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ヒロイン

映画館では観に行けなかった実写版「アラジン」を観ました。アニメよりも更にジャスミンにフォーカスされていたように思います。

「女性は国王になれない」「王子としか結婚できない」

どんなにアホでも「男」で「王子」なら権利を持っていて、「女」がどんなに賢く民衆のことを考えていても「王子」と結婚して政治には参加できない。

ここまでじゃないにしても、いまだにこんな感じの男社会というかおっさん社会日本よ...

クライマックスでジャスミンが決意を歌い上げるシーン、とても素敵でした。

ところで「アナ雪」が子供たちを中心にものすごい人気ですが、何故だろうかと考えた時に、これは私の見解ですが、もしかしたらエルサに「王子様」がいなく、またエルサも恋愛を求めていないからかもしれない。

あ、ちなみに「アナ雪2」を見ていないので、「アナ雪」と「エルサのサプライズ」を見ただけの私の独り言です。私は心理学を学んだこともなく、評論も書けないので、個人的な一見解と思ってお読み頂けたら幸いです。

少女の頃って、もちろん王子様とお姫様のロマンティックなラブストーリーに憧れる。

というのは思い込みで、童話のお姫様や少女漫画のヒロインには王子様やヒーローがセットになっているだけで、案外重要視してなかったかもしれない。

どちらかというと女同士の密な世界は憧れで、私は「ふたりのロッテ」シリーズの寄宿舎ものとか女子校設定、「セーラームーン」などの女の子たちが力を合わせている方が好きだったかもしれない。

今、とあるアプリゲームで遊んでいます。アバターを着せ替えて、可愛いお部屋をつくるソシャゲーです。そういう性質なので、女性が多く、小中学生の女の子もとても多く見かけます。

そこでは疑似「恋人」「結婚」「家族」という関係を結ぶのが流行っていて、オンライン上で仲良くなった女の子同士で「恋人になりました」と遊んでいるんです。

多分リアルでは彼氏がいたり好きな男の子がいたり、異性にときめいたりしている子たちが、女の子だけの世界ではそうやって甘い関係性を作るというのは面白いなと思います。

結構、そんな感じで女の子は女の子の清潔な世界が好きで、恋愛で「男の人と関わる」と自分が変化してしまうことを恐れていて、美しい容姿を持ち、王女であり、特別な能力を持つエルサに王子様がいないというのは、エルサに自分を投影しても、憧れを持ってもそこに「男」がいないというのは安心なのかもしれないですね。


もう一つ、最近の少女漫画のヒロインは容姿が美しいというのがウケると、ちょっとソースをど忘れしたのですがネットで見かけたことがあります。

例に出されていたのが末次由紀先生の「ちはやふる」で、主人公綾瀬千早は容姿が美しいことが前面に出されている。(その容姿を武器にしないので残念な美人と言われていますが)その上、かるたにおける才能「感じ」がとてもいいという特性を持っている。

これが今のヒロイン像と思うと思い出すのは美内すずえ先生の「ガラスの仮面」。主人公北島マヤはコンプレックスだらけ。スタイルも顔も十人並み、けれど演劇の才能だけが突出している。むしろ美しく努力の人の姫川亜弓の方が令和の今、ヒロイン向きなのかも?

容姿端麗、真摯に努力し、母親を超える女優を目指す亜弓さん。に対して、無邪気で天然で演技上手な人たらしライバルマヤ...の方が、今っぽい。うん。



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