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【EPS.2】「戸田和幸さん」が渋谷に来て2ヶ月

サッカー元日本代表で解説者、指導者の戸田和幸さんがSHIBUYA CITY FCのテクニカルダイレクター兼コーチに就任し、チームに合流してから約2ヶ月が経ちました。

そして阿部翔平選手兼監督、戸田和幸テクニカルダイレクター兼コーチの指導体制の元、新生SHIBUYA CITY FCが1月後半から動き出し、昨日3/27(日)の開幕戦、無事リーグ戦初戦を3-0で勝利しました。


「たった1人の存在が、こうも組織を変えるのか」

まだ戸田さん合流からたった2ヶ月しか経っていませんが、約2ヶ月開幕に向け共に準備し、近くで指導を見てきた僕の率直な気持ちです。

"J7"に相当するリーグに所属するSHIBUYA CITY FCにとって、戸田さんの加入が一大事であることは言うまでもありません。昨年11月からクラブの代表になった自分にとって最初の大きな仕事が戸田さんの加入でした。

選手兼任監督として今シーズン共に戦うことになった阿部翔平さんと、必死にコーチ探しをしていたタイミングでした。

コーチ打診の際に基準として、①選手やクラブの成長にコミットしていただけるリソース・気概があること、②社会人カテゴリーのクラブの選手マネジメントの難しさを理解し前向きに改善していけること、③対外的にもクラブの格を上げてくれる存在であること、の3点を設定していました。

コーチ候補の方を何名もリストアップし、お話しをさせていただく中、現役時代に鹿島アントラーズなどで活躍され、以前から可愛がっていただいている金古聖司さんから戸田さんを紹介していただき、初めてお会いしたのが1月7日。

約2時間に渡りクラブの歴史、所属する選手たち、都リーグ1部というカテゴリーや環境、クラブのビジョンや計画についてお話ししました。

30歳前後の若い世代で経営しているクラブであること、Jクラブでの経験豊富な選手が複数名いること、若手の選手たちに対する考え方、クラブのビジョンなどに共感・興味を持っていただいた印象でした。

そこから約10日間、いざ本当にコーチとして現場を指揮するとしたら、という前提で日々やり取りし、阿部翔平監督も交え3人でも対話し、交渉を進めました。

「自分はかなり細かいですし、こだわりが強いですよ」と笑っていましたが、それらは想像以上で、でもそれらは指導される上での責任感からくるものであることを強く感じましたし、「サッカーに向き合う」ということの意味を根本から考えさせられる尊い時間でした。

そのやり取りで上記3つのポイントを自分の想像をはるかに超えるレベルで満たしていると感じ、戸田さんにお願いしたいという気持ちは日に日に強くなっていました。

合意に至るか緊迫する日々が続く中、1月も後半に差し掛かった頃、「SHIBUYA CITYというクラブのためにできることがあると思います。ぜひ正式に契約を進めさせてください」と連絡をいただき、全身がブルブルっと震えたのを今でも鮮明に覚えています。

お送りした昨シーズンの試合映像を全て観てくださり、チームに合流した時点で、すでに選手の顔や名前、プレーの特徴などが頭の中には入っている状態でした。

練習初日、緊張する選手一人一人に「戸田和幸といいます、よろしくね」と握手して周り、全員を下の名前で呼び、それぞれのプレーの良いところなど話しかけてくれて、そんなことをされて喜ばない選手はいなかったように思います。

日々の練習は全て撮影され、良いところ、修正点など動画を切り取り個別にLINEなどでフィードバックする。仕事の関係で練習に参加できない選手にも求めることや鼓舞する言葉を投げかけ、取り残さない。冗談も言うしパーソナルな会話もありつつ、トレーニングが始まるといい緊張感がある。

ベテラン選手に対しても「まだ君たちは上手くなれる」と信じて指導されている点も非常に重要な要素です。それにより30歳を超える選手たちもコンディションは明らかに去年より上がっていますし、上の世代の成長に若手が刺激を受けることは言うまでもありません。

そして「練習でやったことが試合に活きている」という体感を選手たちが次々に口にするようになりました。練習したこともいざ試合になるとなかなかピッチで体現できない、というのはサッカーの非常に難しいところだと思いますが、戦術や決め事が確実に浸透してきています。

スポンサー企業様や応援してくださっている方々、今まで渋谷で一緒に歴史を積み上げてきたOBたちにとっても、戸田さん加入の影響は大きく、よりクラブの本気度が伝わり、これからの成長を楽しみにしてくださっている方も多いと思います。

「え、あの戸田さんが来るの?」という連絡を多数いただきましたし、「今までそんなにCITYに興味持ってなかったサッカー好き社員が、いつからスポンサーしてたんですか!って連絡してきたよ笑」と伝えてくれるスポンサー企業の経営者の方もいました。

リリースは多くのメディアにも掲載いただき、このタイミングでSHIBUYA CITY FCというクラブが存在することを知った方が日本全国非常に多くいらっしゃると思います。練習場でも「あ、SHIBUYA CITYだ。戸田和幸ほんとにいる!」と観ていただく場面も増えました。

"渋谷からJリーグへ参入して、日本サッカー界をもっと盛り上げる"と宣言していますから、戸田さんの加入で注目度が上がったクラブの運営、企画ひとつひとつのアウトプットに関して更に磨きをかけ、既定路線でまとまらずクリエイティビティとユーモアを持って取り組んでいきたいと思います。

何より、ピッチで戦うのは選手たちであり、クラブを発展させるのは僕たちフロントスタッフです。一人一人が強く明確な自覚を持って、敵からもリスペクトされるチームになるために、日々精進していきます。

2022シーズン、SHIBUYA CITY FCは阿部選手兼任監督と戸田和幸テクニカルダイレクター兼コーチと共に、より一層飛躍していきますので、ぜひSNSでの発信含め、注目してくれたら嬉しいです!

SHIBUYA CITY FC 公式Twitter

#社長の魂胆

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