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幻聴は消えるのか?

統合失調症の患者にとって、幻聴はとても辛いもので、はやく消えて欲しいものです。

薬を飲めば、簡単に幻聴が消えればいいのですが、幻聴はそんなに簡単に消えるものではありません。

最近は、幻聴に良く効く薬が開発されて、今まで幻聴が消えなかった人も、
幻聴が消えるようになってきているようですが、すべての患者にその薬が効くわけではないので、
幻聴で苦しんでいる患者さんは、多数おられると思います。

私は、統合失調症を発病して13年後に幻聴が消えましたが、幻聴が消えるまでの13年間は非常に長く、辛い日々でした。

このように、いつ消えるかわからない煩わしい幻聴ですが、
きちんと服薬をしていれば、年齢を重ねるにつれて小さくなっていくようです。

私の実体験としても、20代のときはなかなか小さくならなかった幻聴が、
30歳を過ぎた頃から徐々に小さくなりだした経験があります。

幻聴は消すものではなくて、消えるのを待つものなのかもしれません。
そうだとすると、幻聴が消えてくれるまでの間、幻聴と上手く付き合っていかなければなりません。

どうすれば、幻聴と上手に付き合えるのかをまとめてみましたので、参考にしてみてください。


①人の少ない時間帯に出かける

幻聴が酷いときは、人混みをさけたほうがよいです。
なぜなら、人の多いところは、幻聴が出やすいからです。
外出をするなら平日の昼間など、なるべく人がいない時間帯に外出しましょう。
間違っても、日曜日や祝日の人が多い時間帯に外出してはいけません。


②外食をしない、テイクアウトを利用する

外食も非常に幻聴が出やすいです。
混んでいるお店や居酒屋は、絶対に利用しないほうがいいです。
最近は、ウーバーイーツなどの宅配サービスが充実してきているので、
それらを利用するのがいいと思います。


③疲れないようにする

疲れると幻聴が出やすいので、なるべくゆっくりと過ごしてください。
3交替勤務や夜勤などは、絶対にしないでください。
疲れがたまってきたらすぐに休むことが大切です。
余談になりますが、季節の変わり目も幻聴が出やすいので注意してください。


④耳栓をする

誰かが自分の悪口を言っているようなら耳栓をしましょう!
布団に入ると天井から人の声が聞こえる人などは、耳栓をして寝ると幻聴が小さくなり熟睡できます。
耳栓は、原始的な対処方法ですが、かなりオススメです。
是非、一度試してみてください。


⑤電車やバスを利用しない

私は発病してしばらくの間、あまり幻聴が大きくなかったので、電車に乗っていました。
しかし、時が経つにつれて、だんだん幻聴が強く出るようになり、電車に乗れなくなりました。
結局、幻聴が消えてしまうまで電車に乗ることはできませんでした。
電車やバスは、幻聴が強く出ます。
だから、なるべく乗らないようにしましょう。


⑥なるべく静かなところに住む

交通量の多い道路や暴走族がやってくる道路の近くなど、
騒音が多いところは、体調を崩しやすいので引越したほうがいいと思います。
病院への通院が大変になりますが、田舎に住むことをオススメします。
私は、大学を卒業した後、田舎に帰り暮らしていましたが、
暴走族が夜に現れて熟睡できなかったので、さらに田舎の山奥に引越しました。
片道3時間かけて病院に通院することになりましたが、熟睡できるのでとても満足しています。


幻聴が出たら、幻聴と闘ってはいけません。
上手にやり過ごしたり、逃げることが大切です。

年を取れば幻聴は小さくなり、元通りの生活ができるようになります。
幻聴が消えないからと焦る必要は全くありません。
薬をきちんと飲んでのんびり過ごしていればいいのです。

焦らないで、ボチボチ頑張りましょう!

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