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素晴らしいアイデアを受取る為に

おはようございます。
しんろくです。
今日は読んだ本に感動した話と
その実戦について↓


100年ほど前
薬剤師がバタバタと働いてたそうです。
ばーんと裏口を開けたら
バイトがサボって頭痛薬かなんかを飲んでいる。

「何してんの?」
「いや、これ水で割ると美味いんすよ」
「マジで?俺にも飲ませて」
「はい」
「あ、美味い。ソーダで割った方が上手くね?」
「いいっすね」
「売ろうぜこれ」
「いいっすね」

こんな感じでコカコーラができたのだと
書いてありました。

(コカコーラ公式サイトの説明とは少し違うけど
 ここは読んだ本の内容ベースで)


そしてこの本の次の行に僕は仰天しました。

ところでもしもアナタが薬剤師で
裏口でバイトがサボって商品の薬を飲んでたら何と言うだろうか。


ンァあぁあ、あ、ぁあ


怒っちゃうわアタシ。

アイデアはすぐそこにある。
ただし受取る準備が整った人間だけが
そのアイデアを受け取れる。

んなぁぁぁなるほど。

というワケで僕は感動しました。

善悪を考えずに、常識に囚われずに
とにかく色々試してみる。
その成り行きを見守ることで
新しい発見に出会えるかもしれない。

なんて素晴らしいことなのでしょうか。

僕もそのように生きようと決意しました。

そして翌日。。。

その本に感動した翌日というのは
昨日の事なんですが、昨日はチェリストの先生が
僕の家に遊びにきてくれました。

お酒を飲んだりご飯を食べたりしながら
楽しいお話を沢山しました。

そうしたら先生はチェロを弾き始めました。
なんて素晴らしい演奏なのでしょう。

そして…

先生は僕が趣味で嗜んでいる
古武術の刀を持って
刀をチェロの弓代わりにして
つまり模造刀でチェロ演奏を試し始めました。

「中々音がでないか…重いし…」

重いし、じゃねぇよ。

チェロは極めて繊細な楽器です。
ツメでカツーンと叩くだけで傷がつきます。

そんなチェロの弦をカタナで擦っている。


「これ(刀)、バランス悪いですね」

バランスが悪いのではない

お前の頭が悪いのだ。


そこまで言おうとしたところで僕は先述の
コカコーラの話を思い出したのです。

「やめろというのは簡単だ。
でももしかしたらこれがヒントになって
世界初の奏法が生まれるかも知れない…」

何より当たり前のように
新奏法を試すチェロ先生のこの姿勢こそが
発明とアイデアを受取る状態なのではないか。


。。。

。。


自分のチェロでやれよ。


あぁしかし!
だがしかし!!!

先述のコカコーラだって!!

自分の店の商品を飲まれて始まっているじゃないか!!!!

クソォおおおおおおお!!!

うわぁぉぁぁあ!!!

突き抜けろおれえぇええええ!!


「も、持ち方とか、
 持つ場所を変えてみたらどうですか?(震)」

「あ、いいっすね」

チェロの先生は
あぁでもない、こうでもない、
といいながら僕のチェロをこねくり回し
刀をいじりたおし、キリリとした顔で言うのです。

「この刀、楽器としては厳しいですね」

「でしょうね」


コカコーラは生まれませんでした。

でも、アイデアを受取る姿勢は取れたかも知れません。

皆様も色々試してみませんか。

何かが変わるかも。

僕は常識に縛られた自分を見つけて
枠に囚われない自由な心の先生に尊敬して
ニッコリと微笑んで先生に言いました。

「自分のチェロでやれよ。」


しんろくでした。

念の為お顔をモザイクで隠して
問題のチェロ奏者が誰なのか
完全にわからないようにしました。

よろしければサポートお願いします。 大変やる気が出ます。