タヌキとキツネのおはなし
人間が忌み嫌う、暗い山の奥に、たくさんの動物が住むいくつもの村がありました。
タヌキの村に住む“いちばん”のタヌキは、若いのに「村で一番化けるのが上手だ」と他のタヌキたちに慕われていて、誇りを持って毎日を過ごしていました。
ある晩、タヌキが家族のために美味しいごはんを狩りに出かけたとき、大きく凶暴なオオカミの群れに遭遇してしまいました。
必死で逃げるも、暗い夜道。焦ったタヌキは、オオカミに化けることを決意します。
...なんとか、その場を切り抜けられた。一安心して村に帰ろ