセイ #仕事のハナシ #困りごと  


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?