化粧品商品企画のつぶやきpart.11
商品開発を進めていく上で、どんな商品を作ろうか悩みます。そんなときに大事なことは、使用シーンを妄想して具体的な感情曲線を描いていくってことですね。今回は、どんなシーンを妄想しながら、どんなことを思いながら、ACSCENT(スキンケアブランド)を立ち上げたのか?についてお話しします。
開発ストーリ_その①
彼氏の家に、彼女が急に泊まりに来て、一緒にスキンケアする、ACSCENTを使う。その時、あれ?めっちゃいい香りするって言われてはしゃぐ。その後、一緒に寝るときも顔を近づけると度に、ほのかに香る残香で癒される。そんな体験を提供したいと思いながら、商品を企画しました。
開発ストーリ_その②
顔を近づける近距離戦の時に、毛穴や肌ムラが気になる時がありますよね。香りを第一に訴求したいが故に、機能性には申し分ないほど力を注ぎました。半径30cmに好きな人が近づいても、自信を持てるほど毛穴レスな肌を提供したい。思わず触れたくなる肌に、そんな思いでACSCENTを企画しました。
開発ストーリ_その③
スキンケアは香りで選ぶ、そんな時代を創りたいと思いACSCENTを開発しました。成分や効果効能で戦うのが、今の化粧品業界です。成分や機能性は担保した上で、情緒価値で化粧品を選んでほしい。そんな思いがあります。ただ、感情にダイレクトに訴えなければいけない分、ブランディングは難しそうですね。
開発ストーリ_その④
禅・わびさび、そのような歴史観を感じながらも、エロさを感じるような香りを追求したのがACSCENTです。古き良き日本の伝統文化とエロさを化粧品、スキンケアで表現したいなと思っています。売れる化粧品は華やかなものが多いのですが、僕たちのブランドは静寂とエロさって感じですかね。
開発ストーリ_その⑤
化粧品で地域創生を、そんな思いも持ってます。化粧品もファッションも、トレンドはいつも都心から発信されますよね。地方出身者としては、なんか悔しい思いを持っています。だからこそ、化粧品で地域に貢献したいと本当に思っていて、ふるさと原料プロジェクトを立ち上げました。47都道府県のふるさと原料を配合していきますが、第一弾は青森県カシスです。
開発ストーリ_その⑥
これは個人的な思いなんですけど、化粧品が人に与える影響は、音楽と似てると思ってます。例えばライブハウスやロックフェスに行った時って勇気を貰ったり、日頃のストレスから解放されたり、非日常の体験ができて、心が躍りますよね。本来の化粧品もそんなパワーを持っていると思っていて、いつの日か、化粧品ブランド主催のロックフェスとか開催してみたいですね。
開発ストーリ_その⑦
スキンケア商品の原価率って数パーセントくらいです。結構低いですよね。化粧品が水商売と揶揄される理由は、このようなコスト構造にあります。よく友人からも、水売ってるんでしょ?と言われることも多いんですけど、夢を売ってますと反論してます。ちなみに、ACSCENTは原価率30%とかなり高めです。もちろん、夢も売ってます。
開発ストーリ_その⑧
少し落ち着いたバーで、スモーキーなウイスキーを飲み、黄昏る。ウイスキーはラフロイグやアードベッグのような、癖が強くて万人受けしない。だけどコアなファンに愛される。そんなことをスキンケアで提供できたら良いなと思いながら商品を企画しました。だからこそ、ACSCENTは、はっきりと好き嫌いが分かれる商品です。
開発ストーリ_その⑨
オールインワンのスキンケアは、世の中に沢山ありますよね。スキンケアは一本で良いと思ってますが、理想の商品がマジでないんですよね。だから、自分達で作ることにしました。スキンケアでも、メイクでもアットコスメや美容雑誌で受賞経験がある僕たちなら、会社の縛りや業界の慣例に捕らわれることなく、良い商品が作れる自信がありました。
開発ストーリ_その⑩
オールインワン美容液を発売してますが、実はもう一つ開発していた商品があります。デリケートケアです。安心して使用できるデリケートケアって余りないんですよね。男性も、女性も、デリケートゾーンのケアは一つのマナーかなと思っていますし、デリケートゾーンのケアが、少子高齢化対策への一石となれば良いと思っています。