第6回みんなでおさんぽゼミナール喜多見編(開催レポート)

こんにちは!世田谷コミュニティ財団プロボノチームです。

今回は(2022年)5月21日に開催しました世田谷コミュニティ財団のイベント、「みんなでおさんぽゼミナール」の様子をレポート致します!

■みんなでおさんぽゼミナールとは?

・世田谷で暮らす人同士がつながること
・世田谷の街のことを深く知ること
を目指し企画しました。

6回目となる今回のおさんぽゼミナールは、5月21日に実施。
途中、強い通り雨がありましたが、山門の下に避難することができて、影響なくお散歩することができました。

今回は、喜多見エリアを散策。
喜多見駅前広場に集合したのち、農家直売所の野菜を購入しながら喜多見の周囲をのんびりとお散歩しました。

<企画の背景について、ちょっと補足...>
昨年度の緊急事態宣言の中、コミュニティ財団として出来ることを、プロボノチームのみんなで考えスタートしたのが、「みんなでソロさんぽ」という企画でした。
「みんなでソロさんぽ」では、まち歩きはソロ、つまり一人で行います。お散歩の際に写真を撮影、SNSを積極的に活用して、みんなでシェアし、街を新たに発見する企画となりました。
その後、感染状況が収まっていた秋・冬・春には「ゆるランイベント」を開催。
こうしたチャレンジを経て、「世田谷の方をより深く知ろう」と始まったのが「みんなでおさんぽゼミナール」です。
今回は第6回目の開催となりました。

当日の様子をレポート!

みんなで集合写真をパチリ!

喜多見駅前広場に集合しました

まずはごあいさつ!
そして、趣旨説明や世田谷コミュニティ財団の活動などをご案内

ナビゲーターさんと合流

今回のナビゲーターは、テヅクリ畑の会のたじまさんです!

にごりや欅屋敷林

ケヤキの木はたくさんの落ち葉を落としてしまうので、古くからそこにあったとしても周囲の人の声にオーナーが負けてしまうことが多いそうです。
たじまさんたちは落ち葉掃き隊を結成して、ケヤキの木を切らないで済むようにオーナーを応援しています。
にごりや(喜多見の元造り酒屋)のおかみさんにもお話を伺いました。
昔は丁稚が御用聞きをして、お酒や醤油、みそなどを各家庭まで届けてくれたのだとか。
個人宅ですので、ナビゲーターさんがいないと入れない、貴重な空間です。
造り酒屋時代に使われていた醸造所の煙突は樹木と一体化してます。
お酒の瓶(家紋入り)
造り酒屋の名残ですね。
お酒造りに豊富な井戸水を使っていたそうです。
今は災害時井戸水提供の家としてメンテナンスフリータイプの井戸がありました。
災害時は利用することができます。

滝下橋緑道~服部さんの畑

たじまさんの案内で、
滝下橋緑道~野川沿い~服部さんの畑~上野さんの畑~氷川神社
~慶元寺~永井さんの畑~喜多見農業公園~稲荷塚古墳~竹山緑地
までをおさんぽしました。
服部さんが取り置きしてくれていた朝どれ新線お野菜を購入後、普段は入れない畑を見学させていただきました。
ちょうど作業中の服部さんにお話を伺うことができました。
コンパニオンプランツのネギをナスの隣に植えているところが百の技を持つ由来でしょうか?
服部さんちのトウモロコシ
こちらは区民農園の麦!
立派な麦の穂です!
麦の穂って初めて見ました。

上野さんの農家直売所

ご自宅の玄関先に直売所ができてました!
私は朝どれ九条ネギをゲットしました❣

氷川神社までの道中

立派なケヤキだったそうです。
近隣の圧に押されて、オーナーが切ってしまったそうです。
落ち葉は畑の土に繊維質を与えてくれるのでふかふかになります。
この地が農地だったころはとても相性がよかったのですよね。
目の前に見える巨木群は氷川神社の敷地内の樹木です。
背景にこんもりとした森があるからこそ、個人宅のシンボルツリーも映えますね。
大ケヤキも共存するすべがあったのではないかと思ってしまいますね。

喜多見氷川神社

立派な社殿です!
昔の神社には大体軒下があって、そこの砂にはアリジゴクがいるのがセオリーでした。
軒下はありませんが、地元の氏神様として立派なたたずまいです。
世田谷最古の鳥居で、1654年の建造とのこと!

