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カラーサークルは必修科目にしたほうが絶対良いって。

初めてお絵かきソフトをつかってデジタルで絵を描こうとするとき絶対に躓くものがあると思う。それがこれだ。


なにこれ?


あなたはこう思うかもしれない。「ああ(笑)カラーサークルね。はじめての人にはちょっとわかりづらいか(笑)だいたいのペイント・ソフト・ウエアには搭載されているよね。これはHSV色空間っていうのを表していて、直感的に色を選べるようになっているわけ(笑)色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Value)の頭文字を取ったもので、HSBとか呼んだり、HLSっていうちょっと違う亜種もあったり」

やかましい!パソコンをはじめて触ってマウスを画面にくっつけちゃったりするレベルのオバちゃんにも同じ説明ができるというのか!専門用語を素人に使って偉ぶりやがって!大人はいつもそうやって汚いんだ!ぼくたちを煙に巻くようなことばかりいって、本当に大切なことは何一つ教えてくれないじゃないかっ!!

まあそういうわけで、絵を描くならまず使いたい色の選び方は知っておかなきゃいけないことなのに、カラーサークルの見方をググっても「センスの良い配色!」みたいな記事ばかりでてきて、肝心の選びたい色の出し方については自発的にデジタルソフトの授業をとったり色彩検定とか受けたりしない限り、絶対習う機会がないのが現状である。

かくいうおれも習ってないし完全にで使っているので教えることはできない。本気で知りたい人はおれには出会うことが叶わなかったいい先生を探してください。おれの言葉でざっくり言うとすれば、周りの輪っか(色相環)は回すと赤とか青とか緑とか色の種類が大きく変わる。輪の中の彩度明度ゾーンは左から右に行くほど色がついて、上から下に行くほど黒くなると。一番下は真っ黒で、左上の方の色は水彩画みたいな淡い色になって、右上が一番どぎつい原色になると。そう感じられればいいと思う。

おれが真に恐れているのはカラーサークルはソフトウェアによって形が全然違うということだ。選べる色は同じのはずなのに選ぶときの感覚が全然違ってくる。一例を挙げてみよう。


これはClip studio PAINT

記事先頭のprocreateのカラーパレットと見比べて貰えれば分かる通り、色相環の向きと、真ん中の彩度明度部分の形が違う。続いて別のソフトも見てみよう。


これはKrita

ほらまたちょっと色相環の向きが違う(泣) カーソルの位置ではなくて色を覚えておかないとソフトを切り替えて色を選び直すことが本当に難しい。

これはZBrush。四角い。


同じHSV色空間で色を選ぶものであっても、そもそもカラーサークルじゃないものもある。みんなだいすきMSペイントは下図。左の正方形の横軸が色相で、縦軸が彩度。右の三角矢印で選べるのが明度。もうわけわからん。


デジタルではこうやって色を選ぶ、とみんなが覚えておくべきだとおれは思う。さもないと、Excelで色付きの表をつくるときに、マイクロソフトさんがデフォルトパレットに置いてくれた色しか使えなくなり、中間色を全然使ってない、工事現場の看板みたいな目が痛くなる配色ばかり生まれる地獄が来ることになるぞ。ってもう来てるか。


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