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続・髪を切った


髪を切ってから早2ヶ月が過ぎようとしている.
髪を切るのは実に5年ぶりだったが、とても良い。
今のところ、良いことしかない。
シャンプーの減りは遅いし(以前は1ヶ月に一度買い替えていた)、髪が乾くのも早い。髪質のおかげで、軽く乾かすだけでパーマっぽくもなるし、しっかり乾かすとまっすぐにもなる。
何より、彼氏からの評判がなかなか良いのだ。


髪を切ったのは、(以前も『髪を切った』にて書いたように)彼氏とお別れするためだった。
私の覚悟の表れとして、髪を50cmも切りなおかつそれを彼氏に会うまで伝えずにいた。

西荻の駅で待ち合わせした時はびっくりした。
いや、最もびっくりしているのは彼氏の方なのだが、びっくりして何も言えなくなっている彼氏にびっくりした。思わず吹き出してしまったのを覚えている。
(この時、私からのLINEはとても淡白なものになっていて、私が言わんとすることを気づいていたらしい。ああ、振られるんだと悲しい気持ちとともに髪を切った姿が可愛くて言葉が出なかったと後日談として聞いた。)

まあ、その後トンカツを食べてどこか手頃なところでお別れを告げて、、、と思っていたのに、しっかり家についてこようとするし焦った。
わがままなふりをして適当なコンビニに入り、別れを告げた。



はずだった。
いや、告げてはいたのだが、気づくと何故か彼氏と一緒に家にいた。
別れられなかったのだ。

ただし、条件付き。
1.現在休職の原因になっている傷病を治すこと
2.結婚についても考えること(ふわっとニュアンスで結婚を否定していたため)
3.当時、上記傷病を原因として、感情コントロールがうまく効いていなかったので主治医にいうこと
(別れたくない理由の一つとして、当時彼氏が当該傷病を起因とする苛立ち?が収まってきている、本当の自分を見て判断してくれ(意訳)とのことだったため)

私自身も意志が弱くて絆せれやすい性格だが、結構な覚悟で別れ話をしたので、よりを戻して良いのか?と相当悩んだ。ネットの既婚おじさんたちにたくさん相談したし、みんなやめといた方がいいとのことだったが、それもなんかしっくりこない。「とりあえず、この1年は棒に振っても良い、私の気が済むまで一緒にいよう」という結論に至って一緒にいる。
こうやって書いてしまうと随分と優しい条件で許してしまったなと思う。
まあまだ2番できていないけども。
3は達成、1も徐々にだが達成されてきている。

この別れ話をきっかけにお互い良い距離感で過ごすことができている。
今まで、私は積極的に改善してほしいところは伝えていたし、彼氏にも意見を聞いていたつもりではあった。
ただ、彼氏の“嫌われたくない“という強い不安感から意見を言えないでいたそうだ。
過去には、〇〇したら別れる、子どもが2人で設けられないなら別れる、なんて言い方をしたこともあったがそれが彼氏にとっては意見を抑圧する原因にもなったそう。ひえ〜、わからんもんだ、、、、そして、それはただただ反省である。
一方で、彼氏から取られた態度によって、彼氏と旅行に行くのがトラウマになったのだが、私は無事トラウマを克服できるのであろうか。

そんなこともあってか、彼はとても優しくなった。
余裕、みたいなものが生まれたのかなとも思う。
そして何より、人が変わったかのように、穏やかになった。
それは本当に、言葉も、雰囲気も、声色も、表情も。




これをきっかけに、自分を振り返った。
同じ病気だった時。
(本当は、20年夏ごろは重度のうつ病だったと思っているが)

ストレス性健忘で仕事が覚えられなくて、怒られての繰り返しだった。
指導者も当然苛立つし、語気も強くなる。
どんどんストレスは溜まるし、雰囲気も悪くなる。
環境を整えてくれる指導者はいなくて、風土もなくて、私はついにうつ病になった。
ご飯を食べても味がしなくて、営業車の中での口癖は「はあ、死にたい」だった。

当然周りなんか見えなくて、当時会社以外の人間にどう思われていたかなんて覚えていない。

同じ病気で同じように休職していた時も、自分の中では楽だったけれど、なんだか周りからの見え方は違ったみたいだし、案外そんなもんかもしれない。

とは言え、私も人間。しかもお付き合いしている人だ。
甘え過ぎでは?私は嫌わないし、別れないっていう奢りがあったのでは?もう少し優しくてもよかったんじゃないの?とは思う。
だからこれからはたくさん優しくしてしてもらうし甘えさせてもらうことにする。

結局、よりを戻して?みて救われているのは私かもしれないなとも思う。
きっと、もしちゃんと別れていたら深く傷つき、withをインストールしていてもメッセージは無視してしまっていただろうな。
(とはいえ、なんだかんだ彼氏はできていそうだけど)

まだ様子見の途中。もしかしたら、未来の描き方の違いで別れるかもしれない。
でも、今はよりを戻して、彼と一緒にいて本当に良かったとても思う。


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