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スキから始まる物語

子供の好きという気持ちを大事にしよう、と夫と話した。

息子の今好きなもの、というとまた「風立ちぬ」の話題になってしまうのですが、同じ映画を毎日見たい、その気持ちを私は蔑ろにしたくないなと思ったのです。

まだ2才半で、具体的にどこの何が好きなのかは言葉にすることはできない。

飛行機なのか、乗りたいのか、作りたいのか、それともアニメ映画が好きなのか、音楽が好きなのか、効果音が好きなのか、キャラクターが好きなのか、背景の絵が好きなのか。

映画ひとつとっても複雑な要素で出来上がっているので、何に一体惹かれてるのか。

ひとつの好きにいろんな発展がある。

だからこれからも「そんなものくだらない」と子供の興味を潰したくないのです。

育児をしていると必ず「知育」「早期教育」と言ったワードが目につきます。

藤井聡太七段が遊んでいたと話題になったキュボロに、モンテッソーリ教育。

でも、キュボロで遊んでいたから、モンテッソーリ教育を受けていたから、彼は中学生でプロ棋士になり記録を伸ばしていったわけではないですよね。

もちろん、その流れが複合的に影響しているというのはあると思いますが。

大事なのは藤井七段は将棋が好きだった。

そんなシンプルなことだと思います。

なんですが、どうも知育玩具を使えば、早期教育をすれば、うちの子供は何か立派なことができるかもしれない、と何か違った方向に向かっているような感じがします。

体を動かすことが好きな子もいる。

パズルが得意な子がいれば、絵を描くことが好きな子もいる。

人前で歌を歌ったり、踊ったりすることが大好きな子もいれば、

昆虫を観察しているのが好きな子もいる。

それなのに一律に「東大合格した子はこうしていた」「アスリートになった子はこうしていた」とかマニュアルを押し付けてしまったら、それは子供にとって抑圧になってしまう。

子供は放っておいても好きなことを見つけるし没頭する。

よく見ていれば子供がどんなタイプかわかる。

好きなこと、得意なことをひとつでも多く見つけてあげたい。

そして可能な限りやらせてあげたい。

それは必ず子供の自信になり、自ずと道を切り拓いていけるようになるはずだから。

習い事は息子に関して言えば、今はネイティブの講師がいるアットホームな英会話教室に通っています。

なぜかというと、息子は耳がすごく良くて、音に対しての反応が良く、発語も早めでした。小さいうちに色んな音を聞くのは面白いのではないかと思ったからです。

音楽教室という選択肢もありますが、楽器はまだできないし、踊ることが好きじゃないので、耳の聴く力を使う方が息子に向いてるだろうと判断しました。おかげで楽しく通っていて、英語の歌を口ずさんだり、レッスン時には少し英語も出てきているようです。

もしこれから何か習い事を、となるなら、息子が意思表示をきちんとできるようになって息子の意見を尊重して決めたいと思ってます。

息子の「好き」「得意」がどんな広がりを見せていくのか楽しみです。


余談ですがモンテッソーリ教育は、私も受けています。幼稚園がモンテッソーリ園でした。遊びの時間ではなく「おしごとの時間」でした。私が好きなのは刺繍。刺繍枠にピンと張った布に白鳥などの絵が書いてあり、その輪郭に沿ってきれいな色の糸を刺していくのがとても好きだったことを覚えています。

正直、モンテッソーリ以外の園を知らないので、他の園と何がどう違うのかわかりませんし、モンテッソーリを受けていない自分とどう違うのかもわかりません。

が、例えば冷蔵庫。買い物をしてきたけれど中がパンパンで入りそうにない。でも、何も捨てずに買ってきたものを入れることができます。

もちろんモンテッソーリしてない方でもできる人はたくさんいるでしょうし、関係あるの?とお思いでしょうが、そういうことなんだと思います。














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