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『映像研には手を出すな!」に手を出してしまった
金曜日は『タモリ倶楽部』。
土曜日『ゴットタン』からの『ワールドプロレスリング』。
そこに加わった日曜深夜の『映像研には手を出すな!』。
冒頭部分は、浅草氏が言っているイメージ。頭の中で響く声は、 もちろん伊藤沙莉さん。『映像研には手を出すな!』は、創作する人にとっての栄養ドリンクなんじゃないかと、にわかなりに思うのでした。
ということで、週末の外出自粛に備えて買ってしまった。『映像研には手を出すな!』単行本5巻。
ババ~ン!
ここが面白いよ!『映像研』
その①愛すべきキャラクターたち
極度の人見知り、だけどアニメの設定を考えさせたら右に出るもののいない浅草氏、アニメには興味がないけど、お金へのこだわりと交渉術に長けた根っからのプロデューサー金森氏、そしてカリスマ読者モデルでありながら、アニメーターを志す水崎氏。
デコボコの3人組。
正直言うと、いわゆるオタク的な感じが得意ではないぼくですが、『映像研』は何の違和感もなく観れてしまった。
それは数年前にドラマ24でやっていた「アオイホノオ」のよう。銭湯で何かになりきるシーンはオマージュなのか?
ここが面白いよ!『映像研』
その②想像力を全開にしてくれる
3人の想像の世界を、ぼくたちも追体験できてしまう、なんといっても『映像研』はそこが面白いし、贅沢。
マンガに描かれたアニメーションの世界を、脳内再生する心地よさったらないのです。で、なんでこんなことが起きるのか……と、ぼくなりに考えてみたのですが、答えはみんなやったことがあるから、なんじゃないかと。
ぼくは、映画『ザ・コミットメンツ』の中で、主人公のジミーが自分にインタビューをするシーンが大好きなんですが、そういう自分だけの世界って、誰しも持っているような気がするんです。うまく出せないだけで。
だれもが、浅草氏のように絵は描けないし、こまごまとした設定も考えつかない。でも、小さいころに、自分の頭の中でいろんな世界を勝手に作っていくって、みんなやっていたんじゃないかな。
だから違和感なく想像の世界に、フワッと入って行けるし、ボコッと没入できる。もちろん、大童澄瞳先生の画力とシナリオのなせる業と相まって。
ここが面白いよ!『映像研』
その③作品をつくるパワーをくれる
創作をしていれば、いやになることとか、しんどいこととか、不条理なこととか、いっぱいいっぱいあるはずです。
でも、それをしのぐ喜びや達成感や次への欲望をかきたててくれるのが、創作の面白いところ。
「食べて」「寝る」それだけが、人生じゃない。ぼくらの心が求めているのは、必要不可欠からこぼれ落ちたものなんじゃないかと思うのです。
映像研の3人の姿は、想像し、創造する勇気をくれる。栄養ドリンクである!疲れたら、音曲浴場の瓶牛乳でも飲めばいいんだ、とも教えてくれる。
だから、『映像研には手を出すな!』!!
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