氷川神社~慶元寺

右:氷川神社
左:慶元寺
この小径も味がありますね!
この一直線の小径は素敵ですね!
きっと一人で来たら入らないのではないかと思います。

慶元寺

慶元寺の敷地もとても広いです!
お寺の駐車場をお借りして、手作り市(野菜マルシェ)が定期的に催されています。
お寺は本来、地域の役に立つことができるようにすべきではとのご住職のお考えとのこと。
たじまさんたちは落ち葉掃きを手伝っているとのことです。
(落ち葉は秋だけでなく、年中落ちるのだそうです。)
江戸氏の像を見ながら、山門で雨宿りをして過ごしました。
とても強い通り雨でしたが、15分ほどで上がりました。

慶元寺~須賀神社

新しいマンションと広いキュウリ畑!
これが世田谷区内にあるのです。

須賀神社

雨宿りの学生さんがいました。
お湯を笹の葉で振りかけるお祭りが催されるのですが、この日だったら温かかったかも。
大樹・銘木コンクール入賞のムクノキ。

喜多見農業公園

喜多見の農のある豊かな風景を次世代に残していくために区が購入した公園で、公園の中に農地があります。
農地を残していくにはどうしたらいいのでしょうか?

次太夫堀公園の苗

近隣の小学生が田植え体験をするための準備がされていました。
田んぼに水を張るため、水路はさらさらとせせらぎが聞こえて、暑いときは心が和みそうです。

都市農地継承の地、喜多見

減少傾向にあるとはいえ、まだまだ畑や農地の開かれた空が残り、野川のせせらぎがきらめく自然が素敵なエリアです。
農地も大ケヤキも姿を消していきそうなところ、たじまさんたちが農家との橋渡しをしてくれ、落ち葉掃きでオーナーを元気づけていることを知り、朝どれ新鮮野菜を得るという、学びと体験の機会になりました。

また今回の企画は、世田谷コミュニティ財団のプロボノチームが企画・運営を行いました。
・世田谷で暮らす人同士がつながること
・世田谷の街のことを深くしること
を目指して「おさんぽゼミナール」と名付けた本企画は、地元の方に、ご協力を頂き、たっぷりお話を伺えたことで、文字通り、深く地域のことをしり、参加者が繋がり合う、何とも豊かで贅沢な時間となりました。

私たち、世田谷コミュニティ財団としては、新型コロナもだいぶ落ち着いてきていましたが、参加者の皆さまにも感染症予防に十分にご協力頂き、安心して開催することが出来ました。

ご参加下さった皆様、ご協力下さった皆様に心よりお礼申し上げます!

世田谷コミュニティ財団では、引き続き、街とつながる、人とつながる機会を作り出していきたいと思います。

皆さまぜひ、引き続きSNSのフォローやいいね!での応援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

開催にあたっては、テヅクリ畑の会のたじまさんに快くご協力を頂きました。また、快く対応していただきました服部さんをはじめとした農家の皆様にもご協力に心から御礼申し上げます。

また参加者の皆さんにはマスク着用ほか、感染症対策への協力を頂きました。
主催者側では、屋外でも説明の声がよく聞こえるよう、ポータブルマイクを準備し、ソーシャルディスタンスと安全確保に留意しながら、イベントを開催しました。
参加者の皆さま、感染症対策へのご協力をありがとうございました!
(世田谷コミュニティ財団 プロボノチーム)

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