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Abstract On The Road

昨年、再会した同級生の沖野君。まともに会話するのは中学一年生の1学期ぶり。30年の時を経ての今だからこそ合う波長を感じて、それ以来僕のイベントに遊びに来てくれたり工石山に登山したりTRANSIT RECORDSにレコードを買いに行ったりPeatにカレー食べに行ったり、最近では毎週末のように一緒に飲んでくれる貴重な存在になってくれている。

今年5月とある日曜日、事前情報も少なく誘われるままに、沖野君が参加しているというグループ展の最終日に興味と未知への不安が入り混じりつつ一緒に遊びに行く。

高知市近郊の長浜・御畳瀬のノツゴと呼ばれている地域の一民家で10年におよぶ家主のユニークな暮らしをリスペクトしながら、それとは異なる9人の個性がアンサンブルを奏でるそんなグループ展。(オクラホマ劇場のInstagram投稿参照)

僕の車で沖野君を連れてきていたと言う事もあったけど、空間、人の居心地の良さに打ち上げまでなんとなく僕もそのアンサンブルに溶け込ませてもらう。あいにくの雨も良い音を奏でてくれていて、なんとも言えず味わい深い夜が更けていった。

出展していたメンバーとはその後も城西公園でのHELENSやGuyが出ていた野外ライブで再会したり、slowhand mojoの軒先レコードで再会したりと何かと奇妙な縁が多い。

そうそう、沖野君の妹さんが始めた良質な雑貨のセレクトショップ、『暮らし、点と線』さんはなんと岩佐夫妻のMP Studio.の隣で契約した日も同日って縁も!!

Black Country,New Roadやblack midi、Yo La Tengoとかの話をしてDJに興味持ってくれたイノビを主催する映像作家の濱田公房さん美江さん夫妻も沖野君とThe Party Lineに遊びに来てくれて、また飲もうって約束してる。イノビの事とかVDJの事とか聞きたい事が沢山ある。

あの日を起点に少なかった事前情報に対しての興味が日に日に増してきている。点と線。

こないだ6月29日の木曜日、ノツゴの家の撤収に車を出してお手伝いさせてもらう。その後、高知大近くの居酒屋こてつにて沖野君、写真家の西村知巳さん、映像作家の大木裕之さんと飲む事に。

お2人にMEGANE SCENEの名刺を渡す。

大木さんが1994年に監督した劇映画「あなたがすきです、だいすきです」の上映会のために6月上旬に大木さん知巳さんの2人で行っていたロンドンでの話やこてつの大将が時折斜めから会話に加わってくるのも面白く時間を忘れる。知巳さんから見た高知の話も興味深かった。

お店を出てからは路上で2次会。

大木さんの映像作品に紛れ込んだかのような非現実な時間。自転車のペダルを手で回して車輪の音に言葉を乗っけて遊ぶアブストラクトごっこ。大木さんはピロピロ名義でDJもしてる。今度会う時は自転車をターンテーブルに変えても楽しそうだ。

時計を見ると午前2時過ぎ。一気に現実に引き戻された。

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